光と闇

ジョン「少し休憩するか・・・っく 眠気が・・・」 エカラ「おつかれ ジョンのお兄ちゃん・・・あれ 寝ちゃったか 結構な荷物運んでもらったし 疲れたのかな・・・それなら 起きた時にうんとごちそう用意しないとね お兄ちゃん来て ジョンのお兄ちゃんこんなところで寝ちゃったから運んでよ」 ジャック「ジョン お前寝るのは勝手だが俺に運ばせるなよ・・・でかいんだからよぉ」


ジョンの精神世界


βジャック「よぉ 起きろよジョン」 ジョン「貴様 なんのマネだ!?」 βジャック「お前をこっちに引きずり込める程度には回復したようだなぁ ドラゴンとの会話も退屈してたところだ お前をと話がしたくてよぉ」 ジョン「俺はお前に話す事はない!」 βジャック「お前なんか勘違いしてないか? こっちに引きずり込めるという事は好きなタイミングでお前を引きずり込めるという事だ 俺に好き勝手に眠らされるのはお前だぞ 俺が上だ 分かったな!?」 ジョン「クソが! 今ここで貴様消してやる!」 βジャック「やめとけよ 俺は精神世界で長くここにいる ここの世界は想像の力でどうにでも出来るんだ 例えばな こんな記憶をお前に見せつける事だって出来るんだぞ!」 ジョン「やめろ! この記憶は!」 βジャック「アッハッハッハ! 大事な妹が無残にも虐殺された記憶か! 愉快愉快」 ジョン「やめてくれ」 βジャック「やめてくれ・・・? やめてくださいな! アッハッハッハ今度はお前の好きだった女が虐殺されてる記憶か 面白すぎるだろ! アッハッハッハ」 ジョン「やめてください・・・」 βジャック「いいだろう しかし前の世界の記憶か お前が女に恋情いだかないのもなんとなく分かるなぁ 死を積み重ねて今のお前がいる でも今はいい世界を作れたなぁ 良かったじゃないか 前の世界の連中は捨てて今の自分の世界を楽しめる 最高だな!?」 ジョン「黙れ! 俺だってあの世界を好きで捨てたわけじゃない 今もここにあって欲しかった・・・生き残ったわずかな人達を守って行きたかった」 βジャック「だが 力を持ちすぎたお前はあの世界では煙たがられていた そりゃそうだ あの世界で力を持ってるのはお前だけだもんなぁ! お前の機嫌次第であの世界の連中は殺されるかもしれないって思うよな そりゃそうだ! お前は前の世界を救っただが人々はお前を恐怖の存在だと認識した アッハッハッハ! つくづく救われない男だ 哀れな男 だが今の世界はとてもとても綺麗で素晴らしい物だぁ! 俺がいつかぶち壊してやるよ!」 ジョン「クソやろうが いい加減要件はなんだ!? 悲惨な記憶を見せる事がお前の目的ではないだろ!」 βジャック「おっと 忘れてた お前にプレゼントと用意した 受け取れ」 ジョン「貴様からの物受け取るわけが・・・っく 強制か!」 βジャック「渡したからな ささっと起きやがれ」


現実


ジョン「クソ 奴め! 一体何をしやがった?」 βジャック「なら俺が説明してやろう」 ジョン「クソ ここまで出れるようになったのか!」 βジャック「そういう事だ 復活日は近いかも知れんなぁ! お前に与えたのは闇の力だ」 ジョン「闇だと・・・俺が使うわけないだろ!」 βジャック「ふん お前は力を持てばそれを振るうしかないんだ 闇に染まれ そうしたら俺が簡単にお前を乗っ取れる そして闇に染まったお前の体はさぞ心地よいだろうな!」 ジョン「クソ 全てこいつの手のひらか!」 ジャック「なに一人で喋ってるんだジョン まさかβジャックか!?」 ジョン「あぁ 奴が俺に闇の力を無理やり渡してきた 俺を闇に染めて楽に乗っ取るつもりだ!」 ジャック「闇か・・・知らない力だな・・・」 ジョン「お前が知らない力なのか闇は?」 ジャック「うーん そうなんだ 俺でも知らないな・・・」 エカラ「私は知ってるよ闇」 ジョン「エカラ どういうものなんだ闇とは?」 エカラ「闇 それはどこにでも存在する無限の力 この部屋の影になってる部分ですら闇はあるの だからその無限の闇に人は取りつかれ闇に飲まれ消える だから私も闇の魔法はあまり使いたくない魔法 この世界の禁忌の魔法の一つ」 ジャック「他にも禁忌はあるのか? エカラ?」 エカラ「ある それは死の魔法 例え肉体が無くなっても魂さえ残ってれば取りつくことが出来る それはβジャックがやってたように でも死の魔法はそれすら許されない 問答無用で即死する 存在すらも消滅する禁忌の魔法 死の魔法を使えば周りの生命を奪い 死の魔法使っていけばそのうち死そのもの死神のような存在になる タダこの世界の生命食らう悪鬼になってしまうの」 ジャック「恐ろしい力が多いんだな」 エカラ「でも安心して 闇の魔法は危険だけど闇そのものは使い方を間違えなければ便利な力になる」 ジョン「闇の魔法と闇そのものは違うのか? エカラ?」 エカラ「うん 違う」 ジョン「待てβジャック何か言ってる・・・ よく分かってる小娘じゃねぇか そうだ闇事体には害はねぇ 闇に染まる事が害なんだ だが俺はこいつジョンを闇に染める事が目的 こいつの耳元で闇を使って苦しめる声を嘆くのだ!」 エカラ「あら あら あら へぇ βジャック ジョンのお兄ちゃんを苦しめるんだ・・・やってみろよ!」 βジャック「っち 闇の魔法か 伝えろ 嘆くのはやめてやると」 ジョン「やめろエカラ! βジャックはしないと言っている 奴が屈するほどなのか闇の魔法は?」 ジャック「え エカラなのか・・・本当に・・・目が黒くなっている それに怖い・・・俺がエカラに恐怖するのか!?」 エカラ「お兄ちゃん これが闇の魔法だ うかつに触れる力じゃない! 分かったかジャック?」 ジャック「うかつだった すまない・・・」 エカラ「ふぅー 久々に使ったけどやばいね これ あのβジャックを退けた力かぁ 染まってみるのも悪くない!」 ジャック「分かったから もうやめてくれ使わないでくれ頼む!」 エカラ「ってなぐわいに死の魔法も見てみる? お兄ちゃん?」 ジャック「ごめんなさい ごめんなさい 許してくれ」 ジョン「俺からも謝る もういいだろう?」 エカラ「別に謝る必要性はないよ でも私にもああいうとこがあるって分かってくれたよね?」 ジャック「怖いエカラか・・・見たくはないな」 エカラ「うん 私も怖いお兄ちゃん見たくないよ あんなこともうしちゃダメだからねお兄ちゃん?」 ジョン「お前なにやらかしたんだ?」 ジャック「その話はしたくない けど俺もβジャックと変わらないところがある 破壊楽しむ事だ それよりジョンお前の闇の力だっけ それはどうなってんだ?」 エカラ「お兄ちゃん達ついて来て 私が教えてあげる」 ジャック「さすがエカラだ! 俺以上の知識・・・負けられないな」 ジョン「あの子に知識をつける方法を教えたのはお前だ 教師にむいている」 ジャック「残念だが授業料は高いぞ! 金では払えない! 差し出す物はお前自身だ! ダハハハ!」 エカラ「そうね そうやっていっぱい教えてくれたね でもね私には手を出さなかった・・・今までも許さないから!」 ジョン「ジャック お前も大変だな・・・」 ジャック「だからさ いつか決心するさ!」 エカラ「それよりついたよ 光と闇を学べる場所にね」 ジャック「太陽の光が入ってくる場所か・・・」 エカラ「うん 光の魔法って思うじゃん? 実は光は魔法ではなく 別の力 この世界が魔法だけで完結してると思ったら大間違い 色んな力はいくらでもある でね光を力に出来る人は太陽の光ですら光そのものに変換できる それがロウソクの小さな光であっても 私はそれは出来ないけど光事体を扱う事は出来る それ」 ジャック「それは光の剣!?」 

エカラ「うん 触ってみて」 ジャック「あっつ やけどした! そんなもの触らせるなよ!」 エカラ「て なぐわいで光はこうやって剣にも盾にもなるそれは闇を払う事するら出来る」 ジョン「なるほど 俺がその光を身につければ 闇に屈しないと?」 エカラ「屈しない!? 闇をなめすぎだよ! ジョンのお兄ちゃん! 闇は無限だって言ったでしょ 木漏れ日程度の光では闇に飲み込まれる だから闇にはあまり近づかない ちょっと使う程度にする もし闇にちょっとでも飲まれそうになったら光を使う そうすれば中和が出来る」 ジャック「ならエカラ 君の光はどこから来てるんだい?」 エカラ「私の光は信心から来てるの信じる心が光を生む 私を先生として尊敬して信じてる生徒達から来てるの それ以外にもお兄ちゃん達やミリアちゃんやエカナからも来てる 残念だけどナエコさんから来てない! 疑ってるんだろうねお兄ちゃんと私の関係 そこから信じきれてないんだろうね ジョンのお兄ちゃんの光は慈悲からくるのこれからも人助けし続けてねジョンのお兄ちゃん」

ジャック「俺はどこから来るんだ光は?」 エカラ「お兄ちゃんは思いやり 私たちの事を思い続ける事 それが光に変わる だからお兄ちゃんは常に光あるんだよ 羨ましいね」 ジョン「エカラと俺の光はあやゆいと?」 エカラ「そうだね 行いから来てる光だからそれをやめてしまえば光を失う・・・と言うより光が無くなるだけかな だからお兄ちゃんは行いではなく思いやりからくる力だから無限かも知れない でもお兄ちゃん 残酷な行いをしたりすると簡単に光は失われる 保ちたいなら殺しとかしない方がいい・・・」 ジャック「俺だってしたくはないけどな」 エカラ「光の話に戻るけど光を出す方法は一番大事な人を浮かべるの私はミリアちゃん」 ジャック「ナエコ! あれ出ない まさか ジョン! あ・・・光が灯した マジかよナエコより大事なのか・・・」 ジョン「俺を一番大事に思ってくれるのはいいがナエコをもっと大事に思ってやれ ふん 光出たか」 ジャック「俺の事思ったのか?」 ジョン「さぁな」 ジャック「別になんでもいいさ俺がお前を大事に思ってるそれだけ十分 お前にそれまで求めたら欲張りすぎだ」 エカラ「あのねいちゃつくのはいいけど今は私がいるからね 次は闇の出した方だよ 出し方は簡単 憎悪 憎しみ 負の感情を前面に出せばいたって簡単に出せる それがゆえ闇に簡単に染まる 気をつけて」 ジョン「βジャックめ! これが闇か 術中にハマってるな」 ジャック「βジャックのやろう あれ・・・俺は出ないぞ」 エカラ「お兄ちゃん 闇を出すのは簡単だけど 闇を使えるのは簡単じゃない お兄ちゃんには不要な力 考えない方がいい ジョンのお兄ちゃんはβジャックに使えるようにされた だから闇を使える 私は闇の魔法を勉強したから出せるようにはなっている」 ジャック「まぁ 光の力を使えるようになったし収穫はあったな 単純に暗いところで使うだけでも便利だし そりゃ炎の魔法辺りでもいいが魔力使ったり消耗抑えたい時に使えそうだ」 ジョン「見てくれ 光と闇の剣だ」 エカラ「面白い事考えるね そんな感じに闇を使う時に光を混ぜるといいよ」 ジャック「闇の魔法はあった なら光の魔法はあるのか? エカラ?」 エカラ「光の魔法か・・・あるにはあるけど眩しいだけ あんまり研究されてない魔法かも」

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