第30話 終演

ワルドナ撃破の翌日俺達は魔除けを取り戻した叙勲式の会場にて英雄パーティとして面を突き合わせることとなった。



パーティメンバーはまず眼の前にいるアーサー。金髪偽善者侍。95%聖人5%クズの英雄。


うちのパーティのエース。ワルドナ戦では村正と核撃魔術により準MVPとも言える大活躍を成し遂げた


人から虫まで殺すのをめちゃくちゃ嫌がる上魔物も平然とは殺せなくなった偽善者野郎。根っこの根っこ部分だけは誰よりも優しい男。


今でも正直こいつの全てが気に入らない。しかしまあ名前を覚えてやってもいいかな程度には印象は良くなった。


あの戦い以降自力で退魔の剣を使えるようになり白魔法まで使えるようになったとのこと。


やっぱこいつ化け物だ。






 その次にスヒリア。元貧乳僧侶にして現貧乳君主


 こいつは快癒魔術で戦線を支え続け盾役として仲間を守り退魔の剣でワルドナを粉砕した。


 侍の妹であり神秘的な雰囲気を持つ女だ


 他の連中への印象は全体的に良くなったもののこいつがヤバイ奴という印象は今でも一切変わってない。


 まあまあなレベルのダメ人間であり侍に介護されてないと何しでかすか分からん。まるで成長していない。


立って歩け、前へ進め。あなたには立派な乳首がついてるじゃない。

という貧乳に向けた言葉があるがこいつは乳首すら陥没しているため後ろに進むことしかできない、哀れ。





 次にグレゴリー。ドワーフ戦士から侍になったおっさん


 こいつはひたすらに無愛想、最低限の関わりしか持とうとしない。ただひたすらにドライだ


しかし恩を売れば何が何でも返してくるドライとは言い難い一面もあり、まあまあ人間らしくて好感が持てる。


後半は実力不足だったがワルドナ戦では最後の最後で最高の活躍をきめてみせた。



 お次はソーン。元無口な魔術師にして現饒舌な忍者


核撃魔術、■■■■魔術、首はねの三種を駆使しパーティの中核を担っていた。


 アーサーとは別ベクトルの傲慢な人間であったものの、今では俺を師匠と仰ぎ司祭を自分以上の魔法の天才だと認める等傲慢さはなりを潜めている。プライドの高さが義務感や向上心にも繋がっているため良い成長を遂げたとも言えるのではないだろうか。





 


 後はチェイニー。巨乳司祭


 こいつだけ明るく人当たりがよく常識的とやたらまともな人格をしている。あの盗賊王がこんな善良な生命体になったのは本当に信じられん。


俺の悪性を誰よりも理解しながらも離れずにいてくれたのは感謝してやらんこともない。


君のクズな面は君の母さんが死んでからの苦痛から逃げるために産まれたのでは?こんなにクズな自分なら不幸な目に合うのも仕方ないと納得するために。

とか言われたのは頭に残っている。




 戦闘では最後の最後にかけた蘇生魔術により俺を蘇生させるというファインプレーを成し遂げた



 


 最後はこの俺様、オーエン。


 オーエン・ホークウィンド。


 人格は今までの文章でわかってもらえたと想う


 ワルドナ戦ではワルドナにトドメを刺す大金星を成し遂げた文句なしのmvpだ


 以上が狂王に謁見した黄金の剣の名誉あるエリートメンバーだ。



 この後もワルドナを蘇生させて和解したり、勇者なる謎の職業に覚醒したアーサーとともに魔王なる化け物を倒したり、ニールダの杖とか言うマジックアイテムを巡る騒動に巻き込まれたり、最終的に金剛龍帝を撃破するなどと色々とやったがそれは別の機会に語らせてもらうこととする。



 ともかく以上が俺達の魔除け奪還までの顛末だ。

 これにて終幕。

 観衆オーディエンスの皆様には限りない感謝を。


 迷宮にてクズのたわけがお送りしました。




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 ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。


 初投稿かつ筆力も低い、会話もないし掛け合いも薄いこの作品を最終回まで読んでいただいた事には感謝しかありません。


 これからも少しずつ別視点の話等を追加したり大幅に改稿したりしたいと思いますが本編はほぼこれで完結です。



 もしよろしければカクヨムの【迷宮クソたわけ】や【迷宮保険】、キンドルアンリミテッドの【隣り合わせの灰と青春】や【風よ龍に届いているか】個人サイトの【HOLiNO の Wizardry #1 プレイ記録】を読んでいただけたら嬉しいです。


 重ね重ねになりますが本当に本当にここまで読んでいただきありがとうございました。







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