第107話 鈴乃は……耐えた!

 皆様お久しぶりです、ちはでございます。……スゥ


 めちゃくちゃ遅れてしまいほんttttttっとうにすんませんしたああああああああ!!!


 約一か月ぶりの投稿となってしまいました。えー、本当にすみません。単純に忙しかったりモチベが上がらなかったり、のんびりしてたりゲームしてたりしたらこんなに時間が経っていました。……ご、ごめんね?


 しかも前回のお話が大変なことになってることに気付かず約一か月放置しているという非常によろしくないこともしでかしてしまいました。えー、たくさんのご指摘ありがとうございます。今回は理子さんの悪戯ということにしてもらってもいいですかね……あ、なんでもないですすみませんでした。


 次の話を楽しみにしてくれていた皆様には謝罪と感謝申し上げます。すみまありがとうございます。今後はね!こんなことが無いようにしていくのでね!……し、してくのでね!見守って下さると嬉しい限りです。もし投稿頻度が低下してきたら僕のお尻を叩いて下さい……あ、やっぱしないでください。(震え声)


 ということで長い前置きになりましたし、こんなの近況ノートで書け!と思った方もいると思います。僕も書いててそう思いました。


 が、お久しぶりのお話です。面白いと思っていただければ幸いです。いつもありがとうございます、そして本当にすみませんでした。


 

 前回のあらすじ! 鈴乃「執事服のお兄ちゃんかっこよすぎ!!」







「良いね、やっぱり鈴ちゃんを呼んで正解だったよ!晴翔は今日の感じを忘れないようにねー」


「まぁ善処するよ」


 た、耐えきった……。偉い、途中で暴走しなかった私超偉い。


 私は体の力を抜き、ふぅと大きく息を吐く。お兄ちゃんの接客練習は順調過ぎるほどに進んだ。一つ一つの所作も丁寧だったし、私と会話する時も本当の執事になったかのような口調や話し方が徹底されていた。


 美緒先輩からの命令で時折お兄ちゃんに無茶ぶりをしたけれどそれも難なく対応していたし、もうお兄ちゃんに隙などないのでは?と思ってしまうほど接客技術が洗練されている。接客が下手だったという話はどこへ行ったのだろうか。


「ふぅ……やっぱ慣れないことはするもんじゃないな」


 疲れたように大きく息を吐くお兄ちゃん。練習してる時は表情一つ崩さなかったけど、普段はしないような口調で話し、背筋をピンと伸ばした姿勢をを常に保っていたせいか疲労は溜まっているらしい。


「っ!?!?」


「…?鈴どうかした?」


「う、ううん!何もしてないよ!」


「そ、そっか……」


 い、今の動き……ちょっとどころじゃなくエッすぎない!?!?


 窮屈だったのか、お兄ちゃんは一息つきながら首元を締め付けていたネクタイを緩める。その動きとお兄ちゃんの一仕事終わったという表情があまりにも良すぎて思わず声が漏れ出そうになる。


 お兄ちゃんに見られる前に顔を逸らすことに成功したから良かったが、今の私はお兄ちゃんにはお見せできないような顔をしていることだろう。その証拠にほっぺが尋常じゃないほど熱を放っている。


 ああもう……あの一瞬で写真撮れば良かった……私のバカ!どうしてすぐにスマホを取り出さなかったの!


 あの一瞬を写真に収めることが出来れば間違いなくお兄ちゃんコレクションBEST3に食い込む良い写真が撮れただろうに。悔やんでも仕方のない事だと分かっているが、どうしても後悔の念が後を絶たない。


 ……というかお兄ちゃんのカッコよさに気を取られてたけど、この破壊力マシマシのお兄ちゃんが知らない女の子の接客するんだよね……あれ、非常にまずいのでは?


 「お兄ちゃんのために!」と思って行動していたが、その行動が結果的に自分の首を絞めることになっているとは思ってもいなかった。いやお兄ちゃんの力になれるのはとても嬉しいんだけどね?それはそれとしてとっても複雑な気持ちなんですよ。まだ文化祭まで時間はあるのに今から心労が……。


「鈴、大丈夫か?ぶっ続けでやったから疲れたよな。悪いな付き合ってもらって」


 お兄ちゃんが見ず知らずの女の子に這い寄られている姿を想像したせいか表情が硬くなっていたのだろう。お兄ちゃんは申し訳なさそうな顔をしながら私に声を掛ける。


「ううん、全然大丈夫だよ!お兄ちゃんのためならなんだって協力するよ!」


 変に心配させてしまったことに罪悪感を感じた私はいつもよりも明るい声で返事をする。お兄ちゃんは悪くないの!……た、多分悪くない!


 一瞬「お兄ちゃんがカッコよすぎるのが悪い」という考えが頭をよぎったが、あまりにも理不尽だしお兄ちゃんの魅力を悪く言うのは気が引くに引けたので、自分の考えを否定するように心の中で大きな声を出す。


「そっか、ありがと鈴」


 お兄ちゃんはへらりと笑い、私の頭を優しく撫でてくる。


 ふわぁ……ふへへ……幸せだぁ。……うん、文化祭の事とか今は考えなくていっかぁ。


 執事服姿のお兄ちゃんに頭を撫でられるというこの上ない幸せ体験により私の思考はアイドリングストップ。未来への不安や憂鬱な気持ちが一気にどうでもよくなってしまう。お兄ちゃんのなでなでにはもしかしてちょっとやばい効能でもあるのだろうか。


 じゃあ規制される前に堪能しないとじゃん!……いやまぁ規制される前に私が新たに法律を作って対応するんだけどね?どうしよ……お兄ちゃんのなでなで独占法とかにしようかな。

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