第14話 快癒
スタンピードから帰還後俺達の平均レベルは12になった。
白銀の盾の平均レベル、通称マスターレベルの一つ手前だ
ドヤ顔をしている僧侶が新規習得したのは第六位階快癒魔術。回復系統最高の魔術にして白魔法最強の魔術(魔術師談)
発動すると死を除いたあらゆる体の不具合を取り除く。
毒も麻痺も失血も部位切断も全て無かったことになり完全に健康な状態になる。
戦闘中に回復魔法を使うのは下手中の下手だがこれだけは別だ。
今までの戦闘には役に立たない程度のしょぼい回復魔法ですら俺達の生命線となっていてくれていた。
こんな反則級の回復魔法を覚えてくれた時点でこのダンジョンの最下層、賢者ワルドナの居城、第五層の突破も目前であろう。
後は半殺魔術
対魔術結界で無効化されない限り相手を即座に半死半生の状態にする魔術。
これだけ聞くと強そうだが弱い。
というのも一手で相手の動きを完全には止められないのが問題だ。
一撃で無力化できない限り反撃でこちらに壊滅的な被害を与えてくるのが深層の魔物だ。
ナイトストーカーとか魔術師系統の敵とかナイトストーカーとかナイトストーカーとか見れば分かるように基本的に敵の行動を許しては行けないのだ。
一手使っても誰も無力化できないのが確定しているこの魔術はクソだ。
そもそも俺も侍も戦士も腕力技術力首はねで擬似的な即死攻撃を使えるし実質即死魔法みたいな睡眠魔法もある。
使うことはほぼ無いだろう。
後は真空魔術。真空の刃を持って敵を切り裂く攻撃魔術。火力は十分、詠唱速度も範囲も優秀なのだが快癒魔術と使用回数が共通のため使うことは無い。
最後は帰還魔術
街に帰還する魔術。
ただしスッポンポンで
発動しただけで憲兵に連行されるこの魔術は俺を大いに悩ませた。
以前白銀の盾が唱えたことがあったそうだがその際パーティのイケメンリーダー【白銀】のあだ名が3日くらい【うんこカス】に変わったらしい。
ピンチに追い込まれ唱えたが最後、期待の新星パーティのゲリラストリップショーが始まる。
嫌だ。
俺様のクールなイメージが崩れる上に司祭のマッパが見れる以外に良い点が無い。
後ついでに装備を失う。
ぶっちゃけ装備あんま関係無い後衛組とかオーラで盗賊の短刀作り出せる俺なら問題ないが戦士と侍の大幅な弱体化とか痛すぎる。
こんなんでも効果自体は優秀かつ俺の死に戻りループをカットできる素晴らしい魔法なのが質が悪い。
対して侍、魔術士の黒魔法でめぼしいのは
上位凍結魔術。純粋な威力によって第四層までの相手全てを即死させるこの範囲魔術はある意味快癒以上に役に立つかもしれん。
後は窒息魔術のマイナーチェンジ版魔術、
圧縮窒息魔法と対不死窒息魔法。
圧縮の方は弱い奴以外にも通用する窒息魔法。
これからの事を考え侍、司祭と共同開発したらしい。
窒息魔法の最大の強みである範囲の広さを犠牲にしているから微妙だとは思うがとりあえず適当に絶賛しておく。
対不死窒息魔法はまんまだ。
窒息という形を持って即死させるのが窒息魔法のためそもそもアンデッドには効かない。その欠点を僧侶との協力研究で補ったのがこれだそうだ。
ターンアンデッドで良くねって言いかけたが魔術士が使えることに意味があるのだろう、多分
最後に未完成の禁術。
■■■魔術。
これは後で話す。
神の定義を覆すから教会とか寺院に敵対視されてたり曰く付きの割にぱっと見の効果が地味だったりするし冒険者にとってはでかすぎる代償を支払ったりするが間違いなく最強の補助魔法だ。
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