New Year
誰かのぽっぽちゃん
新年の過ごし方
ジェフ:「お母さん!ハッピーニューイヤー!」
ローリー:「おはよう、ジェフ。朝から元気ね、ふふっ。ささ、朝ごはんを食べましょ?今日は特別なご飯を用意するから、残しちゃダメよ?」
ジェフ:「はぁい!」
ローリー:「あ、そうそう、ジェフ。」
ジェフ:「なぁに?お母さん。」
ローリー:「ハリーを起こしてきて?まだ寝てると思うから。寝坊助さんが起きないとご飯にできないから、ジェフ、お願いしてもいいかしら?お母さんは今からご飯を作るから。」
ジェフ:「いいよー!」
タッタッタッタ
ローリー:「本当に元気ねぇ、ふふっ。」
ジェフ:「ハリー!起きてー!お母さんが朝ごはんにするってよー!」
ハリー:「ううー、まだ寝てたいよぉ…」
ジェフ:「んもー、今日はご飯がぼくらの好きなご飯にするってお母さん言ってたなぁー?」
ハリー:「起きる!」
ジェフ:「わっ!」
ハリー:「ふんふんふーん。楽しみだなぁ!ハンバーグかな?フライドチキンかな?お兄ちゃんなんだと思う?」
ジェフ:「フライドチキンがいいなぁー…」
ハリー:「だよねぇ…」
ローリー:「あなたたちー、早く来ないとご飯が冷めちゃうわよー」
ジェフ&ハリー:「はぁい!」
ローリー:「はぁい、朝ごはんよー」
ジェフ:「わぁぁ!フライドチキンだ!」
ハリー:「やったぁぁぁぁあ!」
ローリー:「ふふふっ、あなたたちが喜ぶかなと思って昨日から用意していたの。ほら、冷めちゃわないうちに食べて?」
ハリー:「いただきまーす!」
ハリー:「もぐもぐもぐ…はふ、はふ、おいひい!お兄ちゃん、これおいひいね!もぐもぐもぐ…」
ジェフ:「うん!おいひい!ゴクンッ、お母さん、フライドチキン美味しい!」
ローリー:「ふふっ、嬉しいわ。ほら、沢山あるから食べちゃいなさい。」
ジェフ:「はーい!」
ハリー:「もぐもぐもぐ、ふぁーい!」
ローリー:「ふふふっ。」
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ヘンゼル:「ハッピーニューイヤー!」
グレーテル:「朝からうるさいわね。」
ヘンゼル:「えへへ。」
グレーテル:「えへへ。じゃないのよ。朝から元気すぎて胃がもたれるわ。」
ヘンゼル:「だぁって新年だよ?新しい年だよ?去年以上に元気に行かなくちゃもったいないでしょ?」
グレーテル:「そうなのね。はいはい。わかったわ。あなたの元気に付き合わされるのは疲れるけど、まぁ、仕方ないわ。はぁ、新年ね、あ…」
ヘンゼル:「ん?どうしたの?」
グレーテル:「新しいことしない?」
ヘンゼル:「新しいこと?」
グレーテル:「そ。」
ヘンゼル:「何するのー?」
グレーテル:「それは、やってみないと分からないから教えなーい。」
ヘンゼル:「ふーん、わかったぁー。」
グレーテル:「ほら、朝ごはん食べましょ?私、お腹がすいたわ。たまには、ヘンゼルが作って…ってあんた料理出来ないんだった。あんたが料理するとキッチン爆発するわね。」
ヘンゼル:「ぇぇえええ!」
グレーテル:「耳がキーンってなるから大声やめて。」
ヘンゼル:「あはは、ごめんごめん。」
グレーテル:「はぁ、まぁ、いいわ。ヘンゼル、あなた何が食べたい?」
ヘンゼル:「んー、ローストチキンかなぁ。あ!ローストビーフでもいいよ!」
グレーテル:「んー、どっちも作るのめんどくさいけど、いいわ。作りましょうか。」
ヘンゼル:「やったね!」
グレーテル:「さて、起きましょ。」
ヘンゼル:「ふんふんふふーん♪」
グレーテル:「ほんといつもより上機嫌すぎて怖いわ。」
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ジェフ&ハリー:「ご馳走様でした!」
ローリー:「ふふっ。美味しかった?」
ジェフ:「うん!すっごく美味しかったよお母さん!」
ハリー:「ママ、またフライドチキン食べたいな!」
ローリー:「いいわよ。また作ってあげるね。」
ジェフ&ハリー:「やったぁぁぁあ!」
ローリー:「ふふふっ」
ハリー:「あ!お兄ちゃん、ママ、外見て!雪が降ってる!」
ジェフ:「ほんとだ!ハリー、このあと外に出て雪だるま作ろ!」
ハリー:「いいよ!雪合戦もしよ!」
ジェフ:「いいよ!よぉし、負けないぞー!」
ローリー:「外に出るなら暖かい格好をしていきなさいね。」
ジェフ&ハリー:「はぁい!」
タッタッタッ
ローリー:「ふふっ、元気いっぱいで困っちゃうわ。んふふ。」
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ヘンゼル:「はぁ、食べた、食べた。もう入らなぁい」
グレーテル:「そりゃ、1人で5皿も平らげたらそうでしょ。」
ヘンゼル:「だって美味しかったんだもん。」
グレーテル:「そう、良かったわね。」
ヘンゼル:「もー、年明けてもグレーテルって冷たい反応するね。もーお兄ちゃん寂しいんだからー。」
グレーテル:「お兄ちゃって、気持ち悪いこと言わないでよ。まぁ、兄っちゃ兄だけど。」
ヘンゼル:「うわっ、傷ついたわ。」
グレーテル:「ふんっ、本当は傷ついたりしてないでしょうが。」
ヘンゼル:「おぉ、さすが妹。」
グレーテル:「そりゃ、15年も一緒にいればわかるわよ。」
ヘンゼル:「そうだね。あー、そういえば6月だったっけ?あの女殺したの。」
グレーテル:「ん?あぁ、そうね。あの時は復讐できてスカッとしたわ。」
ヘンゼル:「そうだねー!」
グレーテル:「あいつも遊べるだけ遊んだし、まぁ、楽しかったわね。」
ヘンゼル:「そうだね。はぁ、ご飯食べたら遊びたくなってきちゃった。」
グレーテル:「そうなの?」
ヘンゼル:「うん!」
グレーテル:「まぁ、そうね。このまま、またジェリルシーから頼まれたポーションを作るだけじゃつまんないし、いいわ。出かけましょ。」
ヘンゼル:「やったぁー!」
グレーテル:「ねぇ、ヘンゼル。マッチ持っていかない?」
ヘンゼル:「え、いいけど、なんで?」
グレーテル:「ちょっとやりたいことがあるの。」
ヘンゼル:「いいよ!さぁ、早速行こう!」
グレーテル:「えぇ。」
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ハリー:「わぁ、外真っ白だー!おっと、」
ジェフ:「雪で滑るから気をつけてね。」
ハリー:「はぁい!」
ハリー:「よいっしょ、よいっしょ、ふぅ、雪だるま完成!ん?何か足りない…あ!人参!ママから貰ってこないと…おにいちゃーん!ママから人参貰ってくるね!」
ジェフ:「うん!わかったー!よし、僕もハリーより大きい雪だるま作るぞ!」
ハリー:「うん!うん、うん!わかった!」
ジェフ:「どうしたの?」
ハリー:「ママが風邪ひかないうちに帰ってきなさいね、だって!」
ジェフ:「あね!わかった、最後に雪合戦しておうちに入ろう!」
ハリー:「うん!」
ジェフ&ハリー:「ふふふっ!」
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ヘンゼル:「ねぇ、あそこ、子供だけでいるね。」
グレーテル:「家の中に親でもいるんじゃない?」
ヘンゼル:「なるほどね。ねぇ、グレーテル。」
グレーテル:「何?ヘンゼル。」
ヘンゼル:「この家族、おもちゃにできそうじゃない?」
グレーテル:「そうね。あ、ヘンゼル。」
ヘンゼル:「ん?どうしたの?」
グレーテル:「ポインセチア、魔法で出せそう?」
ヘンゼル:「うん、出せるよ?それがどうしたの?」
グレーテル:「それを遊んだ後片付けに使おうかなって思ってね。」
ヘンゼル:「なるほどね。いいよ!出してあげる!その代わりにおやつ、作ってよ!バタークッキーがいい!」
グレーテル:「いいわよ。というか、交換条件それでいいの?」
ヘンゼル:「うん。」
グレーテル:「そっか。早速行きましょうか。あの子供が家に入る前に。」
ヘンゼル:「そうだね!いこいこ!」
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ヘンゼル:「ねぇ、君たち。お兄さんたちと遊ばない?」
ハリー:「ん?お兄さんだぁれ?」
ジェフ:「こら!話しかけちゃダメだよ!お母さんから怒られちゃう!」
グレーテル:「大丈夫。魔法をかけてお母さんには聞こえないようにしてるわ。」
ジェフ:「魔法?お姉さん魔法が使えるの?」
グレーテル:「そうよ。お姉さん魔法が使える魔女なの。」
ハリー:「わぁ!すごぉい!」
ヘンゼル:「でしょでしょ?」
ハリー:「ねね、なにか魔法見せて!」
ヘンゼル:「いいよぉー、えいっ!」
ハリー:「わぁ!すごぉい!すごいよお兄さん!」
ジェフ:「凄い。一瞬で雪のお花ができた。」
グレーテル:「すごいでしょ?」
ジェフ:「うん!」
グレーテル:「さて、ほかの魔法も見せてあげるわ。」
ジェフ:「いいの!?」
グレーテル:「いいわよ。」
パチン!
ジェフ:「わぁ!すごい!これなんの魔法?」
グレーテル:「時を止める魔法よ。」
ハリー:「すごい、すごいよ!」
ヘンゼル:「でしょ?」
ハリー:「わぁ…お兄ちゃんすごいね。」
ジェフ:「だね!」
グレーテル:「ふふっ、魔法のお遊びはこれで終わり。今度はお姉さんたちのお遊びに付き合ってね。」
ジェフ&ハリー:「え?」
ドンッ
ジェフ:「ゔ、いた、い…」
ハリー:「い、いたい、よ…」
ドサッ
ヘンゼル&グレーテル:「ひひひひっ」
────────────────────
ハリー:「う、うう、」
ジェフ:「頭がい、いたい、」
ローリー:「んー!んんんー!」
ハリー:「ママ!?」
ジェフ:「お母さん!」
ヘンゼル:「ゴホンッ、えー、今からファイヤーショーを始めます。ご観覧の皆様、人が燃える姿をとくとご覧下さい!」
ジェフ:「え、」
グレーテル:「目を背けたらダメよ。背けた瞬間、首の骨をへし折るから。」
ハリー:「ひぃ!」
ヘンゼル:「はぁい、ローリー?ほら、子供たちに別れを告げて?」
ローリー:「ぷはっ、ハリー!ジェフ!早く逃げっ」
ヘンゼル:「おっと、シー。それは言っちゃダメな約束だよね?なんで破るのかな?ねぇ、なんで?教えて?」
ローリー:「ひ、ひぃ!」
ヘンゼル:「答えられないなら、こうっ、だね。」
ローリー:「う、うぐっ」
ヘンゼル:「殴られた気分はどう?ひひっ。痛いよね?ひひひひっ」
ローリー:「ご、ごめんなさい…」
グレーテル:「謝る暇あったら、自分がこれから燃やされることを考えなさい?」
ローリー:「え、」
グレーテル:「ヘンゼル、もう始めてちょうだい。泣く子供を相手するのは退屈だわ。」
ヘンゼル:「もー、わがままなんだからー、いいよ!始めちゃおっか!」
ローリー:「やめて、やめてちょうだい!」
ヘンゼル:「ゴホンッ。えー、今ここにマッチが1本あります。これに魔法をかけます。これで燃え尽きない炎が着きます!さて、マッチに火をつけましょう。」
シュッ
ボッ
ヘンゼル:「はい!マッチに火がつきました!これをー?ローリーのドレスの上に落としまーす。ひひっ」
ローリー:「ひぃ!」
ハリー:「やめて!ママを燃やさないで!嫌だ!だれか、ママを助けて!」
ジェフ:「いやだ!いやだいやだいやだ!」
グレーテル:「ふふっ、ここには助ける人はいないわ。だって、ふふっ、さっきかけた魔法覚えてる?」
ジェフ:「時を止める魔法?」
グレーテル:「そう。もうここには誰も助けてくれる人なんていないの。残念ね。ふふふっ」
ハリー:「う、ううっ、ママぁ、」
グレーテル:「はぁ、泣く子供は嫌いだけど、ほら、見なさい?貴方達のお母さんの最期を。」
ローリー:「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!痛い!痛い!痛い痛い痛い!熱い!熱い!熱い!た、すけて!あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」
ハリー:「ひぃ!」
グレーテル:「うふふふっ。」
ジェフ:「うわぁぁぁぁぁぁあん!」
ローリー:「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!」
ヘンゼル:「いやぁ、やっぱりあの魔法は火力もすごいねぇ、」
グレーテル:「えぇ、そうね。ふふふっ」
ローリー:「…」
ヘンゼル:「よし、炭になったかな?」
グレーテル:「はぁ、ニンゲンがやける匂い、やっぱり臭いわ。変な匂いがする。」
ヘンゼル:「まぁまぁまぁ、酸で溶けるよりまだマシな匂いでしょ。」
グレーテル:「そうね。」
ヘンゼル:「さて、火を消そうか。それではご覧ください。人が焼け炭になった姿を!」
パシャン!
ジェフ:「う、う、うわぁぁぁぁぁぁあ!」
ハリー:「ま、ママが、ママが…うわぁぁぁぁぁぁん!」
ヘンゼル:「あはは!ひーひっひっひっ!あー、面白い。」
グレーテル:「そうね。面白いわ。」
ヘンゼル:「ねね、グレーテル。」
グレーテル:「ん?どうしたの?ヘンゼル。」
ヘンゼル:「そこのぴーぴー泣いてる子供どうする?」
グレーテル:「そうね、首を刈ってしまいましょ。」
ヘンゼル:「そうだね!ゆっくりじっくり切っていこうよ。」
グレーテル:「そうね。錆びた鎌ある?」
ヘンゼル:「あるよー、はい!」
グレーテル:「ありがとう。」
ジェフ:「今度は何をするの…?」
グレーテル:「ジェフ、じっとしてて?」
ジェフ:「え、え、」
グレーテル:「よいっしょ!」
ジェフ:「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!」
ぐちゅ
ぐちゃ
ドサッ
ハリー:「きゃぁぁぁぁぁぁぁあ!」
ハリー:「お、お兄ちゃんが、うわぁぁぁぁぁぁあん!」
グレーテル:「さようなら、ハリー?」
ハリー:「え?」
ドチュン
ハリー:「かはっ、あ、あ、…」
グレーテル:「さて、殺し終わったわ。ちょっと物足りなかったけど、いいわ。最後にポインセチアを咲かせましょ?」
ヘンゼル:「まぁ、そうだね。そんなに面白くなかったね。」
グレーテル:「そうね。」
ヘンゼル:「あ!ポインセチアだったね!よぉし、ほい!」
グレーテル:「血に混ざって、ポインセチアが咲いて綺麗だわ。ふふっ」
ヘンゼル:「んねー。ひひひっ!」
グレーテル:「んふふふっ。」
グレーテル:「ハッピーニューイヤー、ヘンゼル。」
ヘンゼル:「ハッピーニューイヤー、グレーテル。」
Fin
New Year 誰かのぽっぽちゃん @Margarita-0221
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