第5話 おまけ
「やあやあ! アンドレアスだよ!(生首ぴょんぴょん)」
「最初に、国について紹介するよ。この世界には5つの国があって、文明の発展速度が違ってるんだ。でも言葉は統一されてるよ。その辺の歴史については話せる日が来たら説明するね。
今回はジュスティたちがこの話までで旅をしていたアペト王国の説明をしていくね。」
「ジュスティと俺が育った国、アペト・アルムスオルス王国。長いから皆アペト国とか呼んでるよ。
この国は5か国の中で一番科学発達とかが遅いんだ。基本仕事は農業。他国から人が来るのも少ないよ。文明発展してる国の人が田舎を求めてやってくるぐらいだね。
ただ、魔物が時たま目撃されるくらいなので、5か国中で一番安全な国でもあるよ。
首都はフィゾロっていう街。……街だけど、ただ大きいぐらいで他国の人から見ると十分田舎だと言われるんだよね。
ちなみに他の町村は、ラモレー町、トオシン町、ビッブル村、イディア村、プィロギー町、リジオン村、ダウバ村、ミュロジー村、チャキリーザ町があるよ。
田舎で他国の情報がそんなに入ってこないから書人についての知識も一番乏しいんだ。だから国に一つある図書院も、ただの孤児院だって思っている人が多数だよ。下手すれば本っていうのも珍しいと見る村もあるからね。」
「国についての説明はこれぐらいにして、次は俺ことアンドレアスと、そのスピンだったマリーについて紹介するね!」
「改めて、俺の名前はアンドレアス・フェレエット。13歳の男だよ。
これでも身長が160cmもあったんだよ。デカいでしょ? 今は生首だから低身長になっちゃったよ!
瞳は向日葵色。髪は紅緋。……赤い髪だから、広がってる姿は血を彷彿させたかもしれないね。
長髪で、身体があった頃はポニーテールにしてたんだよ。
誕生日は12月29日。血液型はO型。
好物はサツマイモ。趣味はギター。……歯ギターできないかなってちょっと考えてるよ。
身体があった頃は、マリーからもらった赤い宝石がついてるループタイを大事にしてたけど、あれどこにいったんだろうな。
魔法は明かり魔法、雷魔法、調査魔法、鑑定魔法、文章魔法、解体魔法、白紙魔法、不死魔法を覚えているよ。」
「じゃあ次はマリーのこと。
マリー・シンシャは21歳の女性だよ。身長は159cmで、俺より低かったんだ。
瞳は朱色、髪はバンダイクブラウン。前下がりのボブの髪型だったよ。
誕生日は2月12日。血液型はA型。
好物はキウイと知識。趣味は調査。知識欲は食欲と同じで我慢できないってよく言ってたな。
記憶力はいいんだけど、人の話を聞かないのが困りものなんだよね。それで自分の世界に入りやすいタイプ。
そしてこの国では珍しい煙草をよく吸ってたよ。結構煙たいから俺は苦手だったな。」
「……今思っても、俺はマリーに色々されたけど、マリーのこと嫌いにはなれないよ。こんな体にされたけどね(感傷に浸る生首)」
「さて、しんみりしちゃったけど、今回はここまで。また次回よろしくね(左右に揺れる生首)」
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