丑三つ時に、グララララ

ド根性モンロー 番外編:ド根性ホワイトビアードパイレーツ


エドワード・ニューゲートの海賊旗をあしらったプリントTシャツ。

バックプリントはポートガス・D・エースの勇姿。

「ああ、この白ひげTシャツ欲しいなあ。

値段は1,980円で、サイズは……5L! でっかー!」

勝ち誇ったようにほくそ笑むマリリンさん。

「ふふん、浮気しようとするから天罰が下るのよん!」


でも、僕はこのホワイトビアードパイレーツTシャツをお買い求めて、

ファッションセンターしまむらを後にした。


AM2:30 丑三つ時に近い時間帯に、書斎の方から笑い声。

「グララ、グラララ……」(……まさか、泥棒?)


懐中電灯を(鈍器のような)武器に見立て、いざ書斎に突入!


「グララ、グラララ。よう、お目覚めかい?」

書斎で笑っていたのは、しまむらで購入したTシャツだった。

ハンガーに吊るされて、こっちを見ている。


「坊主、結局、今日は袖を通してくれなんだな」

(あ、風呂上がりに着るつもりが、いつもの癖でマリリンさんを)


「ごめんなさい。今から着てもいいですか?」


「むにゃむにゃ、なあに寝言言ってんのお?」

胸部のマリリンさんを起こしてしまった。


「寝言は寝て言いなさい、こんのニート三文ブロガー!」

はぁあ? 僕の中のスイッチが入る(スイッチ オン!)


「……ハリウッド女優だからって、お高く止まんなあ!」

自分自身の胸部をドンドン! 自傷のようなプリティー攻撃。


「ちょ……、やだん、やめえっ、やめてよお!」

結構参ってる様子のマリリン・モンロー(激怒の時は姓名で)。


「グララ、喧嘩はいかん。喧嘩はいかんよ、ご両人」

仲裁に入るエドワード・ニューゲート。

今回のまとめ。プリティーは着ていなくてもしゃべれる。

そういう種類のプリティーもあることが判明した。

5Lはコレクション用のつもりだったけど

へそ曲げたら又、しゃべり出すから、時々は着てみようか。

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