温泉

ジャック「ジョン 今日は付き合ってくれないか?」 ジョン「うん? いきなりどうした」 ジャック「今日は色々連れて行きたい場所があるんだ」 ジョン「いいだろう」 ジャック「そ そうか今日はお前のために色々と考えて来たんだ」 ジョン「俺のためにか・・・嬉しいぞ」 ジャック「気に入ってもらえるといいんだがな まずはここに行くぞ」 ジョン「温泉か・・・どうやって見つけた?」 ジャック「旅の途中で道に迷った時に見つけたんだ、あの時は本当に心身ともに来てたからこの温泉はありがたかった」 ジョン「いい湯加減じゃないか」 ジャック「そうか 少し熱くないか?」 ジョン「俺にはいい湯加減だな」 ジャック「あぁ 少し熱いけどいい温泉だよな それより実はナエコとすでに来てるんだジョンお前は二番目になってしまってごめんな」 ジョン「構わん ナエコを優先してやれ」 ジャック「そう言ってもらえるとありがたい」 ジョン「見て見ろこの傷 俺がお前につけてやった傷だ」 ジャック「あの時は本当に容赦なかったよなお前 ならこの傷見て見ろ俺がお前にやってやったんだ」 ジョン「あの時の傷だな、あれは結構痛かったぞ」 ジャック「お前の体は傷だらけだ、歴戦の戦士だな」 ジョン「お前の体も傷だらけだ」 ジャック「俺の傷は旅で出来た傷だ、お前は戦いで作った傷だ全然違う」 ジョン「しかし、いい湯だな」 ジャック「気に入ったか? それなら良かった」 エカラ「あれ、なんか声聞こえるよ」 ジャック「その声はエカラ!?」 ナエコ「えぇー、二人がいるの!?」 ジャック「まさか、被るとはな」 ナエコ「ごめんなさい、この温泉が良かったからみんなに紹介しようと思って」 ジャック「謝ることはないさ、それにこの温泉は結構広い」 ラエサ「主様!?」 ナエコ「はいはい、二人を邪魔しちゃダメだよラエサ」 リティー「二人がいるの・・・嫌だなぁ」 カレット「そういうな、私たちは連れて来てもらってる立場だ」 リティー「カレットがそう言うなら」 ミリア「エカラ、何してるの?」 エカラ「ここは温泉、つまりお兄ちゃん達の裸が見れるって事だよ!」 ミリア「自分の体も見られるんだよ?」 エカラ「それはお兄ちゃんは私になれる薬で見てるし、ジョンのお兄ちゃんに見られても問題はない!」 ナエコ「エカラちゃんも落ち着いて」 ジョン「騒がしいな」 ジャック「悪いな・・・」 ジョン「お前が謝る必要はない、たまたまだろう」 ナエコ「私たちは離れたところから入るから二人ともごゆっくりね」 ラエサ「主様ぁぁぁ」 ジャック「人の姿で抱きつくなよ・・・しかも裸だし ところでオースはどうしたんだ?」 ラエサ「鍛えなおすって行って鍛冶屋に行きましたよ」 ナエコ「人の姿になれる剣や盾か世の中広いわね、それよりあなたこっちでしょラエサ」 ラエサ「では主様」 ジョン「お前には毎度驚かされるが、どこで手に入れたんだ?」 ジャック「オースとラエサは皇様のお礼で貰った剣と盾なんだ、始めは何もなかったんだが戦ってるうちにオースとラエサの魂に共鳴し始めていつの間にか人の姿になれるようになっていったんだ 皇様が言うには作った鍛冶師の思いが強かったから魂が宿ったと言ってたな」 ジョン「魂か、どんなものにも魂は宿ると?」 ジャック「いや、強い思いや魂の共鳴がないと今の状況はなかっただろうな」


ナエコ「姿はなんで女性なのラエサ?」 ラエサ「私を作った鍛冶師は女神ように皆を守護出来るように思い込めて作ったのです オースは武神のように強い剣として思い込められたので男性の姿をしているんでしょうね」 エカラ「本当に外の世界は広いなぁー」 カレット「その外の世界の広さのおかけで私が今ここにいる」 ナエコ「翼が生えた種族・・・意外と私の世界にはいなかったりするんだよね」 リティー「本当に綺麗な翼ねカレット」 カレット「触ってみるかリティー?」 リティー「いいの?」 カレット「あぁ、お前たちには許してやろう」 エカラ「ミリアちゃんも触ってみようよ・・・あれミリアちゃんのぼせてる」 ミリア「うーん、熱い・・・」 エカラ「大丈夫?ミリアちゃん、ほら氷の魔法だよ」 ミリア「うーん・・・」 エカラ「ほら水だよ飲んで」 ミリア「ありがとうエカラは優しいね」 エカラ「うん、ミリアちゃんのためなら何でもするよ そうだなぁみんな消して二人だけの世界を作ろうかな」 ミリア「エカラ、変な冗談はやめて」 エカラ「まぁ、私はそれでもいいかなって思うところはないわけでもないけどね」 ナエコ「ミリアちゃん、大丈夫?」 ミリア「落ち着いてきたよ、もう平気」 


リティー「翼だけじゃなくて体も綺麗ね」 カレット「リティーお前は肌が白すぎる、外に出ろ」 リティー「仕方ないじゃない、研究者なんだもん」 カレット「外は広いぞ、外の世界にすら出れるようになったんだ」 リティー「私は元から外の世界に出れるからこそあまり外の世界には興味がないのかもしれない」 カレット「だからこそ外に出るべきだ、私に出会えただろ?」 リティー「そうね・・・顔近いよカレット」 カレット「リティー、私と付き合え」 リティー「えぇ!?」 カレット「嫌か?」 リティー「い、嫌って言うか その女性どうしだよ・・・?」 カレット「愛に性別は関係ない、それにお前はそういう歳でもないだろ」 リティー「時間の研究ばかりしていていつの間にか時間に置いて行かれた・・・もう自分が何百歳なのかも分からない 歳もいつの間にかとらなくなっていた」 カレット「そうだ、お前は時間に置いて行かれたそして私は一族失ったお互い孤独なのだ ミリアもそうだ、だがミリアにはエカラがいる」 リティー「私は孤独には感じてはいないけど」 カレット「私は感じているぞ」 リティー「なんで私なのカレット?」 カレット「ジャック、ジョン、ナエコ、エカラ、ミリアの間に入ってまでするような事ではない」 リティー「私だけ残ってて妥協しただけじゃない!」 カレット「違う! 確かに今はお前の事は大した気持ちはないだが愛は時間をかけて育む物なんだ 私はこう言いたいのだ一緒に歩んで欲しいと」 リティー「どうしよう、ラエサどうしたらいいの?」 ラエサ「受け入れてあげたらいいんじゃないんですか嫌になったら離れればいいだけでしょうし リティー私はね主様が愛したナエコを私も愛してるのですよ性別は関係ない まぁ私はいちよう女性の形はしていますが本来はタダの盾なので・・・」 リティー「そんなこと言わないであなたも一人の人間よ」 ナエコ「そうよ、ラエサはもう人なの」 ラエサ「ならナエコ大好きですよー」 ナエコ「今度は私に抱きつくのね 悪くないわ、よしよし」 リティー「ナエコはどう思う?」 ナエコ「分からないわ、女性に告白された事ないし でも嫌になるまで一緒にいてあげたらどうかな?」 リティー「分かった・・・カレット受け入れる」 カレット「ありがとう、愛してると言えば愛しているわけじゃないこれからだ」 エカラ「ねぇ、ミリアちゃん 私たちもあれくらいつめてみる?」 ミリア「エカラが時間はあるって言ったんじゃない・・・まだダメ」 エカラ「いずれだね 私もミリアちゃんを受け入れるしミリアちゃんも私を受け入れるの 私はミリアちゃんの全てをいつかは知りたくなるだろうし」 カレット「ナエコ、愛に性別は関係ないと言ったがそれはあの二人にも言える事だ」 ナエコ「そうよね、ジャックとジョンはこのまま行くとそうなりかねないし もっとジャックとの時間を作らないと」 カレット「そうだな、二人はもう行ってしまった 危機感持たないと行けないなナエコ」 ナエコ「そうね・・・」 リティー「カレット、私となにしたい?」 カレット「リティーお前は研究者だろ手伝わせてくれ」 リティー「それいいね」 ナエコ「そろそろ私たちも移動しましょうか、次はね」



ジャック「ジョン、今日一日ありがとうな」 ジョン「お礼を言うのはこっちの方だ ありがとう」 ジャック「俺思ったんだ」 ジョン「何を?」 ジャック「俺にはお前だけがいればいいんだなって」 ジョン「そうかもしれないが、ナエコにはお前が必要だ一緒にいてやれ」 ジャック「なら言うが、ミコさんにはお前が必要だお前も一緒にいてやれよ」 ジョン「分かった、ミコさんとの時間を作る お前もナエコとの時間を作れ」 ジャック「そんなの分かってるさ」 オース「ただいま戻りました主よ」 ジャック「オースか、おつかれ」 オース「いえ、留守の間なにかありませんでしたか?」 ジャック「あぁ、特に何もないと思うぞ」 オース「それは何より」 エカラ「オースいたんだ、ちょうどいい」 ジャック「エカラ、いたのか どうしたんだい?」 エカラ「今日ね、みんなでお泊り会しようってなったんだ それでねお兄ちゃん達も誘うって話なって出来ればオースも誘いたかったんだけどちょうどいてよかったよ」 ジャック「みんなが誘ってくれてるなら断る理由はないな行こうか」 ジョン「あぁ、そうだな」 オース「参りましょう」

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