自主練

翌日餓者髑髏が出てきたダンジョンに入る

仮面を身に付け防具も付けている

人型の魔物が現れる

人型は反応速度は早い、速度の早い魔物との戦いは修行になる

背中から生えている3体の蛇を無視して人型と戦う、蛇の攻撃を避けながら人型の攻撃を捌き攻撃を加える


「やっぱり早いな」


人型は攻撃を平然と避ける、身体を自在に変形させて襲ってくる

ギリギリで避ける、異能は使わない

中ボスでも無い3級の魔物程度異能無しで倒せなければ話にならない

バフがかかっている感覚を思い出す

あの力を、あの速度をバフ無しで習得しようと試みる

バフの上昇率は強さに依存する、そして澪がバフをかけられた時の強さは普段の澪をフルボッコにできる程度の強さを持っている


「これで終わりだ!」


槍を短くして素早く首を掻っ切る

人型と真正面の戦闘を繰り返す

一階層の魔物全部倒しきって二階層に進む

二階層は餓者髑髏がいた所、餓者髑髏はリポップしていないので先に進む

ここから先には進んでいない、この先に何がいるのか分かっていない

三階層には別の魔物が居た

人型の魔物で背中から蛇は生えていない

代わりに腰付近から5本の触手のような物が伸びている


「これは骨が折れそうだ」


5本の触手が襲いかかってくる

触手の攻撃を全てを槍で捌く、切りかかる

触手は柔らかく簡単に切れる

(思ったより弱い?)

触手を次々と切り裂いて進んでいく

触手は人型が操っている、手数は増えたが人型とは別に動く3体の蛇よりは戦いやすい

石突を人型に思いっ切り叩きつける

よろめく人型に刃を突き立てようとすると触手が飛んでくる

ギリギリで槍で防御して飛び退く


「まじか触手は再生するのか。道理で柔らかいと思った」


復活した5本の触手が飛んでくる

触手を捌き接近すると人型が手足を使って抵抗してくる

背後から触手が襲ってくる

触手の1本が腕に掠る、血が流れる


「厄介だなぁ」


1体倒した後少し休憩した後奥へ進んで戦い続ける

2体同時に現れると触手合計10本が襲いかかってくる

この数は捌き切れず異能で回避をする


「使う気無かったんだけどなぁ。まぁ良いか取り敢えず倒す」


この魔物も新種の為素材が落ちれば高く売れる

時間をかけて三階層の魔物を全部倒し切る

(キッついな。速い奴と戦うには速度が足りてねぇ)

四階層に進む、魔物は同じ触手の生えた人型の魔物

(数増えそうだな)

五階層は一階層にでてきた魔物も含めた2種類の魔物が同時に出現した

5本の触手が攻撃を攻撃してくるのを捌いていると接近してきて拳や蛇の噛みつきで襲ってくる

触手を斬っても接近してきた魔物を倒し切る前に触手が再生する

厄介な敵が厄介な連携をしてくる

触手は柔らかく軽いが早く鋭い、触手に集中すれば人型の鋭い一撃と蛇の攻撃が来る


「厄介がすぎるだろ!」


異能を回避に使って倒していく

(手数が足りねぇ、手数はあまり増やせないけど蹴りでも混ぜるか? 槍と剣の二刀流もありだな)

自身の欠点を可視化して行く

五階層を時間かけて対策を考えて攻略する

蛇の方が接近してきたら異能で触手の方の前に移動して直ぐに倒す

そして蛇の方と1対1を仕掛ける

五階層の魔物を倒しきって六階層に降りる

大きな空間があり中央に黒い鎧を身に付けた魔物が佇んでいた

(ダンジョンの主か中ボスだよな……勝てなそうだ辞めておこう)

見るからに強そうな印象を受ける

戦わずに撤退して五階層までを周回してバックが満タンになるまで人型の魔物を倒し続ける

異能を出来る限り使わずに戦う、何度か攻撃が避けきれず掠るが気にせずに戦う

流石の澪も連日戦い続けると疲弊する

僅かに動きが鈍る


「しまっ……」


回避が遅れ触手の薙ぎ払いを受けてしまった

吹き飛ばされ転がる

防具が無ければ今の一撃で致命傷になっていただろう


「疲れか……」


すぐに立ち上がり倒す

疲れを感じ少し休憩を挟む、水を飲む


「しかし、初めて攻撃が直撃したな」


以前は防具を付けていなかった、一撃当たれば致命傷は間違いない、攻撃は回避が前提、稀に受け流す

連日戦うことは無かったのでここまで疲れを感じた事も無かった


「体力少ないな」


自分の体力の無さに驚く

澪は家で鍛えこそしていたが探索者もやらないで外にすら出てなかったマジのニートの期間がある

(体力付けないとな)

ちなみに澪の体力はとんでもないほどに多い

まず普通の探索者はダンジョンを何度も一日で周回なんて出来ない

中ボス戦後に休息の期間を挟まずに次の日中ボス戦、その次の日にダンジョンをひたすら周回なんて事は常人には無理なのだ

アスリートであった訳でもなく軍人であった訳でも無くこれと言って運動をしていた訳でも無い

それなのに連戦して余裕がある程の体力の持ち主、無尽蔵のスタミナ

休憩を終えて再び戦う

バックの中身が満タンになったのを確認して取引所に向かう

新種の素材も幾つか取れたので結構な金額となった

受付の人はまた驚いていた


「金溜まったし武器買いに行くか、火力の出る能力の武器欲しいな」


2階の装備屋へ行き掘り出し物の武器が並んでいる所を見る

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