ありふれた 短い会話の 詰め合わせ①

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Q.好きなアイスは何ですか?


悠心ゆうみ:チーズケーキ味のなら何でも。まったりしてて美味しいぞ。

絃葉いとは:レモン味のシャーベットかな!アイスはやっぱり爽やかじゃないと!

めい:あずきか抹茶のアイスクリームかな。それ以外は食べたことないかも……

小霧さぎり:ポッ〇ングシャワーでしょー。あれは味から食感から何までアイスの最高傑作ー。

八葵やつき:え、4人ともすごいね、すぐ出てくるんだ。私あんまり拘りないけど、強いて言うなら……チョコ系のもったりしたやつ?




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【お買い得】


[八葵]「え〜、半額〜、半額〜。おっ、お客さん。よければ買っていきません?」


[悠心]「何売ってるんだ?物によっちゃ買ってやらんこともないが。」


[八葵]「思いやりです。」


[悠心]「金取るもんじゃねーよそれ。チェンジで。他に何売ってるんだ?」


[八葵]「いや、当店これ1本でやっておりますので。在庫も残り少ないですから、早めに買っておいた方がお得ですよ。」


[悠心]「在庫ってなんだよ。1日にできる量に制限あるのかよ。」


[八葵]「9時と21時に入荷されますよ。」


[悠心]「漫画アプリか……?」


[八葵]「あ、広告を観ていただければ1日1回だけ、無料で思いやってあげられますよ。」


[悠心]「やっぱ漫画アプリじゃねーか!!!」




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【悠心の匂い】


[小霧]「んー。ゆーみー。」


[悠心]「なんだよ。甘えたとか珍しいな。」


[命]「今朝怖い夢見ちゃったんだって。それで早くに起きちゃって、そこから寝られなかったみたい。」


[小霧]「これが、母の愛……ママー。」


[悠心]「そうだな。なんか私もおまえを産んだ気がしてきたわ。」


[命]「変な感じになってきちゃった……」


[小霧]「ってかゆーみほんとに良い匂いだねー。ずっと吸ってても飽きない匂いー。」


[命]「あ、それ私も思ってたよ。秋ちゃん優しいっていうか、お母さんっていうか、すごく温かい匂いがするんだ。」


[悠心]「そうか?うーん、自分で自分の体臭嗅げないから分からん……」


[絃葉・八葵]「ただいまー。」


[悠心]「ん。」


[八葵]「どうしたの悠心。急に抱きついてきちゃって。」


[そうだよ悠心。急に抱きつかれたらびっくりするから、せめて先に合図してからにしてほしいな。]「絃葉」


[小霧]「雨ちー、逆、逆。」


[悠心]「なあ、私って良い匂いか?」


[八葵]「うん。かなり良い匂いだと思う。無意識に安心しちゃう匂いって感じ。」


[そうだね。正直17年も吸い続けてるからもう日常の一部になってるけど、何回吸っても新鮮みと安心感を幸福感を覚える匂いだよ。]「絃葉」


[八葵]「絃葉、逆、逆。」


[悠心]「そうか。うん。なんかこう……嬉しいな。……ちょっとだけだけど。」


[は?かわよ。]「は?かわよ。」


[八葵]「絃葉、どうやってんのそれ?」




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【センスは悪くない】


[小霧]「ネタを思いつきましたー。」


[悠心・八葵]「おー。」


[小霧]「カプ厨が好むコーヒー、カプチューノ。」


[悠心・八葵]「…………。」


【Yuumiさんが低評価しました】


【yakki~さんが低評価しました】


【☆Sagi☆さんが低評価しました】


[小霧]「いやー、軒並み低評価ー。」


[悠心]「1票おまえのじゃねーか。」


[八葵]「次からは納得のいったものを出しなさいな。」


[小霧]「精進するでゲス。」




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【轟音】


[絃葉]『で、それでユキが昨日早く帰りたがってたんだけど。』


[悠心]『やっぱ犬も寒いの苦手なんだな。』


[命]『サモエドって寒さに強そうなのにね。』


[絃葉]『日本生まれの日本育ちだからね。冬場は専らこたつの近くにいるよ。』


[命]『えっかわいい。今度雨ちーの家行ったら見せてもらおう。』


[八葵]『ふむ。写真はあるのかね?あるのなら私たちに送る義務がありますよ雨田くん。』


[絃葉]『あるある!1枚とっておきのやつあるから送ったげ──』


《爆発音のような屁の音》


[小霧]『あ、失礼ー。』


[悠心]『いやもっと恥ずかしがれよ。一応女子高生なんだぞおまえ。』


[八葵]『せめてすかさない?』


[絃葉]『電話してるんだからさ……』


[命]『あはは……』


[小霧]『えー?わたしが出したわけじゃないのにー。ねーあんまんー?』


[あんまん]『ワン!』


[八葵]『あんまんかーい。』


[悠心]『それは怒れないな。いいぞ、自由に出せあんまん。』


《少し控えめな屁の音》


[絃葉]『よっあんまん!今日も腸が整ってるよ!!!』


[悠心]『腸内6LDK!!!』


[八葵]『善玉菌の豊洲市場!!!』


[命]『え、ええと……そこまで整えるためには眠れない夜もあったろう……!!!』


[小霧]『あ、ごめん、今のわたしー。』


[5人]『えぇ……』


[悠心]『なんでお前まで呆れてるんだよ。』


[小霧]『いや、えっとー、その……ごめん、忘れてー?』


[八葵]『よかった。恥じらいがギリギリ残ってて。』


[絃葉]『ギリギリの小霧、ギリ。』


[八葵]『www』


[小霧]『……なに笑ってんのー。』


[八葵]『っははは!さぎが怒った〜!珍っずらし〜!!!』


[小霧]『💢💢💢』




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【デバフ】


[小霧]「ふっふっふー。わたしは今君たちにデバフをひとつかけましたー。」


[悠心]「なんのデバフだよ。」


[小霧]「移動速度-15%。」


[八葵]「よりにもよって!?」


[絃葉]「なんで今!?もう50m走始まっちゃうんだけど!?」


[命]「みんなー!計測始めるから、順番に位置についてー!」


[絃葉・八葵]「終わった……」


[悠心]「好タイム狙いじゃないし別にいいが……でもやられっぱなしは癪だし、私もデバフかけとくな。」


[小霧]「およよ?なんだかかなーり体が重たいようなー。なんのデバフー?」


[悠心]「おまえにかかる重力だけ6倍にしといた。」


[小霧]「うぎゃー!わたしのタイムがー!!!」


[悠心]「残念だったな。全力出したかったら月にでも行ってこい。」


[八葵]「へへっ、いい気味でやんす。」


[絃葉]「悠心といえばデバフ、デバフといえば悠心だからね!このくらい優しいもんでゲスよ!!!」


[悠心]「おい、悪印象を植え付けるような言い方をするなよ。私はせいぜい人を転ばせたり、人にかかる重力を大きくできるだけだからな。」


[八葵]「悪印象を持たれるの必至では?」


[小霧]「うぉー!動けわたしの体ー!!!」


[悠心]「じゃ私1走だから。お先〜。」


[小霧]「待ちやがれー!!!」


[絃葉]「ひっひっひ。ざまあないでゲスね。」


[八葵]「自分の行いを深く省みるでやんす。」


[小霧]「ぐぬぬぬぬぬぬぅ……」


[クラスメイト一同]「(仲良いなあ……)」




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みやび


[絃葉]「うぅ〜、ほんと冬嫌いだなあ……」


[命]「どうしたの雨ちー?」


[絃葉]「ハンドクリーム忘れちゃって、乾燥して手と肘カサカサ……メイちゃん、もし持ってたら借りてもいい……?」


[命]「うん、いいよ。雨ちーに合うか分からないけど……」


[絃葉]「ありがと!」


[八葵]「む?みやびを検知。」


[悠心]「なんだよ急に。あったか?今の会話にみやび要素。」


[小霧]「うーん……肘?カサカサ?肘カサカサ?カサカサ肘?カ、サカサ、逆さ、ひじ、ふじ?……あ!」


[八葵]「そう。あの葛飾カサカサ北斎も絵に描いたとされる……?」


[小霧・八葵]「さか富士ふじ!!!」


[悠心]「何言ってんだおまえら。いらないなら最後のポテチ食べちゃうからな。」


[小霧]「それは許されないー!!!」


[八葵]「くらえ逆さ富士!!!」


[悠心]「ちょっやめ、やめろ!逆さ富士じゃなくてカサカサ肘だし、おまえらさほど乾燥してないからソレただの肘打ちだろ!」


[絃葉]「ねえ雫石さま?あの方たちは野蛮極まりませんわね。寄って集って人ひとりに肘を押し付けるなんて……」


[命]「あはは……」




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【ひとこと】

ひとつのお話にするにはボリュームが足りない小ネタをまとめた、定期的に投稿するであろう小ネタ集です。


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