第?話始まりの時来る。後でくっつける。

朝だ。しかし、昨日とは一変していた。ここはどこだ。どういうことだ。さっきのは夢?

俺は畳のある部屋にいた。4畳程と狭い部屋。心を整理するも時は刻一刻と動く。俺は顔をつねる。しかし痛みを感じる。どうやら夢ではないらしい。この畳、テレビの配置はどこか懐かしさを感じる。


部屋にあったカレンダーを見て、考え事をしていると話しかけられた。

「あの、何で家に居るのですか。強盗さんですか。」

俺は、店の中にある部屋に入っていた。部屋付きの店舗だったのだ。アルバイトだろう店員さんが慌てふためいて俺を叩こうとする。

急ぎ謝り外に出る俺。


その時だった。サイレンが響き渡ったのは。

指定区域、B地区にて柵が突破されました。至急、住民の皆さんは避難してください。

避難警報?空には戦闘機が無数に飛んでいる。


隣の住人が家からでてくる。男は子供を抱き、妻を手で引っ張り走る。

「美智代、避難所だ。急げ」

「はい」

何があったんだ。俺は戦闘機の向かった方向に向かう。避難する人々が物凄い勢いで、我は我はと押し寄せてくる。

「すいません。何が。」

声を上げるが、答える人はいない。俺は掻き分けながら走る。

立入禁止区域。そう標識が立っている柵に着いた。

そこには軍服を着た人が立っている。

「何があったんですか。」

「何をしている。ここは危険だ。早く避難所へ」

「教えてください。お願います。」

俺の圧に負けたのか、答える軍人。

「ヤツらがきたのだ。」

「ヤツラ?」

「知らんのか?正体不明の巨大生物たちだ。ニュースにも連日やっているはずだが」

「巨大生物?なぜそれがここに」

「知らん、現在調査中だ。とにかく、ここは危ない避難所へいけ。」  

空遠くの方で戦闘機が大破し燃えながら落ちているのが見えた。

「分かりました。」

俺は走って避難所へ向う。避難所につくと中には多くの人で逼迫していた。座る場所が埋め尽されているので、俺ははじに立つ。にしてもなんだ。


ここは安全だったらしく3時間程で解除が出た。

俺はさっきの場所に向かった。

さっきの家族の家には明かりがついている、どうやら無事だったらしい。

駄菓子やにはテレビがついていた。俺は気になり買うふりをして見に行く。

臨時ニュースです。先程、東京都に出没した巨大生物により、b地区に壊滅的な被害がありました。引き続き予断を許せない状況が今後も続くことが予想されます。


俺は思い出してしまったあの日のことを。俺は彼とあの場で出会う。歯車が乱れたあの日の再現がまたも俺の心象から現れたとでもいうのか。


俺はポケットを探る。しかし、何も無い。手ぶらの一文無し。泊まる金もないので俺は近くの公園で野宿することにした。記憶から辿るにここは東京で間違いない。異世界でもない東京。俺が来た世界は異世界であったが、そうではなかった。全てが繋がっていた。誰かの仕業かは知らないが。明日、全ては明日から始まる。

翌朝、俺は昨日と同じ様に隅で、夫妻の家を見つめる。

「美智代、家を宜しく頼んます。」

「 お父ちゃん何処行くの。」

「勇敢に戦ってくるのです。美枝お父ちゃんに挨拶を。」

「やだ、お父ちゃん行かないで」

子供ながらに感じるものはあるのだろう。子供だからかもしれないが。

よく見ると玄関の奥にお婆さんがいる。あの様子からみるに彼の母親といったところだろう。

別れの挨拶をする夫、哀愁漂う妻の姿。何も知らぬ子と言葉も出ない夫の母親の姿を俺は家の影に隠れて見つめる。

前にも俺はこの景色をみたことがある。

良く覚えているあの忌まわしい出来事のあった年。俺が能力を禁じた年の出来事だ。

またも使う時が来るのか。俺の頭によぎるはあの夜の光景。考えただけで頭痛が走る。


そう、これから戦場に彼は向かうのだ。


俺は彼の後ろを付ける。真っ直ぐ歩くと昨日いったb地区の柵があり、そこを超えた場所に中にはすごい人数が集まっている。司令本部だ。俺はこっそり列に混じった。


これより、お前らの隊長を務める高坂市野と申す。

「何だその服は、貴様!」

「あ、俺」

隠れていたつもりが意外にもすぐに見つかる。何故なら私服だったのだ。汚れたスウェットにジーパンスタイルの俺は目立っていた。

「今すぐ着替えてこい。馬鹿者が」

周囲から出る、静寂からの一瞬の笑いが俺を急がせる。中には不審に思う者もいる。

「誰だあれ見たことねぇ」

「静かに。知っての通り、これから向かう先は命の危険が伴う。何があろうと気を緩めるな。そして、これは戦争ではない。防衛だ。国民の安全を守るため私達は向かうのだ。私達の手で未来を守る。分かったか。」

「はい。」

俺は着替えて戻って来た時には軍服を着た人間の威勢のよい返事の時だった。

どうやらこの世界は俺に暇は与えてくれないらしい。やるしか何ということか。俺にはやらなければいけない理由がある。

「威圧流厳冬期。」

これが、俺の合言葉だ。

その後、それぞれの場所に招集され、車両に乗る隊員。俺はなんとか班に入れてもらうことができた。どうやら人で不足かつ民間人もいるらしい。要するに寄せ集め。しかし、訓練はしていたそうだ。俺は訓練でもみていなかった不審人物だったので怪しまれたが、意思に免じて許可をもらい現在進行形で車両に乗って運ばれている。にしても凄く道が悪く揺れが激しい。


愛を見る。かけがいの日をそれを見つけて歩きだす。

その中で歌が聞こえた。歌っているのは彼だった。よう、宜しくな。俺が見ているのを気づき挨拶をしてくる。これが上見坂一之進との最初の会話だった。そう、あの家族の夫だ

後で付け足す話し。

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