第1章あとがき
第1章『家督簒奪』の完結でございます。
まずはここまで読んでいただいた事にお礼申し上げます。
自分の大好きな戦国武将・松永久秀を異世界に送り出し、好き放題にやらせたらどうなるのか、というのが本作品のコンセプトなのですが、いかがだったでしょうか?
織田信長関連の作品では、ほぼ毎回、悪役、裏切り者の腹黒キャラとして登場するこの男ですが、これほど面白い逸材でありながら、松永久秀が主役の話って少ないんですよね。
面白いのに~。
だって、商人、武士、大名、茶人、数奇者、数々の顔を持つキャラですよ?
城造りの名手であり、後のスタンダードになる『多聞櫓』や『天守』を考案。
江戸時代、武士の正装となる『
商人から始まり、三好長慶の祐筆に抜擢されて出世し、大和一国を得る。
千利休とは昵懇の仲。同門の間柄で、武野紹鴎の下で茶の湯を学んだ兄弟弟子。
自作のエロ系同人誌を配布する。
数々の名物茶器を有し、最後は一緒に自爆しちゃう。
こんな濃いキャラ他にいるか!?
そして、こんなキャラを異世界に放ったらどうなるのか!?
それを現したのが『悪役令嬢・松永久子は茶が飲みたい!』です。
あと、個人的な考えなんですが、“悪役令嬢”ってなんといいますか、安売りされている感じなんですよね。
悪役令嬢と銘打つ意味があるのか? という作品が多いような気がしてならない。
本作では、悪役であることを前提に作り出された御令嬢、という設定にしています。
主人公である松永久秀、異世界におけるその存在がヒーサとなりますが、その妹としてヒサコが作り出されました。
兄ヒーサはどこまでも善人。慈悲深い公爵であり、聖人君子の生きた見本。
妹は兄の闇の部分を覆い隠すため、その罪と汚れを一身に背負う事を宿命づけられて生み出された公爵の妹。
ただ悪であることを演じるためだけの存在。すなわち“悪役”令嬢というわけです。
そんじょそこらの悪役令嬢とはわけが違いますよ。
なにしろ、“あの”松永久秀が直々に悪役令嬢を演じているわけですから、平然と外道な策を繰り出して来ます。
第1章でもそこそこ過激な動きをしましたが、はっきり言います。まだ序の口です。
ヒーサとヒサコ、兄妹揃ってさらにヤバい動きをしていきます。
女神の胃がストレスでマッハなことになりますが、平蜘蛛捨てちゃったんだし、仕方ないよね。
精神崩壊が先か、貞操の危機が先か、女神の運命やいかに!?
というわけで、次なる第2章『虚実の兄妹』、乞うご期待!
↓は近況報告URLです。いただいたイラスト載せておきました。
https://kakuyomu.jp/users/neginegigunsou/news/16817330669005096533
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