K分岐1
「なんなんだよ、ホント…」
緑町通りを真っ直ぐ走り、一度ホテルへ戻ろう。
この道の方が土地勘がある、万が一囲まれそうになっても逃げきれる可能性が高い。
右手に見える鳴海公園に昔は彼女と遊んだな、今は遊具が全然ないんだ、などと危機的な状況にも関わらず思い出し、一瞬、足を止めてしまいそうになったが、我に返りまた走り出す。
モヤとの距離はとれたが、依然こちらに向かってくるのは変わらない。
起伏のある道を進み、記憶に強く残っている建物が見えてくる。
「教会だ…」
神頼みなのか、吸い寄せられるように教会の扉に手をかけた。
幸い施錠はされていない、中に入ると懐かしい階段に礼拝堂への扉。
彼女に初めて出会ったのはここだった。
小学校に入学する前から親同士がクリスチャンなことで毎週彼女とここで数時間遊んでいたんだ。
どうする、神頼みなら礼拝堂で祈る?それとも上階に逃げた方がいいのか?
【礼拝堂へ入る】
https://kakuyomu.jp/works/16817330668125555555/episodes/16817330668130610311
【2階へ上がる】
https://kakuyomu.jp/works/16817330668125555555/episodes/16817330668130783408
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます