第13章 あとがき

これにて第13章『決戦! 乱世の梟雄 VS 剣豪皇帝』完結でございます。


前世からの因縁深き松永久秀と足利義輝の対決、いかがだったでしょうか?


合戦パート、皇帝とのレイドバトル、一騎討ち(嘘)、再びレイドバトルという流れで作りましたが、まあ、頑張ったかな、と。


合戦パートですが、これは『ダラ砦の戦い』を参考にして書きました。


中世ヨーロッパ最強の将軍ベリサリウスが倍するペルシャ軍を蹴散らした戦いで、これにオリジナル要素、主に松永久秀の築城技術を加味して書いてみました。


ベリサリウス将軍って日本だと物凄く知名度は低いんですけど、自分の中ではこれに比肩できる軍人は、先の時代だとハンニバル、後の時代にはナポレオンしかいないと思っています。


なにしろ、彼が得意とする“迂回機動”の戦法が、後にリデル=ハートの『間接アプローチ理論』を作り出し、その著書の中で自身の先駆者として高く評価されています。


そして、この『間接アプローチ理論』からドイツのグデーリアンが『電撃戦理論』を、ソ連のトゥハチェフスキーが『縦深戦術理論』を生み出しています。


もっと広まれ、ベリサリウスの名声(願望)


それはさておき、王国軍と帝国軍の攻城戦が終わると、次には皇帝ヨシテルとのレイドバトル。


腕利きを次々ぶつけるも、結局誰も上様を倒せずに敗退。


ここでヨシテルのヤバいくらいの実力を見せつけた上で、ヒーサとの一騎討ち。


でも、やっぱり案の定の騙し討ちで、有利な状況を作り出すも、その上を行くヨシテルの奮戦。


まあ、ぶっちゃけますと、ヨシテルは塚原卜伝と上泉信綱をインストールして、さらに魔王としての力も上乗せされ、あげくに例の不死身の呪いまでかけられた状態ですからね。


呪いの秘密に気付かない限りは、まず倒せない相手です。


アスプリクの放った消滅の術式すら通用しませんでしたから。


そのため、今回のファインプレーは女神テアの観察力と思考力です。


実はヒーサとティースの初めての共同作業の裏で、松永久秀と女神の初めての“まともな”共同作業も行われており、それでヨシテルを倒したというわけです。


これでもう完璧な夫婦だな、うん(ぉぃ。


しかし、その代償としてアスプリクを攫われ、かつルルの立ち位置がグラつくと言う失態。


おまけに大規模反乱の発生です。


さあ、これからどうなるのか!?


次章『裏切りの連鎖』乞うご期待!

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