第30話上級ポーション



アカや赤スケルトンにハイブラックは、色々な球をジャラジャラと出した。


白色     4個

赤色     9個  火魔法

ブラウン色 56個  土魔法


1000人ぐらいも居たのにスキル球が少ないのは理由があった。

どうもアカは、衣服や剣やナイフに靴まで収納してたらしい。


アカは靴まで出してくるんだ。そんな靴を履いたら水虫になったらどうすんの・・・

欲張りのアカは、すべてが欲しかったようだ。

それとも俺のためか・・・


赤スケルトンとハイブラックは、持ってくる量が少ないのは当たり前か・・・



それに対してエルフさんは、球を見た瞬間に「この悪魔!」ってぶち壊してた。

数でも負けて作業スピードでも負けてた。


エルフさんの復讐心は凄かった。



それでも俺的には、数は多いから習得タイムだ。


この球は、スキルオーブのように10分後に消えることはない。

なので焦る必要もない。

1個目を手に取ってじっくりと見る。

スキルオーブより小さいが色的には、白色の透明っぽい色合いの球だ。まるで勾玉まがたまのような光沢で・・・

生命の欠片かけらを想像してしまう。


あ!・・・その瞬間に消えてなくなる。


ああ、これは無魔法だ。四属性の火・風・水・土から外れた無だった。

その無魔法の知識があふれかえる。

そして、なんとレジストで魔法耐性って知識が・・・すべての魔法に耐性がそなわったぞ。

それにともないエネルギー波の球も発射できる。


2つ目を取るとフレクションで魔法攻撃の反射であった。

火球がこっちに放たれても、そのまま相手にはね返す。マジで役立つ魔法だ。


3つも習得したら相手の魔力を吸取る魔法のドレイン。

なんて良い魔法だ。


4つでディスペルの状態異常を解除する。

魔法麻痺や石化魔法も簡単に解除。

そして相手がインビジブルで見えなくなっても解除して見られるらしい。



ああ、赤球は4つ・・・それ以降を習得できない。

烈火の炎、紅蓮の炎を習得できて・・・それ以上はない。

だから5つもスキル球が残った。帰ったらレッドにお土産としてあげよう。


 

土色のスキル球も4つを習得したら、それ以上の習得はダメたった。

それは人間の領域を超えるもので俺もなんとなく無理と感じる。


巨石の数が増えて4つ目で隕石に変化。

衝突時に大爆発して巨石より破壊力が半端ない。


これで習得タイムは終わり。


ああ、なんとなく疲れた。

心配したアカが寄り添ってきた。

そして、上級ポーションを出して『はい』って言ってるような・・・


ああ、そんなポーションもあったな・・・

7階層のキラービーをアカが大量に殺した結果、大量にドロップした上級ポーションだ。

中級ポーションもは、まれにオークションで賑わっていたが・・・


「なんですか・・・それは・・・もしかして・・・長老!大変です。エリクサーがあります!」


もうエルフさんに囲まれて・・・


「エリクサーだ!」


「エリクサーに間違いないわ!」


ここに居るエルフ全員が集まっているぞ。


その集団が割れるように開けた所から女性のエルフさんが現れたよ。

そのエルフさんに対して全員が膝ついて敬意を・・・


え!そんなに偉いエルフさん・・・


「あなたが持っているエリクサーを頂けませんか・・・頂けるのであれば我らエルフは、エルフとして歓迎します」


歓迎って・・・俺はお金が欲しいなーー。


なんかエルフさんがざわつく・・・なんで・・・


「長老!よろしければ、わたしが奴隷となって・・・この方につくしたく思います」


あ!最初に会ったエルフさんだ。それも奴隷って・・・奴隷になるのが嫌で逃げたハズなのになんで・・・


「シェリー!それは、なぜだ」


「人族から最初に助けられたのもわたしです。そしてエルフの森を助けて欲しいと願ったのもわたしです」


「2度も助けられたと・・・分かった許そう」


え!何を言ってるの・・・そんな重大な話を決めてもいいの・・・

凄い話になってるし・・・皆の注目はポーションに・・・


「分かりました。ポーションを・・・」


長老の後ろに控えていた女性が受取って走りだした。

え!どこへ・・・


あ!倒れて死んだエルフに一滴を垂らした。

なんとエルフが光りだしたよ。


またも一滴を垂らす。


ポアン、ポアン、ポアンと光って、あっちやこっちで垂らしているぞ。


あ!最初に垂らされたエルフが起きだした。

え!そんな生き返ったの・・・そんなバカな・・・もう、平気に歩いてるよ。


「あなたは、エリクサーを知らなかったようだな、それなら納得をしました・・・あんな貴重なエリクサーを・・・我らエルフが使えるとは・・・」


あ!アカが・・・もう一本だした。


この場にいたエルフ全員が驚く。


「そんな・・・」


「まさに奇跡だ!」


「信じられない」


結局、カルマの高い者は死んだ場合もカルマに似合った時間をこの世と天の狭間に生き続けるらしい。

そして最大の蘇生魔法かエリクサーで蘇る。


マジの話を長老がするから信じるしかない。


結局、2本のエリクサーで蘇ったエルフさんは、197人。

家族は抱き合って喜ぶ姿は・・・なんとなくいい。


「さあ、エルフの森へ参ろう・・・」


「長老!おきてが御座います」


「そなたらも知らぬ掟があるのだ・・・このことは遥か遠い時代より予言されていたのだ・・・災いを救いし者に、したがえっと・・・」


驚くエルフさんに対して俺もビックリだよ。

そんなバカな話があってたまるかよ。


「長老!まことですか・・・襲われたのが災いと言い切れますか・・・間違いでは」


長老は物静かに「わたしに間違いはない・・・精霊王のことばを信じられないのか・・・あなたもバカな話だと考えをもたないように・・・よいですか」


え!俺の心が筒抜け・・・


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