エカラdays3

ミリア「エカラ 言っただろちゃんと本は整理しろって」 エカラ「えへへ ごめん今するよ」 ジャック「いつもの二人だな 良かった」 エカナ「お兄様ー」 ジャック「エカナ どうしたんだ?」

エカナ「コーヒー淹れたのでどうぞ」 ジャック「ありがとう」 エカナ「それにしても熱いキスでしたねぇ お兄様」 ジャック「あっつ! え・・・いや なんかあったのは知ってるけど内容までは俺は知らないぞ・・・なんでエカナ知ってるんだよ?」 エカナ「皆さんが帰った後 お姉さま方は寝る前に熱いキスしてたところ見ちゃったんですよ もちろん邪魔はしてませんよ でもキスが終わるまで見ちゃいました」 ジャック「まぁ、それだけ熱いキスしてもそこまで距離が縮まらないのが二人らしいって言うか」 エカナ「お兄様 ちょっと笑ってますよ」 ジャック「いやな 俺はナエコとさキスまで行ったらさ・・・そのな・・・そっから先はもうな」 エカナ「恋愛のキスはそこから先があると言う事ですか?」 ジャック「俺の体験ではそうだったなって感じ」 エカナ「ふーん そうなんですか 私も恋人が出来たらそうなるんでしょうかね お兄様?」 ジャック「そのかなぁ? エカナ 君は確かあの子って言われる子が好きって話だっけ?」 エカナ「まぁ、好きでしたよ でも今はもうお姉さま方にお熱なので正直興味はないですね」 ジャック「お姉さま方か・・・つまり二人がいいって事か?」 エカナ「はい 私はお姉さま方二人が好きなんです どちらかが欠けたら嫌なんです」ジャック「エカナってまだ二人に会って日が浅いよな なんでそんなにあの二人に入れ込んでるんだい?」 エカナ「なんででしょうね? 好きなんですよ 好きに理由はいるんですか お兄様?」 ジャック「野暮な事聞いたな そうだな好きに理由なんていらない 心がそう思ったらそれまでだ それでいいよエカナ」 エカナ「好きに理由がいらないと言うならば お兄様好きですよ」

ジャック「なんでみんな俺に抱きついてくるんだよ」 エカナ「嫌ですか?」 ジャック「その言葉さ 抱きついてくる人達みんな同じ事言うわ で俺は嫌じゃないよって言うのがお決まりだ」

エカナ「えへへ 確かにいい抱き心地ですね」 ジャック「俺はぬいぐるみか何かか」 エカナ「そうかもしれませんね お兄様は皆さまのおもちゃかもしれません」 ジャック「振り回しがいあるって事ね・・・ コーヒー美味しかったよ 今度は俺が紅茶を淹れるよ」 エカナ「わぁーい お兄様が淹れてくれる紅茶大好きです」 ジャック「ぶっちゃけた話 俺が淹れる紅茶とエカラが淹れる紅茶どっちが美味しい?」 エカナ「どっちも素晴らしいですよ どっちが上とかはありません 淹れてくれる気持ちが大事なんですよ ですか味で言ったらお姉さまの方が美味しいですね」 ジャック「そっか なら紅茶もっと美味しく淹れる方法探さないとな」


ミリア「あの二人楽しそうだね」 エカラ「うん 流石はお兄ちゃん誰でも仲良くなれるタイプだ」 ミリア「ねぇ エカラ 僕が女の子で残念かな?」 エカラ「いきなりなに言ってるの? ミリアちゃん」 ミリア「いやね 付き合うなら男の子方がいいよね やっぱり」 エカラ「それは・・・そうかもしれないね」 ミリア「だよね・・・」 エカラ「ミリアちゃん 私の顔見て」 ミリア「うん 見てるよ」 エカラ「ミリアちゃん 私はねミリアちゃんを好きになったんだよ ミリアちゃんがね何もかなんてどうでもいいんだよ 願いを叶えし者だろうが非力な女の子だろうがどうでもいいんだって 私はミリアちゃんって言う存在が好きなの 姿形なんてどうでもいい ミリアちゃんがね男の子でも女の子でも関係ないんだよ 仮にねミリアちゃんがねみんながね恐れような化け物になったとしてもそれがミリアちゃんなら私は愛するよ」 ミリア「え・・・エカラ」 エカラ「わ ミリアちゃん抱きついてどうしたの?」 ミリア「え、エカラがねそこまで僕の事思ってくれたんだなんて・・・」

エカラ「泣き虫だねぇ ミリアちゃんは」 ミリア「な、泣いてないよ バカ エカラ」 エカラ「はいはい よしよし もうミリアちゃんは私がいないとダメなんだから・・・」 ジャック「俺もそうさ ジョンとナエコがどんな化け物になっても いいや二人が化け物になったら俺も同じ化け物になる」 エカラ「盗み聞き? 趣味悪いよ」 ジャック「悪い悪い」 エカナ「私もお姉さま方が何物でも関係ないですよ」 エカラ「エカナもそう言ってくれるんだ 嬉しいな ね ミリアちゃん?」 ミリア「え エカナ」 エカナ「今度は私ですかミリアお姉さま 泣き虫の甘えん坊さん でもそれが愛おしいんでしょうね よしよし」 ジャック「エカラも大変だな 個性ある二人と一緒に住むって」 エカラ「大変じゃないよ みんな私の家族だよ」 ジャック「俺も家族か?」 エカラ「もちろん!」 ジャック「そっか ありがとう 君にそう思ってもらえるだけでうれしいよ」 ミリア「じゃ ジャック」 ジャック「今度は俺か いいよミリアおいで」 ミリア「うん・・・行く」

エカナ「あ 忘れてました ケーキ焼いてたんです みなさんケーキそろそろ焼けたころなのでおやつにしましょう」 ミリア「食べる・・・」 エカラ「じゃ まずは涙止めないとねミリアちゃん」

エカナ「他の世界の方々も呼びましょう お兄様」 ミリア「嫌だ・・・泣き顔なんて見られたくない 泣き顔はここにいる3人しか見せない」 ジャック「そっか じゃ4人で食べよう」

エカナ「じゃぁ お兄様は約束通り紅茶を淹れてください」 ジャック「分かった」 エカラ「じゃ 私にも」 ジャック「エカラ 君が淹れた方が美味しいだろ」 ミリア「僕もジャックが淹れた紅茶が飲みたい・・・」 エカラ「お兄ちゃん 味じゃないんだよ 誰が淹れたかが重要なんだよ お兄ちゃんが私たちの為に淹れたくれたって事が大事なの」 ジャック「そっかそっか そうだな味なんて関係ない ジョンが作った料理はとんでもない味つけだけどよ でもよあいつが俺の為に一生懸命に作っただけさ全部食べれるんだよな そして俺はジョンにクソまずいって言ってあいつを不機嫌にさせてさ でもあいつはこう言うんだ まずいならなんで全部食った? って 俺はこう言ったんだよ お前が作った料理なら全部食べるに決まってるだろ って言ったらさあいつ柄にもなくさ照れたんだよ あいつもさ照れるんだって思ってさ その後な俺に料理作ってくれたって事実がよ嬉しくてよ・・・嬉しくてよ・・・」 エカラ「お兄ちゃんまで泣いてどうするんだよ・・・」 ジャック「ごめん 俺も泣き虫だ 人の事言えないな」 エカナ「お兄ちゃん 私も泣き虫だよ ミリアちゃんの事言えないや・・・」 エカナ「ふふ みなさん私がケーキ持ってくるまでにちゃんと泣き止んでくださいよ」


ジャック「情けねぇ 女の子のまえで泣いちまった」 エカラ「情けなくなんてないよ お兄ちゃんにだって弱みはある そして私にも」 ミリア「ジャックもああいう顔するんだ 以外と僕はジャックあなたの事を知らない」 ジャック「でも俺はジョンやナエコの前で泣いた事はないから結構貴重かもな」 エカラ「なら 弱みゲットだね」 ジャック「二人は俺の情けないところ結構見てるし 今更だろうな」 エカナ「お待たせしましたケーキと紅茶です」 ジャック「俺が淹れるはずだったんだけどな ごめんなエカナ」 エカナ「いいんですよ お兄様が淹れた紅茶はまた今度 それにお兄様の貴重なお顔が見れたので」 ジャック「俺が泣いてる顔ってそんなに珍しいか?」 エカラ「私の前で泣いたことないでしょ お兄ちゃん」 ミリア「僕もジャックの泣き顔見たことないな」 ジャック「そっか 俺ってそんなに泣くタイプじゃないか それよりケーキ美味しいよエカナ」 エカラ「本当に美味しい 今度私にお菓子の作り方教えてよ 魔法教えてるかわりにね」 エカナ「いいですよーお姉さま 魔法では負けてもお菓子作りでは負けませんよ!」 ミリア「すっごく美味しい エカナが作ってくれるお菓子はどこの世界のお菓子よりも美味しい」 エカナ「ミリアお姉さま もっと褒めてください」 ミリア「来てエカナ よしよししながら褒めてあげるよ」 エカナ「わぁーい 今度は私がよしよしされる番だー」 エカラ「お兄ちゃん こんな日がずっと続けばいいね」 ジャック「あぁ だから今を楽しもう」 エカラ「そうだね」

 

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