第2話  運命の出会いとかいらないから!

「いったたぁ、って、え?上空1000メートルぐらいから落ちたのに無傷!?流石小説。ファンタジーだね」

落ちた途端通行人はすんっと見向きもしなくなった。ただ落ちてくる少女に対して「親方!空から女の子が!」をやりたかっただけのようだ。

立ち上がって歩くと、すぐさま人にぶつかってお互い倒れた。すると鳥が近づいて。


「チュン♡」


「いや鳥の鳴き声のせいで運命の出会いみたいな効果音入っちゃったよ!!なんだよチュンって!普通キュンでしょ!」

鳥に突っ込んでも何ににもならない。はやく相手の男に手を貸してやろう。


「キュン」


いややらなくていいよ!改めて運命に出会いみたいなのやらなくていいよ!!

「私の名前は小田真里(おだまり)」


「はい!誰にも言いません!」


「いや、だから小田真里(おだまり)」


「絶対に言いません!」


「いや黙れって言ってるわけじゃなくて名前なの!!」


「今からスライム倒しに行こう」

「冒険者登録は?」

「そんなもの必要ないさ」

「いや、どんだけゆるゆるなんだよ!私のうんこか!!」

なんだかんだあって一緒に冒険することになったという。


続く。

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