第4章 あとがき
これにて、第4部『数奇者の矜持』は完結でございます。
第4部は戦国の梟雄・松永久秀の“数奇者”としての一面を前面に押し出して書いてみました。
ある意味、これこそが、久秀の本質なのではないかと自分は考えています。
もしただのドギツイだけの悪党なら、差し出せば許すと言った『平蜘蛛茶釜』を信長に差し出してい生き延びたことでしょう。
しかし、彼はそれを拒否して丹精込めて作った信貴山城を燃やし、炎の中で平蜘蛛と果てることを選んだ。
それは武士の矜持か、あるいは数寄者としてのこだわりや欲深さか。
こういうところが、松永久秀と言う男の魅力なのではと思います。
ただ、斎藤道三と語り合った“国盗りの野望”に夢を見た、商人にして、数奇者にして、下剋上の申し子。
憧れは誰にも止められないんだよ(ナ●チ口調)
作中でも登場した漆器ですが、欧州では大人気となり、16世紀後半には日本から大量の漆器が欧州に向けて輸出されました。
当時は、陶磁器なら中国製、漆器なら日本製が一番であると、欧州の人々からは認識されていたようで、現地で造られた漆器の模造品を『ジャパニング』と呼んでいた事もあるそうです。
当時は漆がアジア方面にしかなかったので、欧州では珍しかったのでしょうね。
まあ、この世界ではすでに自生していて、利用されていなかったと言う体で話を組み立てましたが。
そんなこんなで趣味と実益を兼ねた漆器作りに精を出しつつ、国盗りの準備を進めていきます。
何より求める“茶の木”を手にするため、戦国の梟雄の前進は止まらない!
次章『動乱の辺境伯領』、ご期待ください!
あと、
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