第31話 蛇足
文字通りの蛇足
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ワルドナとの激戦、及びに叙勲式から一ヶ月が経った。
今は何をやっているかって?悪魔退治だ。
ワルドナ撃破後も迷宮には脅威が残ってる。
魔界と現世を繋ぐゲート、及びにそこから呼び出される【グレーターデーモン】だ。
叙勲式を終えて正式にクソ王の近衛兵として雇われた俺達はゲート破壊の命を受けて迷宮に通っている。
ここで質問だが悪魔から人間はどう見えているのだろうか。
答えは醜く愛らしい虐待用ゴミ糞袋だ。
ペットの様に可愛らしい外見で汚え醜い生々しい生殖行為によりその数を増やす。
中途半端な知能や情動を備え、悪魔ともある程度の会話が可能。
迷宮の驚異を軽視して全滅したり、悪魔との力の差を理解出来ないほど頭が弱いことが多い。
身体能力は高くなく、悪魔を含めた他の多くの魔物には為すすべもない。しかも偶に悪魔にすら嫌悪感をいだかせるほどの悪意を撒き散らす。これが悪魔の人間への認識だ。
人の悪性をありったけ詰め込んだ言語を解する可愛らしい虫
悪魔が人間に対して感じる感覚はまさにそれだ。
可愛らしい見た目から繰り出される一挙一動から漏れ出す悪性は同族嫌悪を酷く煽り立て、下等だと見下している対象が自分たちの真似事をしている生理的嫌悪感は攻撃性を酷く刺激してくる。
可愛らしい外見と愛らしい仕草は弱くて可愛らしい対象に対する破壊衝動、通称キュートアグレッションを駆り立てる。
自身らよりも遥かに弱いくせに自身らに意気揚々と歯向かい、いざ叩き潰せば最高のリアクションを取る。
それゆえ悪魔は人間をひたすら傷めつけて殺す。できる限り面白いリアクションを引き出すため徹底的に嬲り虐待死させるのだ。
悪魔に友好的なら苦しませず殺す
悪魔に中立的なら苦しませて殺す。
悪魔に歯向かえば殺さない。寿命で命尽きるまで地獄を見せる。
長くなってしまったがまとめると二つ。
基本的に相容れない。
負ければ地獄。
そんな悪魔達がボロ雑巾のように蹂躙されている。
金髪偽善者侍、本名アーサーの核撃魔術+退魔の剣+村正の融合剣技、【約束されし退魔の剣】によって消し飛んでいく。
3週間前までは■■■■魔術からの絶魔絶音により魔術を封じて近接組が一体一体一撃で倒すという戦法により大悪魔狩りを行っていた。
しかしもう最近はめんどくさくなり化け物と化したアーサーが突っ込み全てを粉砕するという雑な戦法を取るようになった。
ワルドナ戦で実力不足を痛感したらしく更に異常な鍛錬を積んだ結果アーサーはワルドナ級の怪物となっていた。
死に戻りによる無限試行回数で即死を押し付ける俺も大概だがこいつは本当におかしい。
続いて侍アーサー、魔術師ソーン、司祭チェイニーによる融合核撃魔術によって出現したのは太陽。大悪魔掃討で大幅に強化された俺達はワードナの奥義とも言える魔法【太陽現出】すら三人がかりであれば使える様になったのだ。
そして奴らは異界の最強兵器、核すら凌ぐ破壊のエネルギーを魔界へのゲートの中に叩き込む。門の中のグレーターデーモン諸共魔界の門は焼き払われて消滅した。
これ俺いる?
◆◇◆◇
悪魔掃討後に戦士と魔術師と酒を飲んできた帰りに…いや、この言い方はやめよう、グレゴリーとソーンと酒を飲んできた帰りにそれは起こった。
酒の席自体は楽しかった。
ドワーフ戦士のグレゴリーは老後の金金言いまくっていたのでジジイだと思っていたが普通に若かったのが判明した。
ソーンの没落理由がソーンの親父が自分の領地の村娘に手を出そうとする→村娘の家族に拒否される→親父がキレて村娘の家族を皆殺し→復讐者となって帰ってきた村娘に親父が拷問拷問拷問の末に殺害→家焼かれてソーンが路頭に迷うという親父クソだなとしかいえないものだと分かったりと色々あった。
しかしソーンが「父さんはマジでクソだった。師匠のようになんだかんだで立ちションぐらいしかできないショボいクズと違って地獄に行くべき人間だ。それでも大切な父親だった、だったんだよ」と消え入りそうな声で言っていたのは妙に印象に残った。
俺ですら母さんにとっては大切な息子だったのだ、どんなクズでも家族に対してはまともな面を見せたりするのだろう。
しかし、まあ、アレだ。
こんな月並みな事は言いたくないのだが俺はあの地獄の死に戻り生活で多少はこいつらにも興味が湧いてきてる、湧いてきてしまってる。
こんなの俺じゃねえ。他人に無関心でみんな俺のための道具だと思い手のひらで転がすのが俺だ、俺なのだ。他者への興味とかいう善なる異物が精神に入って来るのが怖くてたまらない。
俺が俺であるための冷酷さ、狡猾さ、酷薄さに異物が入り込んで別のものに変わってしまってきているからだ。
そう思いながら帰宅している時に感じたのは心臓への激痛。
原因は分かっている。
【ジロウ】だ
遥か遠くの土地から流れ着いたから人が作り上げた中毒性だけいっちょ前の豚の餌。
朝飯昼飯抜いてこれを寝る前に二つ食い何故か訪れる眠気と共に爆睡するのがマイブームだった。
アーサースヒリアチェイニーの間抜けトリオだけでなくソーングレゴリーからすら散々健康に悪すぎるからやめろと忠告されていたが美味いものは美味いし安眠できるしやめられなかった。そのつけがここで出た。
とにかく近くの医者へ行こう、回復魔術使えないとこういうとき不便だ。クソッタレ!夜だからどこの町医者も空いてねえ!
一応一つだけ頼れるところがあるが…まあ背に腹は変えられねえ…行くか…
◆◇◆◇
「こんばんわ!私の大陸一愛くるしいお顔を見て癒やされていってね!!」
「貧乳で-5点奇行と奇声で-60点顔が良すぎる+5恒河沙点!スヒリアちゃん最強!!」
スヒリアの部屋を訪ねたら開幕これだ。
本当に今年成人する女の発言か?
魔術師ソーンなんて「スヒリア今年20になるのか、人間でいったら7歳くらいか」とか言ってたな。
仮にも一度告った相手に対して言う言葉ではない。
戦士グレゴリーに至っては「人間に似てるアレ」呼ばわりだ
こんなんでもスヒリアは町医者程度にはなれる程度の医療知識をたった1年で身につけた正真正銘のエリートだ。魔術ではどうにもならない病気への知識もちゃんとあるだろう
「オーエンさん。いくら超越者といえど健康に気をつけないと。健康面の被害は戦闘力じゃどうにもならないんだよ。いくら強くて食べなければ餓死しちゃうのと一緒。薬は出しとくけどまだ20代なのに血がドロドロになってて」
この俺様が非の打ち所のない正論で殴られてる?
「血糖値スパイクって言って体が悲鳴を上げているのを」
特大ピザ2枚食った挙げ句馬車の中でゲロにしてぶちまけたこのバカに?
「おーい、きいてるー?オーエンさんー」
新築建てた知り合いに祝福の歌(歌詞に借金地獄というワードが15回出てくる)送ってたこのアホに?
「兄さん以上の私専用介護要員さん〜私のお話聞いてね」
休暇で海行ったとき突如何の前触れもなく海に放尿していたこの◾◾◾に?
俺は理不尽な現実を受け入れられなかった。倒れた。
「ぎゃああああ!大丈夫!?オーエンさん!」
◆◇◆◇
目覚めると誰かに背負われていた。ああ、このおっぱいはチェイニーだな。
「君が倒れたと聞いて飛んで来たんだ。流石にスヒリアちゃんの部屋に置いとく訳にもいかないし家まで送って行くよ」
ああ、頼むわ
「クダンさんとこの馬小屋で良いかな」
んにゃ、あっちの豪邸向かってくれ、クソ王からもらった金で新しく買ったんだ。何だったら入っても良いぞ、そして立派な家だと感動し褒めて崇め奉れ。
こんな調子でしばらくくだらない事をボツボツと話した。
「オーエン君、なんか…変わった?」
話のネタがつきかけたころチェイニーがポツリといった。
「オーエン君ちょっと前まではみんなの名前すら興味無さそうだったよ。誰が何を話したかもろくに興味無さそうだったし。多分脳内では私達のこと役職とか職業とかで呼んでたんじゃないかな。」
キッショ、なんで分かるんだよ。
「それでも今は違うだろ。ちゃんと心の中でも人を名前で呼んでる、ちゃんと人のセリフを覚えていられる。ちゃんと他人を愛せるし他人に愛される人間になれる。」
まあお前らから見れば体感1年程度の付き合いだが死に戻りを繰り返したお陰で俺の視点では1世紀間の付き合いだ。流石に体感100年一緒にいれば多少の情は湧く。あくまでも多少止まりだが。
「なるほど!で本音はどうなのかな」
ああ言ってやる、母さん死んで以降俺の周りにいた人間はクズだらけだった、そいつ等に比べればお前らは全然マシだ、うざったい偽善者もド級の貧乳ド貧乳の狂人も無愛想な似非ジジイも傲慢な貴族もどきも元男の詐欺おっぱいもな!これで満足かよ!
「満足♡」
やっぱ叙勲式のあと酔っ払ってこいつとアーサーに死に戻りの事教えたのは失敗だった。
「私思うんだけどさ」
何だよ
「君多分自分でも気づいてないだろうけど相当信賞必罰という思考が強いんだよね」
何だよいきなり
「多分君が悪党を自称するのも自分がこんなに悪い人間だから不幸な目にあって当然だと思っていたいからじゃないかな」
……
「君は間違えなくクズだし善人と言えるかも相当怪しいけど悪党ではないよ、絶対に」
俺の新たな家についた頃ふとチェイニーが口を開いた
「前から聞きたかったんだけど私達を救うために100年も戦い続けてくれたの何でなの?」
他人を利用するならには手間をおしむなと言うのが母さんに教えてもらった事だからだ。
お前らを利用する以上それ相応の手間をかけるのは当然の事だろう。
完全にお前らを駒として利用している以上100年程度死に続けるくらい最低限の誠意だろう。最低限以上の誠意を見せるつもりは毛頭ないが。
善人が悪人よりも報われない末路をたどるのが嫌だからだというもっとも大きい理由は秘密にしておいたが。
それを聞いたクソおっぱいは大爆笑し始めた。
「ああそうだ。」
「さっき真っ当に愛されるし愛せるといったがそれは少し齟齬があったよ。もう愛されてるよ、オーエン・ホークウィンド」
誰にだよ、母さん死んだしもうそんな奴いねえだろ。マジで脳みそまでおっぱいでできてんのかこのカス
◆◇◆◇
「オーエン君の様な僕を偽善者として扱う人間に会わなければ今頃悪人だったら殺してもなんとも思わない様なクズになっていた。」
アーサーとの墓参りで奴はそんな事を言った。こいつが毎月殺してしまった全ての生物に祈りを捧げ墓参りに来ているのは知っている。ぶち殺した追い剥ぎから踏み潰してしまった虫、もはや5桁に達する程撃破したグレーターデーモンまで含めた全ての生物に。
「初めて僕が人殺しをしたあの日の宴会のこと覚えてるかな?正直こいつ人殺した日に宴会やるとか頭おかしいのかとか思っていたけどあの日君に殺した相手の事を死ぬまで忘れるな、罪悪感で死ぬまで苦しめと言われたお陰でまだ僕は人間でいられている。本当にありがとう。」
あんとき適当に言った事をまだ真に受けてんのかよこの間抜け。
「あそこで君に殺しと向き合う様に言われてなければ殺しの罪悪感から逃げるために殺しを正当化し続ける化け物と化していたよ、間違いなく。そして完成するのはあらゆる責任から逃れ他者を踏みつけても自分を正当化する底なし沼の様な怪物。自分の事だからいやというほど分かるんだ。」
殺した相手の事をこの後に及んでグダグダ気にしているやつがそんなのになるわけ無いだろう。
俺は魔物とか悪魔を殺したことに関しては忘れてるし罪悪感もほぼ無い。
お前のヒーローはそんなクズなのだ、そいつより遥かにまともな倫理観があるお前がそんな事になるわけ無いだろう。と適当な事を伝える
「ありがとう…本当に…」
その後もぐだぐだとこれからどうするのか話していたがいきなりなんか語り始めた、
「死に戻りの件といい僕が色街でやらかす度に尻拭いすることといい君には一生かかっても返しきれない大きな恩がある。君前に善人の定義の一つに他者に手間をかけるのを惜しまない事を挙げただろ、その点では君に勝てるやついないよ」
その程度の手間はお前という最高の駒を制御できることに比べれば大した問題でもないだろ
「ぶっちゃけ黄金の剣のメンバーみんな思っているんだけど君は損得勘定の天秤が狂ってるんだよ」
は?
「クレバーに自己中心的に立ち回っているつもりだろうけど君は他者から1利益を貰えばそれを10もらったと勘違いするし他人にかけた手間が10でも1だと勘違いするんだ。
はっきり言って君からもらった恩は僕の素晴らしい活躍考慮しても僕の返した利益と釣り合わない」
「だからこそ誰よりも強くなるよ、君がかけた手間に恥じないよう、君の最高の駒になれるようにね」「僕は君にとっての英雄なのだから」
そしてアーサーは真剣な顔になって話を続ける。
「【魔王】というかつてこの大陸を滅ぼしかけた悪魔の王を知っているかい」
「【アークデビル】通称【魔王】が蘇った」
「かつて神に与えられた武器防具と共に【魔王】を滅ぼした伝説の英雄【勇者】の後継者に選ばれたので僕は【魔王】討伐の旅に行かなくてはいけない、ついてきてくれるかい?僕のヒーロー」
◆◇◆◇
その日の夜俺は奴についていくか死ぬ程悩んでいた。
俺一度きれいにハッピーエンドで終わった劇が続編でバッドエンドになるの大嫌いなんだよ、まさに蛇足ってやつだ。
ハッピーエンドで終わったら続編含めてハッピーエンドにしろ。
ハッピーエンドで終わったワードナ討伐という物語が崩れるのは絶対嫌だがそれはそれとして豪邸まで買って死ぬまで金、名誉、酒池肉林に溺れる準備したんだぞ。
これ以上冒険も労働もする必要ないのに何で世界如きなんぞを救う旅なんかにいかなくちゃいけねえんだ。
そんなのクールにクレバーに最低限の労働で美味しいところだけ享受するという俺のライフスタイルに反する。
何よりも死ぬより苦しい痛くて辛くてきつい死のループをもう体感したくねえ。
頑張れ俺の悪性。利己性で俺様のチンカス程の良心を打ち破るのだ!
◆◇◆◇
善性に負けたクソッタレ。
色々と考えていたがそれでも善人には悪人より幸せになって欲しい、もちろん俺様は例外的に善人よりも幸せになるのが大前提だが。
決まってしまったものは仕方ない、一週間かけて街を出る準備とクソ王への挨拶を済ました。そして迎えた出発の日、最後だから挨拶くらいしていくか。
向かったのはスラム街のガキ共のところだ。
ヒイズル人のウシノスケとか言うクソガキ、ガキ共のリーダーにガキ共を呼ばせ2つだけ伝える
掃除と管理をしっかりするなら俺の豪邸に住ましてやる。
ああそうだ冒険者にだけはなるんじゃねーぞ。あんなもんキ◯ガイにしか務まらないからな。
「嘘つけ!お前はともかくお前のとこのリーダーのアーサーさんみたいなカッコいい人ががキ◯ガイな訳無いだろ!あとあのおっぱいのでかいチェイニーとかいう人だって立派な人だって聞いたぞ!」
そいつ等も昔はまあまあアレだったぞ。
「あっ!あとスヒリアさん!あんな神秘的で美しい人をキ◯ガイ呼ばわりとか許さねえぞ」
あいつは今でも現役バリバリなんだよ!
ついキレてウシノスケにほじった鼻くそバズーカを叩き込んでいたら他のガキどもも参戦してきたため鼻くそ飛ばし大会が始まった。
ガキ共との騒乱が終わった頃ウシノスケが何か渡してきた。
「チンカス、これやるよ」「お前がどっかいくって聞いてみんなで金出して買ったんだ」「なんだかんだでお前にはその…世話になったしな」「勘違いするんじゃねーぞ、バーーーーーーーカ!」
そう言ってクソガキ共のリーダーはどっか行っちまった
渡された物を見てみたが起動せよと唱える事で第一位階の【祝福魔術】なるゴミ魔術を発動する短剣だ。いらね、次の街で売っぱらうか。
近くによったついでに寝床にしていた馬小屋を貸してくれてたクダンとか言うババァにも声をかける。
未来予知の能力を持った魔物と人間のハーフ、いわゆる半魔のため酷く差別的な扱いを受けていたらしいがそれ故に差別意識のない俺の事を気に入り寝床を貸してくれていた。
まあ実際のところ俺は自分以外の全ての人間を等しく見下し差別しているため結果的にフラットな目線になっているだけだが。
ババァは告げる
「運命だろうと摂理だろうと貴方を縛ることはできない。」
実体すら持てないものに俺が縛られるわけ無いだろう。
「あなたの死に戻りの力は過去の魔術師達の金剛龍帝を倒して欲しいと願った執念そのもの、後世に託した願いの結晶。あのアーサーという勇者様に宿るはずだったもの。どうかあなたに祝福を、
いっちいち言うことが抽象的で良くわかんねえんだよなこのババァ
まあ良いや、背を向けつつ右手を挙げた。あばよ。
待ち合わせの門に向かう、行く気があるのならここにこいと言われていたのだ。
到着するとアホどもが雁首揃えていた。
「最高の暴力!最高の顔に最高の才能!最高の妹!最高の仲間!最高の親友!おまけに勇者の資質まで!どれだけ僕は恵まれてるんだ!グヒヒ!」
「兄さん、でっかい鼻くそ取れたよ!あっ!オーエンさん!」
「ほら、やっぱりきた、オーエン君アホだし結局何だかんだ理由つけて来ると言っただろ」
「マジかよ、後これ俺等もいかないとダメか?」
「でもあのクズオーエンでさえ行くって言ってるしな…」
いつも通りの奴らに俺もいつも通りのクズとして向かい合う。
ここからの話は省くが何だかんだでハッピーエンドで終わったとだけ言っておく。
繰り返しになってしまうがオーディエンスの皆様に限りない感謝と祝福を。そしてハッピーエンドを。迷宮にてクズのたわけがお送りしました。
ーーーー
本当の最終話です。これからもエピソード追加したりすることはあるかもしれませんが時系列で並べた場合これより後の話は絶対に出ません
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