第7話謎の女
もう、走り抜けて1階層。
アプリだとこっちか、あ!スライム発見。
いるわいるわスライムが・・・しかし、少し小さいなーー。
アカと見比べても小さい。
暗視スキルのせいかスライムがハッキリ見える。
さあ!どいつを狙おうか離れた場所にいるスライムがよさそうだ。
指先を軽く切って狙い定めて血を投げるように振り下ろす。
血の2滴がスライムに命中。
本命の血は手前に落下したが結果オーライだな。
待望の表示がでた。
【スモールスライムを『しもべ』としますか yes : no 】
え!スモール? 普通のスライムと違うのかよ。
嫌々、そんなの関係ない。『しもべ』にyes。
スモールスライムLv2
HP200/200
MP200/200
魔法攻撃99.9無効
物理攻撃99.9無効
アイテムボックス
溶解
弱点 血魔法
- - - -
ドロップ
魔石
アイテムボックススキルオーブ
溶解スキルオーブ
あれ!思ってたのと違うぞ。
????
なんかスライムを劣化したような能力だなーー。
それにしてもアイテムボックスって・・・10メートル以上の球体空間のイメージだぞ。
収納と比べるとしょぼいなーー。
それと時間停止でなく時間半減だよ・・・1時間を30分に半減。
まあ、それでも凄いかーー。
1年間の保存で半年の保存なら十分な能力。
それではアイテムボックスを念じながら赤刀でスモールスライムを刺す。
淡く光ってアイテムボックススキルオーブが出現。
そして掴んだ。
お!アイテムボックスを習得したのを感じる。
試しに背負いバッグをアイテムボックスに・・・バッグがパッと消えたぞ。
今度は取り出す番だ。そう・・・バッグを思うと瞬間にバッグが出てきた。
空中に出たので「おととと・・・」と慌てて受止める。
ああ、こんな感じで出るのか・・・
それにしても自分自身でやってるのに、まるで手品だ。
ヨシ!次の獲物に向かって血を投げつける。
あ!2匹に命中。
まあいいか・・・yes、yesを選択して、ブスブスと刺してドロップさせる。
アイテムボックススキルオーブ2つに血を垂らしてコーティングだ。
ヨシ!できた。
次の獲物は・・・
あれ!あのスライム、ちょっと赤っぽいぞ。
もしかして、スモールスライムと違うスライムか・・・
よくよく見れば『いじめ』られてるような・・・
邪魔なスモールスライムを赤刀でビシッ、バシッと斬って退治。
10匹退治して魔石1個。
そして赤っぽいスライムに血を垂らした。そしてyes・・・
レッドスライムLv0
HP100/100
MP200/200
魔法攻撃99.9無効
物理攻撃99.9無効
火魔法
溶解
アイテムボックス
弱点 水魔法
弱点 血魔法
- - - -
ドロップ
魔石
火魔法スキルオーブ
溶解スキルオーブ
アイテムボックススキルオーブ
なんと火魔法だぞ。
7階層のサラマンダーからのドロップ報告されてるが、非常に手に入れにくいオーブだ。
水魔法がないと殺すことが無理。
なので初期の段階で水魔法を持った探索者が居てやっと倒せる強敵だ。
それも100体倒して1個がでるらしい。
中々のドロップ率だ。
しかし、水魔法は
なので大島綾香のパーティー仲間で弟の
そしてスキルオーブで火魔法なったのも雄二、ただ1人。
それでも火魔法の持ちは、世界でも多く62人も居るらしい。
え!なんで・・・アカがレッドスライムを後ろに隠すんだ。
「なになに・・・仲間意識があるのか・・・うんうん・・・ひとりぼっちで可哀想か・・・」
そんな風に訴えるアカ・・・まあいいよ。
「アカの好きなように」
のけ反って前におじぎするのが『ありがとう』ってポーズらしい。
「わかったよ・・・名前だレッドでいいよな・・・ウンウン、良いようだ」
結局、アイテムボックススキルオーブを10個も手に入れたぞ。
「そろそろ帰るからレッドは、血の中に入れ」
指先を切ると吸い込まれるようにレッドが・・・入った瞬間も・・・なんとも不思議な感覚だ。
あ!アカもスルスルと服のスキ間に・・・
さあ地上に戻るか・・・
え!振返ったら女が・・・なぜだ??? 気配はなかった。
「凄いわねーーそんな能力があるんだ」
は!この匂いは・・・石田幸子が好き香水。
顔が全然違うぞ。整形ならありうる・・・よくよく見れば、耳が同じだ・・・
耳の整形って聞いたこともない。
たしか子供の顔写真で大人になった人物を特定する場合に耳の形で特定したハズだ。
刑事ドラマでやってた。
「おまえ・・・サチコ・・・なのか? 」
「あれ!どうして分かったの・・・それほど好きだったんだ。うふふふ・・・」
俺をバカにしてるのか・・・なんて女だ。
「金を騙し取って・・・そ・れで・・・よく出てこれたなーー」
「わたしも、出たくて出たんじゃないのよ・・・あなたに言いたくて出たのよーー。よくも、わたしの邪魔を・・・しっかりと見返りをもらうわよ」
「なにを訳も分からない事を・・・それに騙しておいて・・・まだ何かをもらう積もりだ・・・このクソ女」
「あららら・・・あれほど好き合ったのに・・・わたしは、まだあなたが好きよ。イケメンになって背も高くなってるし」
アカも感じるものがあったのか、俺の前に出て俺をかばう。
「あらあら、あなたの仲間が出てきたわね・・・」
アカは、今にも飛び掛りそうな・・・
「アカ!・・・殺すな!」
俺と知り合う前は、人間を殺したかも知れないが・・・俺の『しもべ』になったなら、人殺しなんかやってほしくない。
今までの可愛いアカでいてほしい。
「この子あなたには従順なようね・・・殺気が消えたわ・・・それに恐ろしい魔物に違いないのよね」
スライムは最強だ。
その最強を目の前にして、まったく怖がってないって・・・なぜだ!
あ!もしかして・・・愛知のキラー
それも謎の多い女で有名な・・・そんなバカな。
「あなたが武士を逮捕させたせいで、高木銀二をわたし自身で殺せなくなったのよ。落とし前をつけてくれるわよね」
高木銀二って闇金の社長だよな・・・ぐるなのに何を言ってるんだ。
殺すほどの
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