第3話 それって必要な検査なんだろうか

 2020年10月下旬

 コロネル錠の追加をいただきに受診。

 すぐに全部出ししてしまう弱々の我が腸も、その頃になるとだいぶん、尊厳を取り戻しておりまして、これを最後にコロネル錠とはお別れできそうかな、という感触を持っておりました。


 そんなおり、「念のため消化器官の状態をエコー検査してみましょうか」と先生が仰るので、してみることに。

 過敏性腸症候群で、それは要る検査だろうか、という疑問がすこし湧きましたが、なにぶんにも私は素人ですし、この際、いろいろ調べておくのも悪くないと思いました。

 夏の健康診断の肝機能の数値結果からの推測で脂肪肝だというのも分かっていますが、エコー検査をすれば確定します。

 原因が確定すれば、ほかの原因で肝機能の数値が悪くなっているわけではないという一定の安心を得られます。脂肪肝なら痩せればいいわけです。痩せれば治る。

 ええ、痩せたらいいんですよ。(大事なことなので三回)


 で、エコー検査。

 エコーは比較的設備が簡便なので、多くの内科が設備を持ってますし、比較的簡単に受けられる検査です。


 するとですね……


 下腹部に結構おおきな(5センチ以上)異物がある。


先生「うちではこれ以上のことは分からないんで、大きな病院で精密検査してもらってください。紹介状書きます(消化器科)」


私「分かりました」


先生「あと、脂肪肝ですね」


私「そ、それは……ええ、分かっております……(しょぼん)」


 夏の定期健康診断では悪性新生物を飼ってる兆候はなかったんで、我ながら「なんなんでしょうね?」という感じでしたね。あまり心配はしていませんでした。


 でも5センチ以上ですよ。夜店で売ってるスーパーボールよりでかい。

 下腹部をさすってみても脂肪の層が分厚くてよく分かりませんが、内科の先生にエコー画像を見せてもらったところ、ド素人の私でも「なんか普通っぽくないものがある」と分かるレベルで『丸っこい白い異物』が映ってるわけですよ。


 一応、この時点で「精密検査するわ」と実家に電話したら、両親のほうがオロオロしてしまって「失敗したな」と思いました。

 病名がはっきりしてから言うべきでした。


 そういうことで、過敏性腸症候群から始まった病院通いに新たな展開が訪れたのでした。

 検査して、空振りってことはあるんですが、空振り上等、安心を見つけて貰ったと思えば良いので、勧められる検査はやっとくものです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る