人間らしさへの逆張り
僕は“人間らしさ”ってのを嫌悪してて、それだから「人間らしい自分」ってのがとてつもなく大っ嫌いなんだよ。
他人のミスを責め立てるようなことはない。だって人間だから。だけど、自分が失敗することをどうしても許せなかった。人間らしく酒やタバコを嗜むことを一切拒み、多くの人が集まり活気のある集まりを僕は心底拒絶していた。
それでいて結局僕も人間だから、原罪として人間の性に縛られている。それがどうしようもなく僕の心を蝕んでいく。
この感情は、知恵の実を食べたことを悔い、許されようの無い罪を悲観する。そんなアダムの一片のように思っている。
僕は今日も人間らしさを嫌いながら、人間らしく生きていく。
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