神様「貴女は小説の主人公です」主人公「え?」

@simassima

第1話 主人公の扱いおかしくない?

簡単に説明しよう。主人公である口の悪い女の子小田真里(おだまり)は、は少女を助けてトラックに轢かれて死んだ。



「貴方は今から異世界小説の主人公になってもらう!!」

「え?なんでそれ言っちゃうの?メタくない?私は今から人の作り物になるってこと?」

「いやいや、小説にはなるけど、どんなことが起こるかは作者にもわからないよ」


「あ、そうなんだ……。って、え?そんな小説って作れるの?だってこの小説、現実世界のもので、売れたら書籍化するんでしょ?」


「あぁ、今魔法で小説を作ってるんだ」


「いやいや!小説の主人公っていう、すごくメタい発言しておいてそこはファンタジーな作り方してるのかよ!!」


「てへっ」

「てへっ、じゃねぇよ!作者との『キュン』要素とか誰も求めてないから!!」


「それじゃあいってらっしゃーい」

「行ってきまーす!って!そんな今日も学校行ってらっしゃい見たいなノリで異世界に連れて行こうとしないでよ!」


喋ってる途中で異世界に飛ばされるのであった。


「あ、やべ、転移させる場所ランダムだよって言っておくべきだったか…」


その頃小田真里は。

「ぎゃーーー落ちるーーーー」

絶賛落下中であった。


地上では、「親方!空から女の子が!」という言葉で溢れかえっていた。流石小説の世界の住人なだけある。有名どころは押さえているのだろう。


俺が受け止めるーと必死に群がってきた。多分減速しない私を受け止めるのは不可能だよ!って言いたかったけどこの高さからじゃ声が届かない。

もう地上に落下する!もうなんなら誰か犠牲になってくれ!そしてこの小説が一瞬でENDを迎える未来を打破してくれ!!


「どーーーーん」


なんと誰も受け止めてくれなかったという。



続く。   え?本当に続く?全身骨折して死亡じゃないの?


とにかく続く。

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