第31話低級ポーション
目の前には、あのエルフさんが立っている。
「
マジで言ってるのか・・・
「エリクサーってまだあるからいいよ」
「どうしてですか・・・わたしの容姿がお嫌いですか嫌いなら精霊に頼み容姿を変えることもできますが」
「いや・・・嫌いじゃーーないよ・・・奴隷って、どうなのかなって・・・奴隷をどう扱ったらいいかもわからないよ」
「このシェリーは、助けられた御恩とエルフ全員の御恩を返すには奴隷になるしかありません。精霊王にも誓いを立てましたので奴隷を拒否されると死ぬしかありません」
そんな大げさな・・・
男女のエルフさんが近づいて来て「シェリーよ、よく言った。わたしの娘を誇りに思うぞ」
え!まるで兄弟の年齢差なのに親子なのかよ。
「母のわたしからも祝福を・・・」
なんかシェリーの体がキラキラと光ってるよ。
これって祝福・・・
「どうか娘をよろしくお願いします」
もう母親も俺の手をギュッて握ってきた。
あ~あ、もうダメだ。奴隷の関係が・・・続くらしいぞ。
そしてエルフの森へ案内された。
木の上のハウスツリーがあっちにもこっちにもあるぞ。
「あの畑のようなものは何ですか? 」
「主殿、あれは薬草です。あれでポーションを作って友好的な人族に売ってます」
「え!ポーション・・・・・・製造方法は」
「わたしは知りません。精霊が作ります」
それはマジか・・・「その精霊が作る作業を見ることができないかな・・・」
「分かりました、頼んでみます」
え!そんなにあっさり見せていいの・・・
どこから袋を持ってきて薬草も採取。
「その袋の中身は」
「これですか・・・砂浜の砂です」
「ここの砂浜ってあるの・・・波の音も塩の匂いもしないよ」
「53キロ南に行けばあります」
俺1人で納得していると始まった。
シェリーがブツブツと通訳出来ない呪文のようで歌のように・・・
あ!精霊だ。
砂がサラサラと浮かび上がってキラキラと光りだす。
なんとポーションのビンが出来上がったぞ。
次に薬草が浮かんでグルグルと回りだす。そして絞り出すように薬草液が・・・緑の液がまたもキラキラと光りだした。
そして赤い液となってビンの中に吸い込まれるように入る。そのビンにフタが閉じられて完成。
そしてシェリーの手の中に・・・
まぎれもない低級ポーションだ。何度も見てるから間違いない。
「シェリー!・・・まったく製造方法は分からないのか・・・」
「精霊が作ってくれるので知りようもありません」
何いってるの・・・そんな表情だ。
あ!ならばアカに頼むか・・・アカはダイヤも作ったからな。
「アカ、ポーションが出来るのを見てたよな・・・作れそうか・・・」
プニュプニュと出来るって・・・マジに天才だぞ。
あああ、砂を収納して薬草も収納。
ピョンと出来た。
ほんの数秒でポーションが出来るなんて、間違いなく低級ポーションだぞ。
「その薬草の種ってもらうことはできるかな・・・」
種がもらえるかドキドキだ。
「種ですか・・・できますよ。あの花が咲いてる隣に種が実ってます」
そんなに気安く言っていいの・・・くれるなら有難くもらおうよ。
案内されて咲終わった花に種が実ってた。
種が・・・赤っぽい種が・・・
シェリーは優しく包むようにとった。手の中には20粒の種があった。
「栽培の仕方は・・・どんな風にやるのかな・・・」
栽培方法なら知ってるハズだ。
「種を
俺も凄いぞーーと思ったよ。畑での雑草取りも水やりも全然してない。
マジで6階層で薬草畑を妄想・・・まだまだ広大な土地は残ってる。
「主殿、何がそんなにおかしいのですか・・・」
え!俺って笑ってた・・・ちょと恥ずかしい。
そして色々なことを聞いたよ。
友好な人族って隣の木の国のリトナス。
髪の毛が緑で木魔法の魔法使いが住む国だって・・・農業が盛んで、人族の食糧庫と呼ばれてる。
それ以外にも・・・
白色の髪の毛 バーミア国 無魔法
赤色の髪の毛 ラオスナ国 火魔法
青色の髪の毛 アズール国 水魔法
緑色の髪の毛 リトナス国 木魔法
金色の髪の毛 アミナス国 雷魔法
土色の髪の毛 ドメラン国 土魔法
銀色の髪の毛 ランドル国 光魔法、錬金術
7つの人族の国があるらしい。
光魔法は、癒し魔法の別名があって、傷や病気まで治すらしい。
それで宗教的にも各国にも教会を建てて、宗教国家でもあった。
錬金術は、お決まりの魔法の指輪や聖剣など驚愕の物作りの集団で、ランドル国の宗教国家の目障りな存在らしい。
錬金術協会は、金儲けにも長けていて各国の冒険者協会とツーカーの仲らしい。
なので宗教国家のランドルでも発言権が強いって・・・
それと大国のアステ帝国。
大昔に人族と戦った歴史があったらしい。
そのために獣人同士が連合して大国になって人族と対抗。
今は休戦中で50年以上も経過。隣国の木の国リトナスとは、仲は良いらしい。
アステ帝国は、身体能力が高い種族らしい。
頭が良いのが猿人で狡猾なのは鼠人。
なんでも熊人、狼人、鳥人、猫人、狐人、などなどの人種の合議制の帝国だって・・・
「猫の女性ってどんな姿なんだ」
「顔は人族と同じで耳が猫の耳です。そしてシッポもあります。柔軟な動きが特徴ですね・・・そして商売が得意な種族でエルフの森にも来ますよ」
なんだか騒がしくなったぞ。
「何かあったのか・・・」
「あの合図は、行商人が来た合図です。主殿が興味ある猫族ですよ」
ホントかよ。案内されるままついてゆく。
あ!猫耳だ。
なんて可愛いんだ。シッポをフリフリしてるぞ。
女性の容姿はボキュボンだ。
「主殿、気をつけてくださいよ。猫族は女性上位なので・・・」
なるほど・・・女性の体の方が大きい。
男は貧相な体だ。
馬車は、ダチョウより大きな鳥が引いてた。
男が指笛で鳥を上手く操ってた。
頭は視界が前しか見えないように両側から板で・・・もしかして、ダチョウと同じでバカなのか・・・
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