執筆速度を上げるのなんて簡単な事ですよ

 どうも、お久しぶりな熊ノ翁です。

 皆さん一時間に何文字ほど小説を書けていますか?


 原稿用紙一枚分、400~文字位ですか?

 それとも1000文字ですか?

 もっと書けて2000文字ですか?

 もしくはそれ以上ですか?


 ちなみに熊は、一時間400~1000文字程度です。

 いやクッソ遅いですね!

 ちくしょお、早く小説かけるようになりてぇ!


 んで、そんな遅筆にあえぐ熊、実は何人かの小説書くのクッソ早い、一時間に1万文字とか書けちゃう化け物じみた物書きさんに「どうやったら執筆速度上げられんの?」と聞いてみたことがあったんですがな。

 その時聞いた話があまりにも世界が違いすぎまして。

 頂いたアドバイスが、


「キーボード叩く速度を上げればその分だけ書くの早くなるから、タイピング練習すると良いよ!」


 だったんすよね。

 そっかあ。

 確かにタイピング速度上げればその分だけ早く文字打てるもんなぁ。

 なるほどー。


 いや、んなわきゃねーだろ!

 何だその「足の筋トレすれば速く走れるようになるよね」的な脳筋理論!


 なんも考えずにキーボードぶっ叩いてテキトーな文章書くのと、頭の中で物語考えて、それをどうやって文字で伝えようか脳内で編集して、それから小説の文章として書き出すのとじゃまったく違うわ!


 ちくしょう!

 あいつら別世界の住人すぎてアドバイス貰っても「パンが無ければケーキを食べれば良いじゃない」と言われてる感覚に陥ってしまう!

 つーかそもそもタイピング速けりゃその分執筆速度も上がるってんなら、そこそこ文字打つの早い方な熊はこんなに悩んでねーわ!


 ただまあ、彼らの言う事がまるっとウソで、単にマウント取ろうとしてるだけなのかというと、そういうわけでも無くてですね。

 世の中に入るんですよ。

 タイピング速度超える勢いで小説の文章考えつく人ってのが。

 これ、プロット組むのが早いって人とはまた別なんすよね。

 どんだけ物語の骨組み組み立てるのが早かった所で、それを小説の文体で出力できるかってーと別の話で。

 思いついた物語や場面を文章に変換するのが異様に早い連中ってのは、確かに存在するんですわ。


 熊を始めとして遅筆野郎は物語を思いついたとして、それをまずどう伝えりゃいいか、やたらと悩みます。

「あー、このシーンを書くとして、じゃあどこから文章化していこう。光景はどこから説明して、登場人物の描写はどっから始めっか」なーんてことを、それこそ自転車に乗る動作をいちいち確認するが如くどこから書こうかどうやって文章にしようかウンウン唸りながらポチポチとおっかなびっくりキーボードを叩き始めます。


 ですが「タイピング速度上げりゃはよ書けるわ」なんて言い出す連中は違います。

 あいつら本当にふざけた奴らで、脳みそとキーボードが直結しているSFサイバーパンクの住人なのです。

 脳内で考えた事を小説の形式で出力するまでの時間が極端に短く、それこそタイピング速度を上回るほどの恐ろしい脳内編集力を持っているのです。

 あいつら頭の中に編集者飼ってるんですよ。

 ずっこいですよね。


 てなわけで。

 各社投稿小説サイトは、そういったキーボード直結型チート野郎どものアカウントはアファーマティブアクション(積極的格差是正措置)の観点から凍結していくべきだと熊は強く主張いたします!


 くそお!

 羨まちい!

 

 

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