第10話戦い



なんとか鉱山の反対側にやって来た。

やっぱ人が全然いないなーー。不人気な理由がやって来たぞ。

どれだけの数だ。ざっと数えても100はくだらない。

武器をアイテムボックスにしまって、赤刀を取り出す。

『しもべ』にする暇もなさそうだ。


え!後ろの遠くからから「ブヒー、ブヒー」と聞こえくるぞ。

後ろを見ると、なんと豚顔のオークだ。こっちも信じられない数。

これって仲の悪い魔物の戦いに巻き込まれたって訳か・・・



スケルトンが弓に矢をつがえて空に向かってっていた。

え!あんなに飛ぶの・・・

500メートル先の落下地点には、ブラックウルフいて見事に仕留めた。

ああ、目をつぶって射っても当たる数だ。

ブラックウルフは一瞬止まるが群れのボスが吠える。


あのボス、普通のブラックウルフではない。ブラックウルフの2倍はあるぞ。


スケルトンは、もっどって来た矢で再度射る。

またもブラックウルフを仕留めた。


なになに赤スケルトンが5メートル上空に浮きやがった。

もしかして俺の血のコーティングの能力を逆に使って浮いたのか・・・


え!すると接近戦の担当は俺だけ。


豚相手は、アカとレッドが戦ってる最中だぞ。


ほれ見ろ!レッドがオークに火球を放った。

真っ直ぐに飛んでいき1頭のオークに当たって爆発。

一瞬で5頭が吹飛ぶ。


「レッドも凄いぞ」


アカも飛跳ねてオークに襲いかかる。

もう一気に飲み込む、そしてグシャ!と鳴るほど音が・・・


俺も決心してブラックウルフに向かって走りだす。

先頭を走るブラックウルフが飛び掛ってきた。その腹をシュンッと斬る。

後ろで音がするが振返らない。そのまま前のブラックウルフの頭をかち割る。

左から襲う奴は、盾で防いで赤刀で横腹を突き刺す。


フルヘルメットに衝撃が・・・振り払うように斬る。

そうして、もう1度斬る。


四方から来たので赤刀を旋風させてブサーーと5頭を斬った。


重傷のブラックウルフが足元に、「邪魔だ!」と蹴り飛ばす。


飛ばされた先にはブラックウルフが・・・面倒だから2頭まとめて突き刺す。

2頭は死んだようで消えてなくなった。


更に来たブラックウルフを下から振り上げて斬る。返す赤刀で振り下げて斬る。



あ!影が・・・押し倒された。

俺に馬乗りしたのは、2倍に大きいブラックウルフ。

口からヨダレが垂れてきた。もう勝ち誇った顔だ。

盾を手放して左腕をボスの口に突っ込む。そして舌をギュッと掴む・・・これでどうだ。


むせるブラックウルフの牙が腕に食い込む・・・出血した瞬間。


【ハイブラックウルフを『しもべ』としますか yes : no 】


急に大人しくなる。


「なら俺の『しもべ』になれ」とyesを押して『しもべ』にした。



ハイブラックウルフLv15


HP1100/1100

MP500/500


魔法攻撃半減

物理攻撃半減

探知

暗視

威嚇いかく


-  -  -  -


ドロップ


魔石

魔法攻撃半減スキルオーブ

物理攻撃半減スキルオーブ



なんと探知は、5キロまで探知する能力でアリ1匹でも探しだす。

これで狩が楽になりそうだ。



アカが足元によって来た。え!終わったの・・・立上がって見ると戦いは終わってた。

何かを載せて・・・え!肉と王冠。


その王冠ってキングオークか、噂では聞いてたけど・・・頭にかぶると力が2倍になるらしい。

嫌々、俺はかぶらないよ。

6億円で落札されたレア品だ。


あたりを見渡すと・・・魔石もあって・・・オーク肉もドロップしていた。

2キロのブロック状の肉で最高級の味らしい。

透明な膜でおおわれていて、1ヶ月は常温でもOK。

膜を切ると普通の肉のように早く食べる必要があって、肉は熟成状態で食べ頃らしい。


これって、めちゃくちゃ不思議な現象だ。


それが1、2、3、・・6つも、1つ30万もするのに・・・食べると少なからず身体能力が上がるらしい。

なので地上でも人気の食材だ。


それに、6階層に住む人間も、肉欲しさに狩りをするほどだ。

その肉と魔石をアイテムボックスに収納。


スケルトンが牙を大量に持ってきたぞ。

その牙って粉にして飲むと美肌になるって評判らしい。

なので化粧品会社が欲しがるが品薄な牙だぞ。

牙の時価相場は、早速アプリで昨日までの相場を見る。

え!1本1万5000円・・・マジか・・・手元には50本。

めちゃドロップ率良いじゃん。



それに俺のレベルが11になった。



神悠真じんゆうま


Lv11


HP120/120

MP120/120



血魔法(5)



血魔法が5に・・・能力の内容は・・・

地上でもダンジョンの能力が使える能力。


なんと魔法もスキルも使えるって意味か・・・身体能力もそのままなんて・・・

地上最強じゃん。めちゃヤバイ能力だよ。


まあ、そんな能力を地上で使わないけど・・・使ったら目立つから。

そろそろ寝る準備が・・・


「ハイブラック、俺らが住めそうな場所に案内してくれ・・・魔物がいない所がいいなーー」


スマホの時間が午後4時を過ぎていた。

なので寝る場所が必要。




「ここがその場所か・・・アカ!コンテナを出してくれ」


ボンッと出されたコンテナ。もちろん、コンテナは真っ赤だ。

その扉を開けると住居スペースが・・・ベッドもあってミニキッチンも設備されてる。

キャンピングカーと同じだ。


そして擬似太陽の光りが夕暮れ色になりだしている。

ここからが暗くなって真っ暗な世界になるみたいだ。

星や月もない真っ暗な世界。


「ハイブラックは家の外の警備なーー、スケルトンやアカやレッドは好きなようにしていいぞ」


俺が扉を閉めようとするとアカとレッドが入ってきた。


「入るのか」


入るって丸表示。


なになにテレビをつけてブルーレイレコーダーにDVDを挿入。


何を勝手に映画鑑賞をしてるんだよ。


あ、始まった・・・これって古そうな映画。

それって『人喰いアメーバの恐怖』だよな・・・それってアカのお気に入りだっだ。

いつの間に収納したんだ。

もう10回は見て飽きてるハズなのに・・・人を喰うシーンでアカはプルプル・・・

え!レッドもつられてブルブル。


もう好きにすれば。


アイテムボックスからコンビニ弁当を取り出して食べ始める。

テレビを見ながら・・・映画館で襲われるシーンだ。

レッドが興奮して真っ赤だ。



「俺はベッドで寝るから俺だけは喰うなよ」


ああ、テレビに夢中でしかとかよ。


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