取引所
シズクは新種の魔物の写真を撮った後異能を発動させる
「フスルロウフェカ」
澪にバフがかかる
行動が早くなった澪ならこの魔物程度なら楽々倒せる
バフが切れる前に入口までに居る魔物を全部倒し切る
「あっ、素材有りましたよー」
「おぉ、漸く素材落ちた。新種だから高いよな?」
素材を受け取ってバックに詰める
「恐らく高いです。そう言えば中ボスの素材はどうします?」
「売る予定だけど……」
「3級の中ボスの素材となれば取引所でも5000万はくだらないかと、コレクターだと億出すかも知れません」
「そんなにするのか」
「世界に1つしか無い素材なのでそれに3級相当の魔物ともなればその価値は高くなります」
「そうか……」
5000万ともなれば暫くダンジョンに潜らなくても良くなる
金のためにダンジョンに潜っている澪にとっては嬉しい誤算
(売るのが一番だが……別にそこまで金が欲しい訳でも無いんだよな。戦ったのは確かに私だけどバフとシールドが無ければ負けてたし)
シズクのシールドとバフが無ければ下手をしたら死んでいた可能性がある
暫くの生活費があればいいと考えている
偶にダンジョンに潜って素材を集めて金を得るそんな生活が出来ればいい
金のためにダンジョンに潜っているが戦う事が好きでやっている
「素材要るか?」
「魔石の一部と写真を撮る代わりに素材は澪さんが受け取る条件ですので、私は魔石を貰えれば充分です」
倒した魔物の魔石の一部をシズクに渡す条件の為中ボスの素材を澪が魔石をシズクが保有している
中ボスの魔石は同じ等級の魔物とも大きさが違い取引所で高く売れる
今回の中ボスはかなり透明度の高い魔石、それを加味して魔石だけで90〜100万程度で売れるだろう
魔石は謎が多いが大きさと透明度でその魔物の持ち主の強さが分かる
魔石は紫色の宝石のような見た目をしているが大きさが同じでも濁っている魔石の持ち主は弱く綺麗な魔石の持ち主だと強い
同じ大きさでも透明度の高い綺麗な魔石ほど高く売れる
「素材って売る以外には何に使えるんだ?」
「一応素材なのでそれを使って武器や防具を作れます。ただ魔物の素材を使った武器作りで腕の立つ職人はあんまり居ないです」
「武器は正直この槍で良いしなぁ。これ売って防具買うか」
「……あの防具であれば私買いますよ?」
「配信手伝う気ないから」
「さっき手伝ってもらいましたから、それに同接多かったですしアーカイブの再生数今めっちゃ伸びてるんですよ」
「へぇ」
「なのでお礼で」
「……分かった。あの防具買ってくれ」
素材を投げ渡す
急に投げられた素材をシズクはあたふたと慌てながらもしっかり受け取る
「重っ!? 素材は要らないですって」
「私ニートだから正直金多くあってもそこまでやる事ないし素材を宣伝にでも使ってくれた方が助かる。魔物倒しまくれば金は集まるし」
「……分かりました! ちゃんと取引所で魔石のランクの証明を貰った後2つ並べて宣伝しますレイさんの!」
シズクは中ボスの素材をバックに無理やり詰め込む
シズクは大きいバックを持っていた
取引所は魔石や素材の売買だけではなく魔石のランクを調べる事もしてくれる
見慣れてる人なら大きさや透明度で分かるが万が一にも嘘の情報が流れないように取引所が証明書を出してくれる
魔石の大きさから3級は確定の魔石だが証明書が無いと徹底して信じない者なども居る
「その宣伝はしても意味無いぞそれ」
「その仮面上げますし零の名前で良いので出てくれません?」
「先程のようなことを起こすぞ」
コメントに対して不快だと言った事
だいぶキツい口調で言っていた
「毒舌キャラみたいな設定付けておけばそんな酷く無ければ大丈夫です!」
「そんなんでいいのか。する気は無い」
「諦めません」
「諦めろ」
ダンジョンの外に出る
仮面を付けっぱなしにしていた事に気付いて仮面を取る
魔石や素材を換金する為にそのまま取引所に向かう
1時間程度歩いて取引所に着く
「魔石と素材の換金をお願いします」
シズクの隣の受付で澪は換金する
「この魔石のランクを調べて欲しいです。その証明書も」
「分かりました。これはエリアボスの魔石ですか?」
「はい」
「それでは確認してきますので暫くお待ちください」
「エリアボス?」
隣のため会話が聞こえてきた
「探索者の中では中ボスと呼ばれている魔物の事で一応正式にはエリアボスと呼ばれています。他にもダンジョンの主も居ます」
対応している受付の人が説明をする
「なるほど正式にはエリアボスなのか。ややこしいな……ダンジョンの主、それは全てのダンジョンに居るんですか?」
「全てかは分かりませんが現状最下層まで到達しているダンジョンでは主は確認されています」
(そんなやつ居たか?)
いつも使っているダンジョンでダンジョンの主と会った事がない
エリアボスのような特殊な魔物も見た事無い
(明日確認しに行くか)
「この素材は見た事ありませんね」
「あぁ、それは多分新種の魔物の素材です」
「新種……少しお待ちください、すぐに確認してきます」
奥の部屋に消えていく
10分くらいして奥の部屋から出てくる
「新種で間違いありません。魔石も含めてこの金額となります」
合計額の書かれた紙を渡される
受け取り確認する
「おぉ高い」
「新種の場合は値段が上がりますから、ただ取引される数が増えると売値が下がります」
「なるほど」
取引を終えてシズクが終わるのを待つ
「時間かかるのか?」
「魔石の確認はかかりますね。先防具買いに行きましょう」
2人は2階にある装備屋に向かう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます