第3章 あとがき
これにて第3章『新婚生活』が完結でございます。
松永久秀ことシガラ公爵ヒーサと、カウラ伯爵ティースの新婚生活にスポットを当てて書きましたが、いかがだったでしょうか?
夫と小姑の二役を一人でこなし、花嫁をイジメながら手を差し伸べると言うマッチポンプ、まさに外道!
章の途中で書きました自作のエロ同人誌は、史実ネタだったりします。
天下の名医・
その内容はほとんど伝わっていないため、どう言ったものかは定かではありませんが、そういう事をやっていたと言うだけで笑いを提供してくれています。
恋愛に初心な花嫁と、精通前の少年を悪の道へと追い落とし、頭の切れる密偵頭を大混乱させると言うネタとして使わせていただきました。
ほんと松永久秀と言う男は面白いネタが多すぎて、書いていて本当に楽しいです。
あと、算盤も登場させましたが、戦国期の算盤は“上2珠・下5珠”なんですよね。
現在使用されている“上1珠・下4珠”が主流になったのは昭和に入ってからです。
ちなみに、作者は算盤5級です。小学の時、手慰み程度にやってました(笑)
複式簿記についても書きましたが、リアルでは14~5世紀頃のイタリア諸都市で始まったと言われています。
地中海貿易などで大儲けしたイタリア商人ですが、各所に設けた支店の独自決済を行い、その帳簿を一年ごとに帳簿を区切って決算していたのが複式簿記の走りだと言われています。
日本では江戸時代に近江商人が複式簿記に似たような形式の帳簿を用いていましたが、基本的には単式簿記だったようです。
日本で複式簿記が普及したのは明治に入ってからで、福沢諭吉がアメリカの簿記の教科書を和訳し、簿記の講習所を始めたところから徐々に浸透していったようです。
さすがは一万円札! 格が違うな、この人は!
そのため、松永久秀は異世界転生した際に、複式簿記の存在とその有用性に気付き、導入に踏み切ったというわけです。
松永久秀は、元々商人だからということで、帳簿の管理にはうるさいんです。
次章『数奇者の矜持』はヒサコ視点メインで進行していきます。
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