lost past 1

ジャック「フェレスかなんようだ?」 フェレス「ジャックさん一人に頼みがあるんですよ。」ジャック「俺一人か、なんでなんだ?」 フェレス「ジャックさんが一番無害そうだからです。」

ジャック「俺が無害?笑わせるな」 フェレス「まぁジャックさんが私に向けての憎悪はここに呼ばれた人の中でもトップクラスでしょうけど問題はそこじゃないんですよ、その先って事なんですよ。言ってる意味分かりますか?」 ジャック「その先が問題か、それだけじゃ分からないな。」 フェレス「ヒントを言うなら選択です、ジャックさんのその先の選択することが問題で選択が一番無害そうなんですよ。」 ジャック「やけに濁すな。」 フェレス「行けば分かりますよ行けばね。さて本題に行きましょうこの方を追って欲しいんです。」 ジャック「なんだこいつ随分マヌケそうな面だな、段々分かってきたこいつ追えって言われてこいつの行先が問題なんだな。」 フェレス「そういうことです、じゃ頼みましたよ。」 ジャック「ッッいてぇ、毎回毎回飛ばし方が雑なんだよ」

あいつか、追えって言われてもどう追うのか一切説明ないな隠密なのか・・・っなんだあいつなのか? ゲート?で移動しようとしている。移動したか、なるほどこういう感じ追っていく感じか

ゲートは閉じそうだ急がないと、よっと ッッまぶしい、やつはどこだ・・・いたあそこかまたゲートで移動しようとしている、ゲートを何度も通らなければ着かない場所なのか?っく、またゲートが閉じそうだ追うのではいっぱいいっぱいだ。(しかしやつが警戒している様子は特にない、つまり追われても問題はないのかはたまたバカなのか? まぁ多分前者だろうがマヌケ面してたしまさかな・・・) 結構移動したな少し疲れてきたかもしれない、またゲートだこれで最後にしてくれよな。(うん?真っ暗だ少し歩いてみるか)、あれは女の子? ???「待ってたよジャック」 ジャック「君は誰なんだどうして俺の事を?」 ミリア「僕の名前はミリア、願いを叶えし者」 ジャック「なんとなく分かった気がするフェレスが言ってた無害そうって言うのはそういうことか、だが謙遜だな俺は大きい夢を願うよ。」 ミリア「でもしないんでしょジャック?」 ジャック「まぁばれてるよな願いは自分の手で叶えるものだからな。俺の事も分かったのも俺の願いを分かったのも君が願ったことなのか?」 ミリア「それを聞くことが願いなの?」 ジャック「まいったな」 ミリア「冗談だよ、それじゃ普通に会話出来ないでしょ。 僕はこの暗闇の世界で独りぼっちなのだから会話したいの。」 ジャック「そうかじゃ会話しようか、質問で悪いんだがさっきのやつはどんな願いをしていったんだ?」 ミリア「全知全能な力が欲しいとかなんとか。」 ジャック「曖昧だな」 ミリア「僕にだって叶えたくない願いはあるから適当に叶えてあげたよ、願いを叶えし者は必ずここに訪れた人には願いを叶えなきゃいけないルールがあるんだよ。」 ジャック「この暗闇の世界でもルールか、なるほどな自由に願い叶えられるならこんなところにはなからいないか。」 ミリア「そう願いの力はある程度は扱えるようになってきたけど、大きな自分の願いは決して叶えられなかったの。」 ジャック「つまり俺が来ることの未来や俺の情報とかは簡単に分かるわけか、じゃ俺が願う事は分かるんじゃないのか?」 ミリア「それは分からない なぜならジャックは願いを叶う側、ここでの願いを叶えし者の立場は叶う側より低いからこの先の未来は分かってないの。」 ジャック「なら俺の願いは・・・」 ミリア「待って願いは慎重に願った方がいいよ」 ジャック「なぜなんだい?」 ミリア「願いは必ずしもいい事だけでは終わらないの、願いを叶えた以上に代償を払うはめになるの。」 ジャック「その事をなぜ俺に?」 ミリア「なんでだろうね?気まぐれかな。」 ジャック「気まぐれか・・・でもありがたいって事はさっき願いを叶えたやつもろくでもない結果になってるのか。」 ミリア「そうあいつはきっと自分の大きすぎる力で自滅してるはず、なんならあいつがどうなったのか見てみる?」 ジャック「まぁ見れるなら気にはなるかな」 ミリア「じゃ映してみるよ、それ」 ジャック「うぉぉ頭の中に映像が流れてくる」 ミリア「目を閉じた方がより鮮明になると思うよ」 ジャック「分かった・・・うん?目を閉じたらなにもないぞ、どういうことだ?」 ミリア「なるほどね、持ちすぎた力のせいで自分ごと全ての世界を滅ぼしてしまったのね。」 ジャック「じゃ、俺の知ってる人達も消えたしまったのか?」 ミリア「そうなるね」 ジャック「クソ、どうしたらいい?どう願えばこの状況を打開出来る・・・例えば全ての世界を元通りにしてくれって願ったら」 ミリア「それは絶対にやめた方がいい、ジャックは確実に消えて世界はめちゃくちゃになって戻ってしまうの」 ジャック「クソ・・・そういや俺はなんで消えてないんだ?、やつが滅ぼしたら俺たちも消えてるはずなのに」 ミリア「この世界は別なのあいつはこの世界より上には立てないなぜなら僕がいるから、あいつはこの世界を離れた時点で僕より立場は下になるだから手が出せないってわけなの」 ジャック「なるほどな、俺がこの世界を離れなけば俺はまだ無事って事か」 ミリア「うん、あなたが願いを叶えてこの世界から離れた瞬間ジャックは消える確実にあいつの願いで」 ジャック「どうすれば・・・」 ミリア「難しく考える必要はないよ、ヒント言うならあいつの願いを別物に変えればいい」 ジャック「うーん・・・?なるほど分かった、ってそれほぼ答えじゃないか」 ミリア「ふふどうかしらね」

ジャック「俺の願いは・・・」 


マヌケ「では言いましょうわたくしの願いは全知・・・いいやとびっきりのゴージャスなパフェが欲しい。うん?わたくしはなにを言って・・・?」 ミリア「はいゴージャスなパフェ、パフェってなんだろう?まぁこれがジャックのイメージしたパフェかな?」 ジャック「旨そうだな、隙あり」 マヌケ「あなた誰なんですか、グワァ」 ジャック「弱いなんだこいつ?こんなやつが世界を消したのか。」 ミリア「そう、こいつが世界を消したの」 ジャック「まぁいいさ、時間が戻ったって事でいいのか?」 ミリア「うん、でこのパフェどうするの?」 ジャック「そりゃ食べるだろミリアも一緒に食べよう」 ミリア「えっといいの」 ジャック「この量は一人では食べきれないしな」 ミリア「うん、ありがとう初めて食べるよ」 ジャック「こりゃ美味いなゴージャスなパフェって事はある、ミリア一つ聞いていいか?」 ミリア「どうしたのジャック」 ジャック「これで世界は元に戻ったのか?」 ミリア「多分元に戻ったって言うよりジャック見たあの世界は初めからなかった事になってる」 ジャック「そうか、なら良かった」 ミリア「で、あなたの願いは?」 ジャック「は?俺はすでに願ったんだが?」 ミリア「あの世界がなかった事になってるならあなたの願いもなかった事になってるの」 ジャック「マジかよゴージャスなパフェ食いたいって願ったのは俺だぜ?」 ミリア「あれはあいつが願った事だからジャックはまだ願いを叶えていない」 ジャック「 なら食べながら考えるか・・・ふぅ美味かったな、ミリアはどうだった?」 ミリア「美味しかったよありがとう」 ジャック「さて俺の願いはミリアを願いを叶えし者から解放して俺の友達になるって言うのはどうかな」 ミリア「本当にそんな願いでいいの?」 ジャック「いやだったかな?」 ミリア「違うのあまりにも意外な願いだったから、本当にいいんだね?」 ジャック「ああ頼む!」 ミリア「分かったよ・・・願いは叶ったよ」 ジャック「なんだこの地響きは?」 ミリア「僕が願いを叶えし者ではなくなったからこの暗闇の世界は崩壊し始めたんだ」 ジャック「出口に向かわなければ、こいつは伸びてはいるが死んではいない置き去りには出来ないな」 ミリア「ジャック手を出して」 ジャック「分かった」 ミリア「行くよ」 ジャック「え?一体?っく、眩しい ここは・・・俺の知ってる場所だな、まさかミリア願いの力が」 ミリア「そう願いの力事体は失われてはいないみたい」 ジャック「願いの力には代償があるんじゃないのか?それにパフェの願いだって代償があるのではないのか?」 ミリア「パフェの代償はそいつが払う事になるから問題はない」 ジャック「あれ、あいついなくないか?」 ミリア「元の世界に戻しといたよ、今頃パフェの願いの代償でも払ってるんじゃないかな」 ジャック「まぁこれで一見落着って事か」 ミリア「ジャック聞いて欲しい事があるの僕が願いを叶えし者になってしまった出来事を」 ジャック「別に構わないが」 ミリア「そう、じゃ言うね」


長「ミリア呼んできて欲しい」 ミリア「はい、なんでしょうか長?」長「すまない」 ミリア「なぜ謝るのですか?きゃ、いきなり壁が崩れた!?」 長「早く連れて行くがいい」

???「潔いですね」 ミリア「なにが起こってるんですか長?」 長「もう無理なんだ、耐えられない だから今回で最後にする」 ???「やっと諦める気になったんですか?」 長「そうだ、好きにしろ」 ミリア「長一体・・・」


ミリア「長、僕たちは繋がれてますけど他のみんなは大丈夫なのでしょうか?・・・長なぜ黙っているんですか?」 ???「長さんはもう壊れてしまったのでしょう、何度も何度も繰り返した結果」 ミリア「繰り返す?意味が分からない」 ???「あなたはこれから願いを叶えし者になるんですよミリア」 ミリア「僕が願いを叶えし者に?」???「そうです、その力で長さんは何度もやり直しただが誤算があった、それは我々がそれを感知出来てしまった事」 長「やり直すたびに状況は悪化しもうどうしようもないくらいまでに進んでしまった・・・」

???「その証拠に我々がいきなりあの場所に現れた、そうでしょ長さん?」 長「お前の言う通り私はもう詰んでしまったのだ、やり直せどこの状況からもう一切変わらない、終わりにする」 ???「その決断をするのにどれだけ苦労したんでしょうね、我々はやり直した事を感知は出来ても回数までは正確には分からないのです まぁ数百はやったいう事は認識して入るんですが、我々からすると今回の一件は初めて起こった事ですからなんともやり直したと言う感じは全くしないんですよ」 長「一万」 ミリア「え?」 長「一万回はやり直した」 ???「おやおや、もっと早く決断した方がいいんじゃないんですか? この状況は数百の時からなっていたんですから決断するなら千もいりませんよ それだけ諦めが悪いと・・・でも安心ですよ諦めてくれて、あなたの願いをする事は私達には止められません 出来るだけ我々に有利になる願いでお願いしますよ」 長「ミリア、許してくれ・・・」 ミリア「長・・・僕は・・・」 ???「さぁ始まる・・・この瞬間がやっと終わりを迎えられます」 長「ミリア全てを消せ!」 ミリア「え?なに言ってる・・・ きゃ、眩しい 長・・・? ここはどこ? 暗いよぉ、みんなぁ・・・」


ミリア「って事があったわけなの」 ジャック「ふーん、色々やった上での全てを消せかぁ、俺は長だったら同じ選択してんのかな?」 ミリア「多分誰でもそうなると思うよ、だってどうにもならない状況を永遠とやらされたら」ジャック「っと、エカラ?なんで俺の膝の上に座ってるんだ?」 エカラ「分からない、お兄ちゃんの元に行こうとしたらこうなったの、それよりこの子は誰?」 ミリア「エカラだね、僕はミリア」 エカラ「あれ何で私の事知ってるの?」 ミリア「ジャックが教えてくれたから」 ジャック「俺は一言も言ってないぞ」 ミリア「忘れたのジャック僕は願いを叶えし者これくらい造作もないよ」 エカラ「へぇ、ミリアちゃん願い叶えられるんだすごいね」 ミリア「うん、エカラもなにか願いたい事はない?」 ジャック待ってくれミリアの願いは犠牲が出るんだろ?」 ミリア「そう、犠牲の結果長はどうしようもなくなったけどでもそれはジャックあなたが変えたの あなたが願いを叶えし者から解放してくれたおかげで願いのルール事体を変えることが出来るようになったの 願いの力を代償なしで使えるなんて無敵じゃないか、すごいな。 じゃ願いはねぇ・・・。 ジャック「それよりエカラ、俺になんか用事あって来たんじゃないのか?」 エカラ「あーそうそう、ジョンのお兄ちゃんがねしばらく家開けるって伝えといてくれと」 ジャック「そんなのいつも通りじゃないのか?」 エカラ「うーんとね、どこかで知り合ったおじさんと冒険に出るらしいって」 ジャック「あいつにも知り合い出来たのか、いっつも一人でいるタイプやったし少し安心した」 エカラ「ミリアちゃん、私の願いはみんなで遊ぼう」 ジャック「それ別に願わなくても叶うやつじゃん」 エカラ「お兄ちゃんやミリアちゃんに用事がないとは限らないでしょ?今遊びたいの」 ジャック「俺は別に構わないけど、ミリアはどうなんだ?」 ミリア「いいの僕も遊んで?」 エカラ「お兄ちゃんの友達なら私の友達だよ」 ミリア「嬉しい・・・」 エカラ「なにも泣く必要ないよね、お兄ちゃん?」 ジャック「まぁミリアには色々あったんだ俺も知り合ってまだ短いし、それより遊ぶぞぉー」 エカラ「おー、だねお兄ちゃん」 ミリア「うん、僕たち3人」


とある日


ミリア「夢か、今のエカラはきっと覚えてないだろうね・・・」 エカラ「いい子、いい子」 ミリア「エカラ、叩かなくてもいいじゃない」 エカラ「おはようミリアちゃん・・・叩いてたの?ごめんね、ふわぁ、もうちょっと寝よう・・・」 ミリア「起きなってエカラ!」 エカラ「分かったって起きるよ、それよりいつも気になってたんだけど なんでミリアちゃんは自分の部屋あるのに私のベッドで一緒に寝てるの?」 ミリア「寂しいから・・・」 エカラ「でも手をつなぐ必要性は?」 ミリア「嫌なの?」 エカラ「嫌じゃないけど・・・痛い」 ミリア「ごめん、気をつける」

エカラ「それより、今日はお兄ちゃん達と約束の日だよ行こうよミリアちゃん」 ミリア「うん、行こうエカラ」

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