新種の魔物
30分ほど周りを探すと凄い分かりづらいところにダンジョンの入口を見つける
洞窟型のダンジョンで自然に上手く溶け込んでいる
「分かりづらい……」
ダンジョンの中に入っていく
槍を元の長さに戻しいつでも戦えるようにしておく
入ってすぐに魔物の姿を見つける
新種の魔物、黒いモヤに覆われた人型の魔物で背中から3体の蛇のような何かが生えていて蠢いている
身長は170と言った所
(厄介そう)
まだ魔物は気づいていない、素早く接近して攻撃を試みる
「シャァァァ!」
「おっと」
目が合い接近を辞めて後ろに下がり距離を取る
このまま接近していたら反撃を食らっていただろう
背中から生えた何かの1体が接近に気づいて威嚇音を発している
威嚇音からして蛇、そして見た目も蛇に似た姿をしている
威嚇音を発したことに気付いた人型がゆっくりと澪の方を向く
「恐らくあの蛇3体とも別々に動けるよな」
黒いモヤに覆われた人型が走ってきて蹴りを繰り出してくる
最小限の動きで避けて槍を突き出すが人間では出来ないような動きで躱す
「人型ならせめて人間みたいな動きをしてくれよ」
蹴りや拳を振るってくる
素早い一撃、武芸を嗜んでいるような人間の動きをしている
そして人間には出来ないような動きで追撃と回避、防御をしてくる
3体の蛇はそれぞれ左側右側頭上から襲いかかって来る
(ちょっ、これは捌き切れないかも)
避けたり槍で防いだりと何とか攻撃を捌く
突如首を傾けたかと思ったら頭のあった位置から蛇が襲いかかってくる
不意を付かれた澪は異能で後ろに移動して回避をする
再び接近して戦う攻撃を捌き切れないと踏み異能で一旦距離を取る
初見の相手に苦戦する
「これは時間かかりそうだな」
槍を構える
魔物は無闇に突っ込んでは来ないで迎え撃つように構えている
(むしろ突っ込んできてくれた方が助かるんだけど)
暫く互いに動かない
拮抗を破ったのは澪、勢いよく地を蹴り接近する
素早く突きを繰り出したあと槍の強みであるリーチを活かして戦う
背中から生えている蛇は差程長くはない、距離を取りながらなら対応は出来る
問題は人型の方、突き出した槍を横から軽く叩いて逸らして素早い一撃を打ち込んでくる
咄嗟に槍を短くして槍で攻撃を防ぐ
「重っ!?」
衝撃が槍を伝って腕に来る
重い一撃
すぐに反撃を行うが避けられる
「こいつ本当にアイツらと同じなのか? もっと強いだろ」
異能を使って背後に回って槍を横に振るう
人型は回避するが蛇の1体が避けられず真っ二つに斬られる
落ちた蛇は動くこと無く消滅する
槍を素早く引いて片手で長さを抑えた槍を突き出す
人型は体をぐにゃりと体を変形させて攻撃を避ける
(人型だけど別に人型のままな訳じゃないのか。なんか真っ二つにしても生きてそう)
体を捻って振り返り拳を振るってくる
一歩分後ろに移動して腕に槍を刺す
「強いけど私は天敵だったかな」
すぐに抜いて素早く足を刺して距離を取る
ダメージがあるようで動きが鈍くなっている
それでも素早い攻撃を仕掛けてくる
目の前まで接近すると刺されてない方の腕を振ってくるが異能で横に移動して蛇を斬る
人型は高い反射神経を持つが蛇はそうでは無い
それが分かれば先に蛇から倒せば良い
続けて再び異能で移動して蛇を切り裂く
「後は1体のみ!」
人型と戦う
真正面からやり合う
片足に傷を負った人型は拳で対抗して体を捻って攻撃を避けて攻撃を繰り出すがどんどん削られていき隙が生じその隙を付かれて首に槍の突きを受ける
「首掻っ切られて生きてんなよ?」
念の為に距離を取って槍を構える
人型はそのまま倒れて魔石だけ残して消滅する
「あんな人間みたいな戦い方する魔物なんて居るのか。それが新種の理由か? まぁ戦い方は分かった次はスムーズに行けそう」
同じ魔物が現れる
接近して完全に意識が向いたタイミングで異能を使って背後や真横に移動して不意をついて蛇を先に片付けてから人型と戦う
空間移動の異能を持つ澪だから出来る戦い方
蛇の攻撃が無くなるだけでもかなり戦いやすくなる
人型だけでも強いが槍の間合いで戦って削って動きが鈍ったところにトドメとなる一撃を繰り出す
「良い調子」
何度か同じ魔物と戦い慣れてきたところで2体同時に現れた
(流石に2体同時はきついか、いや、前の戦いの分があれば連続で異能使って不意を付いてやれるか)
ゆっくりと距離を詰める
蛇が気づき威嚇音を発すると2体ともこちらに向いて走ってくる
2体の魔物はほぼ同時に拳を振り被る
異能で背後に移動して蛇目掛けて槍を横に振るう
魔物が綺麗に横に並んでいたお陰で両方の真ん中の蛇を殺れる
魔物が振り返ると同時に再び異能で背後に移動して流れるように1体ずつ斬る
もう一度異能で背後に移動すると今度は反応する
しかし連続で異能を使って最後の蛇を切り落とす
(問題は人型、蛇を倒しても2体同時はきつい)
2体の攻撃を避けながら削る
一撃が重いので防御は厳しい、足を攻撃して動きを鈍らせる
時間をかけてなんとか2体を討伐する
流石に疲れを感じる
魔石を回収する、素材は落ちていない
「まぁまだ倒したのは6体くらいか。少し手前で休もうかな」
2体同時に出た場所から少し戻って休憩する
コンビニで買ったおにぎりを食べる
「2体同時はもっと慣れてからにしよう。あの戦闘方法は時間がかかるし疲れる、人型の反応速度がヤバいんだよな……異能で移動して攻撃するまでの僅かな時間で回避行動取れるとかおかしい」
休憩しながら倒し方を考える
すると入口の方からこちらに向かってきている足音がする
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