2人はそれぞれ攻略の為に動く

取引所でランクの鑑定を頼むと受付の人は驚いている

それもそのはず2日連続で3級の中ボスを倒しているのだから

それもまた2人で討伐、前回より早く最速をまた更新した

(まぁあっちはかなり逃げ回ってたしな)

体感ではゴーレムの方が時間かかったと思っていたがそうでは無いらしい

前回倒した魔物は餓者髑髏と言う名がついたらしい

魔石と素材を換金した合計金額を見る

(素材3つだから高いな)

2階の装備屋に行き魔導具を探す


「あっここか」


魔導具が飾ってある棚を見る

魔導具には値段が書かれている

(使い捨ての魔導具は比較的に安いな。数万〜十数万……これはなんだ?)

並んでいるが能力などが書かれていない魔導具

店員に聞く


「これはなんですか?」

「あぁそれは効力が不明の魔道具です。新しい魔導具は効果を試さないと分からないんですが使い捨ての場合破損してしまうのでこうやって安く売って使った人に聞いてるんです」


1万円と魔導具の中ではかなり安い

(これ一つ買って……使い捨てじゃない奴は高いな)

物によるが50万から200万など幅が広い

効果によって変わっているようだ高いほど良い効果の魔導具が並んでいる


「ならこれ買います」


効果不明の魔導具を1つを買って家に帰る

明日もダンジョンに潜り稼げるだけ稼ぐ


〜〜〜


取引所で魔石のランクを調べてもらった後家に帰り昨日今日の中ボス戦の振り返り配信をする

一時間で配信を終える

配信を終えた後すぐに付近の探索者を調べ始める


「3級のダンジョンに行けるのは……彼らくらいですか……彼らは信用にならないし勝てない」


この付近で強い探索者はシズクを囮にした3人くらいな物だった

他の探索者はこれと言った実績が無い

範囲を広げる他県の人でも雇える人間はいる

探す、日本で調べると200人だった

それもあくまで3級のダンジョンへ参加した経験がある者、3級の魔物と十分に戦えるとなれば半分にも満たないだろう

そしてダンジョンの主とやり合えるレベルはその中でもごく一部


「ダメですね。良さそうな人材が居ません。海外……は無理ですね。あそこで募集してみますか」


探索者の集まる裏サイトでも募集してみる

裏がある人間、もしくは実績を隠しているような人が使っているサイト

裏サイトの利用者は人間性に問題がある人が多い

そう言った人間に当たると面倒だが結構隠れた実力者が集まるサイトだ


「夜は結構人いると思ったんですが来ませんね」


夜に活発になる

何人かいるか募集には触れてない

このサイトは募集には実力がある者、行ける者、約束を違わない者のみが募集の話に乗る事が許されると言うルールが存在する

破ればブラックリストに乗りもう二度とこのサイトは使用出来なくなる


「流石に3級のダンジョンの主の募集に応じるのはいないかぁ」


若干諦めモードに入った時ピロンと通知が入る

サイトで募集の件で質問してきた人がいた


「質問ですか。なになに〜ふむふむ、悪くない条件ですね」


サイトの会話機能を使って質問してきた人物とチャットする

チャットの話し方は男性、3級相当のダンジョンを狩場としているなど相手側は自らの情報を出す


〜〜〜


翌日、澪はダンジョンへ行く

シズクは仲間集めの為の雑談配信などをしながら裏サイトで募集を続ける

澪は朝早くからダンジョンに潜りオーク、キングウルフ、ミノタウロスをひたすら狩り続ける

緊張感を持つ為に防具は付けていない

入口から七階層まで倒して入口に戻って歩いて戻れば大体湧いているのでまた倒すを繰り返す


「今日は素材が出るな」


3週して5つ素材が落ちていた

魔石と素材入れる用にいつもより大きめのバックを持って来ていた

(身体強化出来る魔導具とか有ればいいんだがな。あとは火力に特化した武器、身を守る魔導具……)

ゴーレムとの戦闘で火力が足りていなかった、ダンジョンの主がどんな魔物か分からないがゴーレムクラスの硬さを持っていてもおかしくは無い

一度見に行くのもありだがダンジョンの主の居るエリアに入って逃げられるとは限らない


「仲間集めしてる間にひたすら鍛える」


今出来るのはシズクが仲間を集めている間に金稼ぎという名目のレベルアップ

強くならなければ勝てない相手として想定する

(シズクの支援が無くても中ボスを倒せるくらいの力を付けないとダメだな)

昼過ぎまで狩り続けると魔石と素材でバックが満タンになる

(取引所行くか。取引所行ってこっち戻って来てもそんな狩れないし走るか)

取引所に行く受付の人に驚かれる

今までこの量を一日で狩った事は無かった

丁度通りかかった男性が話しかけてくる


「連日エリアボス倒したと思ったら今日は3級の魔物狩りまくったのか。そういやダンジョンの主は見つかったか?」

「昨日倒した奴を倒したら道が開きました。そしてそこに居ます」

「なるほどな、2人で倒すのか?」

「いえ、シズクが仲間を集めてます。ゴーレムに手こずったので恐らく2人では無理です」

「ほう、そうか、まぁ余り無茶はするなよ」

「心得てます」


換金し終えて金額を見る

(数日狩り続けよう。明日はあっちのダンジョンに行くか)

一先ず適当に爆走してから家に帰る

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