第12話

おやたちからきいた。

りっくんは、けいしちょうというところにいるみたいだと。

それからけいしちょうって、としらべてボクはけっしんした。

うん、ボク、けいしちょうつきのけいかんさんになる。

それをこころにきめて、ボクはがんばりはじめた。

まずはからだをげんきにするところから。

なかよくなったけいかんさんからはなしをきくところから。

りっくんにまえきいたんだ、「情報は何よりも大事」だって。

ぜんぶしらべて、しらべあげて、りっくんにちゃんとしてあいにいく。

まわりがなにもいえないぐらいに、ちゃんとする。

「目標は高くがいい」ともりっくんにきいたから、ボクはそうする。

なんねんかかっても、りっくんをあきらめない。

りょうしんにいったらとめられちゃうから、これはナイショだ。

りっくん、まってて! !

ぜったいちかくにいくから! !

ボクはそうちからづよくけっしんした。



◆◆◆◆◆◆

それからひたすらに頑張ってボク、いや私は今やっとスタートラインに立てた。

数十年かかったけど、りっくんはまだ警視庁にいるって情報も掴んでる。

よし、行くぞ。

私は制服の襟を正し、手鏡で姿を確認する。

昔からのショートヘアに薄めの化粧、あの時から成長した私がそこに映っていた。

「今から警視庁付きの警官になったんだから、頑張ってりっくんを探すぞ、オー! !」

えいえいおーと手を振りあげ勇気を出すと、元気に私は警視庁に足を踏み入れた。

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