面白くて、参考になるエッセイ




熊ノ翁さんと言えば、創作界隈では言わずと知れた有名人であり、他の界隈でも知られている方です。

エッセイストとしても小説家になろうでは日刊一位を取ったこともあります。
そんな熊さんですが底辺作家を自称されていて、実際に代表作は書籍化ラインには届いていないという。失礼ながら、面白いラインに立っています。

こんなこと書くお前はどうなんだ? と問われれば、「お恥ずかしい限りです」としか答えられません。いつか書籍化出来れば、と願わずにはいられませんが、世の中厳しいですからね。精進あるのみです。


そんな熊ノ翁さんだからこそ書ける、凄く参考になるエッセイだなと思います。
どれだけ参考になるかと言えば、こんな僕でもはじめてレビューを書いてしまいたくなるレベルです。いま大絶賛公開中の映画、SEEDFREEDOMの最終決戦のBGMを聞きながら書いています。

例えば、1ヶ月で8万字を書いてみたという話。
僕も熊さんが呟いているのを見ていたわけですが、随分と苦しそうに書いているなと思っていました。途中で挫折するのではないかと思っていたのですが、ほんとうにやりきっていました。

書籍化デビューする方はとにかく書くんですよね。書くためには書く体力が必要で、書く体力を得るためには書かなければいけない。頭ではわかっていても実行する気にはなれなかったのですが、熊さんの荒行を見て勇気が湧きます。自分の殻を破るには限界まで挑戦する必要があるんですよね。

まあ勇気が湧いても実行するかは別問題ですが。


『都合が悪い意見なんざ聞き流せ!』も参考になります。
サブタイトルのとおり、都合の悪い意見を聞き流せばいいという話です。

例えば、書籍化した作家さんのなかには『ヒットしなかったらさっさと諦めて次を書くのがコツ』と言われる方が結構います。

そんな意見は無視してもいいよ、と。
ひとつの作品をコツコツ書いてもいい、と熊さんは語られています。

これには僕も同意でして、なにが正しいかを決めるのは自分です。
最終的に目的地にたどり着けるならば、方法はなんでもいいんですよね。
徒歩でも自転車でも車でも。進んでいけば、いつか生きていればたどり着ける可能性があるわけです。

僕も遅筆なので、駄目だと思えば他の作品に手を回す余裕なんてないです。
次々と書いていたら、目的地には永久にたどり着けない。
悩んでいた解答が見つかったなと思います。

まあ執筆速度を劇的に上げるというのもひとつの方法だとは思いますが。


他にも『小説書いていて辛いこと』など、共感出来るエッセイがあり、深く頷いてしまいます。

エッセイは結構好きなので色々と読んでいますが、凄く面白いです。
参考にもなりますし、是非読んでみてください。



以上、『限界物書きの悪あがき創作記!』の簡易的なレビューでした。
カクヨムでレビューは初めてなので至らないところはあるかと思いますが、ご容赦頂ければ幸いです。