第27話 カタリーナを待ち焦がれる王女と王

「ようやく王宮に着きましたね」


ジビラが嬉しそうに言う。

カタリーナたちを乗せた馬車は、ようやく王宮の大手門を通り抜けた。

彼女が嬉しそうなのは、ずっと馬車に揺られていたので揺れない建物が恋しいのだろう。


大手門をくぐり抜けたと言っても、目的地の王妃宮まではまだかなり距離がある。

王宮の正門である大手門を抜けると、次にあるのは二の門だ。

二の門より先に馬車で進むことができるのは侯爵位以上の者だけであり、普段この門は閉じている。

ほとんどの者は、二の門の脇にある歩行者用通用口から出入りする。

それより先にはさらに三の門があり、三の門の中まで馬車で入ることができるのは王族だけだ。

本宮や王妃宮など、王宮の主要施設は全て三の門の内側にある。


「あー。ようやくだー。

帰ったらすぐ、ゆっくりお風呂に入りたいわー」


「エミーリエさん! 平日の午前中に何を言ってるんですか!」


エミーリエの仕事は、カタリーナの話し相手になることだ。

せめて王宮使用人が忙しく働く時間帯ぐらいは、ゆっくりお風呂に入ったりせず、いつでも話し相手を務められるよう待機しているべきだと、ジビラは言いたいのだ。

エミーリエとジビラは比較的良好な関係だが、忠義に篤い真面目なジビラとしては、エミーリエの勤務態度は是正したいことのようだ。


ちなみに、エミーリエはかなりの自由人だ。

カタリーナとおしゃべりをしていないときは、図書館に行ったり、庭園を散歩したり、王宮内の美術品を鑑賞したり、厨房につまみ食いに行ったりと、いつもふらふらしている。


「構わないわ。

長旅で疲れているんですもの。

だからジビラ。

あなたもしっかりとお休みしてね?

あなたは長旅に加えて領地戦に参戦までしてくれたんだから、その疲れをしっかりと癒やしてね?

明日から、あなたは忙しくなるわ」


「明日ですか?

王妃殿下のスケジュールなら把握してるつもりでしたけど、何かありましたっけ?」


「これから、あなたの叙爵式と勲章授与式があるの。

式典のドレスやアクセサリーの準備は、明日から始めないともう間に合わないと思うの」


「はいいいい!!?

な、な、な、なんで私が!!?」


「もう。何を言っているの?

わたくしたち二人で、あの大軍に完全勝利したじゃない?

王家としては、あなたの功績をたたえないわけにはいかないわ」


「で、でも、あれは王妃殿下がお一人でされたことです!!

私なんて、ただ旗を持って立ってただけです!!」


「旗を持ってあの大軍の前に立つだけでも、十分に凄いことよ?

誰にでもできることではないわ。

実はね。

領地戦に向かう前に、陛下にはもう了承を頂いているの。

だから、叙爵も勲章授与も決定事項よ?

ドレスの仕立て屋と宝飾品を扱う商人は、もう手配してあるわ。

明日の午前中、王宮に来ることになっているの。

それから、美容施術師も手配してあるから、明日から毎日エステも受けてね?

費用は全てわたくし持ちだから、そこは心配しないでね?」


「……そんな」


ジビラは呆然とするばかりだった。


「出発前にそこまで準備してるって驚きだわ~。

王妃様って、ホント仕事できるよね?」


エミーリエは、焼き菓子を取り出してもぐもぐ食べながら言う。


「王妃様あああああああああああああああ!!!」


(っ!?)


「馬車を停めてちょうだい!」


窓をのぞき込んで声の主を確認したカタリーナが、御者に言う。


馬車はまだ、三の門をようやく通り抜けたところだ。

各宮からはまだ距離があるその場所で、声を掛けて来たのはマルガレーテだった。

叫ぶようにカタリーナを呼びながら、一生懸命にこちらへ走って来る。


「王妃様っ!!!」


馬車からカタリーナが姿を現すと、マルガレーテの顔はぱああっと輝く。


「逃げないから、走らなくても大丈夫よ?」


カタリーナがそう言っても、マルガレーテは走った。

そして、腰を落として待つカタリーナの胸に飛び込む。

ぜえぜえと呼吸しながらも、ぎゅっとカタリーナにしがみ付く。


「どうして、ここにいるのかしら?」


マルガレーテを抱きかかえて立ち上がったカタリーナは、腕の中の彼女に尋ねる。


「お、お、王妃様の、ば、馬車が、み、見えた、から」


息を切らしながらマルガレーテはそう言う。

その言葉の途中で涙をあふれさせ、またカタリーナの首にしがみ付く。


マルガレーテは息切れをしていて、ぽろぽろと泣きながら嗚咽も漏らしていて、カタリーナにしがみ付いてもいて、色々と忙しそうだ。

マルガレーテだけではなく彼女を追い掛けてきた彼女の侍女も馬車に乗せ、彼女から話を聞くことにする。


長距離移動の負担を軽くするため、カタリーナたちは六人掛けの大きな馬車を三人で使っていた。

追加で人を乗せる余裕は十分にあった。


「申し訳ありません。

王妃殿下がご留守の間に王女殿下が解かれる予定だった問題集ですが、ほとんど終わっていません。

せっかく王妃殿下がご用意下さったのに、面目次第もありません」


マルガレーテの侍女は深々と謝罪する。


マルガレーテは、もうこの歳にして勉強が習慣になっている。

言われなくても進んで勉強するし、カタリーナが作った問題なら喜んで解く。

そんな彼女が勉強に手が付かなくなったなら異常事態だ。


「お勉強をせずに、何をしていたのかしら?」


「王女宮の大手門が見える部屋で、ずっと窓の外をご覧になっていました。

お勉強もお遊びもされずに朝から晩まで、それどころか夜中でも目を覚まされるとその部屋に行かれて、ずっと窓の外をご覧になっていたんです。

王妃殿下の馬車の色だけは、覚えていらっしゃったようです。

似たような色の馬車が大手門に向かう坂に現れると外に駆け出して行かれて、王妃殿下の馬車ではないと分かるとしょんぼりされることを繰り返されていました」


王宮は小高い丘の上にある。

王女宮でも部屋によっては、大手門とその先にある王宮へと続く坂道が一望できる。

マルガレーテはそんな部屋から、一日中外を眺めていたようだ。


「……そう」


幼い子がおもちゃで遊ぶこともせず、生活の全てを投げ出して、一日中ただ窓から外を眺め続ける。

一体どんな心境なら、五歳の子にそんなことができるんだろう……。

彼女はまた、ここまで息を切らして走って来てくれた。

似たような馬車が来る度に、そんなことをしていたのだという。

そこまで追い込まれてしまったマルガレーテを、カタリーナは可哀想に思ってしまった。


同時に、そこまで自分を必要としてくれることが嬉しくて、彼女との確かなきずなを実感してしまう。

マルガレーテを哀れむ気持ちと、彼女との深いきずなを感じて嬉しい気持ちがい交ぜになり、生み出されたのは目頭が熱くなるほどマルガレーテを愛おしく思う気持ちだった。

零れそうになる涙を懸命に抑えて、カタリーナにしがみ付くマルガレーテをぎゅっと抱き返す。


「マルガレーテ。

わたくし、今日はあなたとたくさん遊びたいわ。

あなたの今日のご予定はどうかしら?」


「だ、大丈夫ですわ! 全然、大丈夫ですわ!!

わたくしも、遊びたいです!!

たっくさん!! たああっくさん遊びたいですわ!!」


今泣いたからすがもう笑っている。

まだ目には涙がたまっているのに、マルガレーテは大喜びの笑顔になっている。


「うふふ。そう言ってくれて、嬉しいわ

お着替えをしたらあなたのお部屋に行くから、少し待っていてくれるかしら?

それから、今日はずっと一緒にいましょうね?」


「王妃様。わたくし、今からずっと一緒が良いですわ。

わたくしのお部屋でお待ちするのではなくて、王妃様のお部屋でお着替えをお待ちしたいんですの。

わたくし、良い子にお待ちできますわ!」


「ふふ。もちろん構わないわ」




馬車が王妃宮に着く。

カタリーナがマルガレーテと手をつないで馬車を降りると、なんとそこにフィーリップがいた。

出発時間が決まっている見送りなら、フィーリップも対応は可能だろう。

しかし、到着時刻が定かではない出迎えは、多忙なフィーリップでは対応が困難なはずだ。


「陛下。ご機嫌麗しゅう存じますわ。

ただいま戻りま……」


「よくぞ……よくぞ無事に戻って来てくれた……」


カタリーナのフィーリップへの挨拶は、途中で言葉が止まってしまった。

フィーリップが真正面からカタリーナを抱き締めたからだ。

カタリーナの意思を尊重して自由にさせてはいるが、フィーリップもまた領地戦は不安だったのだ。


(ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!)


動きを止めてしまったカタリーナだが、男性に抱き締められて心の中では大絶叫だった。


背の高い彼に抱き締められると、視界に見えるのは彼の胸板だけだ。

鍛えている男性らしい引き締まった体の感触と、服越しの彼の体温が頬から伝わる。

彼が付けている香水の柑橘かんきつ系の香りが鼻腔びくうを満たす。


様々な感覚が、男性が非常に近い距離にいる事実をカタリーナに伝えている。

それがカタリーナを行動不能に陥らせてしまう。


「ご、ご機嫌麗しゅう存じますわ。陛下」


マルガレーテが口をぽかんと開けて二人を見上げていると、フィーリップと視線が合ってしまう。

マルガレーテは慌てて、舌っ足らずな言葉で挨拶をする。


「ご機嫌よう。マルガレーテ。

ちゃんと挨拶ができて偉いな」


今度は、マルガレーテが目を皿のようにして驚く。

これまでのフィーリップは、マルガレーテから挨拶をされても目礼を返すだけだった。

言葉で挨拶を返したことなんてなかった。


それが今日は、しっかりと挨拶を返したのだ。

しかもマルガレーテの前に来て腰を落とし、彼女の頭まででている。


「なぜ君は、この馬車に乗っていたんだ?」


「お、王妃様をお迎えに行きましたの……」


ほとんど会話したことのないフィーリップに人見知りをするマルガレーテは、もじもじとしながら答える。

だが、五歳児のその説明では要領を得ない。

彼女の侍女が説明を補足する。


「なるほどな。

それでは、領地戦の報告はオットマーから聞くとしよう。

君たちは今日、ゆっくり遊ぶと良い」


「そ、そ、そ、そうですか?

そ、そ、そ、それでは、し、し、失礼しますわね?」


まだ動揺が脱け切っていないカタリーナは、フィーリップがそう言うと逃げ出すように王妃宮の入口へと向かう。


「王妃様! 面白い歩き方ですわ!」


右手と右足、左手と左足を一緒に前に出してしまうカタリーナのギクシャクとした歩き方を、マルガレーテが真似をして遊びながらカタリーナに付いて行く。





たくさん遊ぶと言っていたマルガレーテだが、たくさんは遊べなかった。

遊んでいるうちに、彼女はすぐに寝てしまった。


深夜にも度々起きて窓から外を眺め、カタリーナの馬車が来ることをこいねがっていた彼女は、ここ数日かなりの寝不足だった。

カタリーナが側にいてくれる日常が戻ったことで、安心して緊張の糸が切れてしまったのだ。


ソファで寝てしまったマルガレーテを、カタリーナは自分のベッドに寝かせる。

そして、自分も彼女の隣で横になる。

約束通り、その日はずっとマルガレーテと一緒にいた。



◆◆◆



カタリーナたちが王宮に到着したその翌日も、カタリーナはマルガレーテと遊び続けた。

カタリーナのベッドでしっかりと睡眠を取ったマルガレーテは体調も万全で、途中にお昼寝を挟みつつも、朝から晩までたっぷりと遊ぶことができた。

彼女を寝かし付けて自室で仕事をしていると、フィーリップから酒席に誘われる。


(ちょうど良いわ。

お仕事以外のことでもお話があったのよ)


そう思ったカタリーナは誘いに応じる。






「ええっ!?

ボールシャイト家が、滅んだ!?」


フィーリップからの報告を聞いて、カタリーナは驚愕きょうがくしてしまう。

私的な酒席ではあるが、今日は溜まっていた業務連絡も兼ねたものだった。


「ああ。ちょうど君たちが領地戦をしていた日のことだ。

兵力の大半を領地戦に回した結果、手薄になった領都を攻められてしまったのだ」


ボールシャイト家だけではない。

領地戦に参加した不可侵貴族家の三家は、いずれも侵攻を受けたそうだ。


アウフレヒト辺境伯家は、領地戦に大規模な派兵を行いつつも、隣国に対する備えとしてある程度の兵力を領地に残していた。

強大な軍事力を持つ辺境伯家だからこそ可能なことだ。

そしてあの領地の領都は、強固な城塞都市だ。

侵攻を受けても、そう簡単には陥落しなかった。


オルローブ侯爵家は、あの家の寄り子である貴族家の援軍が間に合い、からくも防衛に成功した。

街のいくつかは奪われたが、領都は守り切ったとのことだ。


しかしボールシャイト家は、そんな幸運に恵まれかった。

領都まで占領されて、一族は根絶やしにされてしまったらしい。


三家を狙った理由は、もちろん霊宝だろう。

これらの家が領地戦で霊宝を得て、次の王家になることが許せなかったのだ。


「領地戦に参加中の家を侵攻するのは、王国法違反ですわ」


領地戦とは、戦火をいたずらに拡大しないための手段だ。

だから通常、契約書に記された貴族以外は領地戦に参加できない。


領地戦に関する制約は、それだけではない。

領地戦に参加中の貴族の領地について、他の貴族が侵攻することも許されていない。

それを許してしまえば、実質的に領地戦に参加できる貴族に制限がないのと同じだ。

戦火は無秩序に拡大してしまう。


「まだ確認中だが、おそらく王国法には違反していない。

侵攻したのは、君たちがしていた領地戦が終結してから数時間後だ。

領地戦終了後に攻め入ったのだと思う」


「攻め入った家はどちらですの?」


「ゼッキンゲン家とコルウィッツ家、それからハッツフェルト家だ」


「え?

ゼッキンゲン家はともかく、コルウィッツ家とハッツフェルト家は領地戦の真っ最中ですわよね?

あれらの家が他家の領地を攻めるのも、王国法違反ですわ?」


領地戦に参加中の貴族の領地に、他の貴族が侵攻することは王国法違反だ。

同様に、領地戦に参加中の貴族が、他の貴族の領地を侵略することもまた王国法違反だ。

これもまた、戦火を際限なく拡大しないためのルールだ。


「君たちの領地戦の日に、ハッツフェルト家とコルウィッツ家の領地戦でも和解が成立している。

こちらも確認中だが、おそらく王国法には違反していない。

侵攻開始は、和解成立から数時間後だ」


「なるほど。

ハッツフェルト家とコルウィッツ家は敢えて領地戦を続けることで、それを侵攻の隠れみのにしたのですね?」


「そうだ。

領地戦中の家の軍が多少移動したところで、あまり警戒しないからな。

威嚇のための追加派兵なんて領地戦では珍しくないし、領地戦中なら移動中の軍が他の領地に攻め入る危険性も少ない。

それを利用して、ボールシャイト家を不意討ちで滅ぼしたのだ」


「うふふ。好都合ですわね」


「そうだな。

ハインツの軍が狼煙のろしを上げたことは、報告を受けている。

おそらくはハインツも一枚んでいて、彼が上げた狼煙のろしを見て電撃戦を仕掛けたのだろう。

だから、こんなことになっている」


カタリーナとフィーリップは悪い笑顔で笑う。


狼煙のろしでは、そう複雑なことは伝達できない。

煙の上げ方を変えることにより伝達事項を変えられるが、それも数種類程度のものだ。

「ボールシャイト家がカタリーナの旗を取った」などの発生可能性の高い結末なら、それに応じた煙の上げ方も用意されているだろう。

しかし「女性二人で万を超える軍勢を鏖殺おうさつしてしまった」などの常識的に考えてあり得ない結末は、対応する煙の上げ方がないことが普通だ。

おそらくハインツが上げた狼煙では「その他の事態により領地戦は終結した」程度のことしか、ハッツフェルト家などには伝わっていない。

だから彼らは、こんなことを仕出かしてしまっている。


「その、ハインツに関することだが……。

君は、愛する男性に監禁されることを望んでいるという報告があったのだが?」


「はいいっ!!?

あ、あ、あ、ありませんわ!!

そ、そ、そんな願望、一切!! 全く!! 全っ然ありませんわ!!

そんなの、あり得ませんからっ!!」


「そうなのか?

君を護衛していた女性騎士の報告によると、閉じた世界で朝から晩まで愛し合うことに特に強い関心を示していた、とあったのだが?」


「あ、あ、あれは、あ、あ、あまりにも破廉恥なことを言うから、は、は、恥ずかしくなってしまっただけですわ!!

決してっ!! 断じてっ!! そんな破廉恥なことに関心なんてありませんからっ!!

わ、わ、わたくしは、しゅ、淑女ですわよっ!?」


「君は、男女関係のことになると途端に危なっかしくなる。

私の方でも目を光らせてフォローはするつもりだが、何か困ったことがあったらいつでも相談してほしい。

必ず君の力になることと、全て君の望み通りになるように対処することを約束しよう」


カタリーナの手の上に自分の手を置いて、フィーリップは優しく諭すようにそう言う。

さっきまで顔真っ赤にして護衛騎士の報告を否定していたカタリーナだが、彼のその優しく置かれた手にまた別の理由で顔が赤くなってしまう。


(頼りにしたくなってしまう人ね……)


フィーリップは色々と心配はしてくれるが、カタリーナの行動を制限したりはしない。

心配はしながらも、領地戦に行くことは認めてくれた。

さり気なく見守ってくれているし、今後のことでもカタリーナの希望を優先してくれる。


カタリーナはそんな彼に、大人の余裕と安心感を感じてしまった。

生きている年齢だけで言えば、前世の記憶もある自分の方がずっと上だ。

だが精神的には、彼の方がずっと大人のように思えた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る