3年目第四節 相次ぐ入植者

エルフの入植者が後を絶たない。

もう早朝に2人も入植したみたいだ。

金髪と銀髪で1人ずつ...

金髪の方はBlanca、銀髪の方はNewtonという呼び名みたいだ。

両方ともに20歳以上年上の古代エルフだ。

古代エルフはヒトの4倍から5倍近くの長さで年をとる長寿種だからかなり年上でも肉体的な年齢は20代くらい何だとか?

実際Leach姉貴も年齢を言うまで20代後半かそこらかと思っていた。


コロニーに溶け込めているのかというとはっきり言って微妙だ。

Leach姉貴やSanford、一部は別として古代エルフ出身も彼女らは彼女らでワイワイやっている感じで他の入植者に対しては今のところ最低限の連絡しか口にしないみたいだ。

当然、自分らや他の人工種族達にもあまり話しかけていない印象だ。

古代エルフは閉塞的な思考を持つ種族だから仕方がないのかなと思った。


昼過ぎ、脱走を試みる捕虜が現れた。

見回りに入っていた隼人が異変に気づきすぐ脱走は阻止された。

クーリン達も言う通り、こりゃ見ていなければすぐ脱走するわな...


夕方になっても熱波の影響で気温が50度近い温度で一向に気温が下がらない。

豊乳を気にしているRiliaは恥ずかしいのかずっとケープを羽織っており汗をダラダラ垂らし顔を真っ赤にして作業している。

熱中症の危険が高まるばかりだから脱いだらと言ったら"恥ずかしい!!余計なお世話よ!"...と怒られた。


夜...寝付く前だ。

外から大きな音が聞こえる。

クーリンシャトルがまた墜落したみたいだ。

もうベッドメイクも終わっちゃったし面倒なのでそのまま寝ることにした。

記:5502年第四節1日


朝起きるとまた見知らぬクーリンがいる。

女性のクーリンで昨日のシャトル事故で救出した矢先にこちらに入植したそうだ。


帝国のキャラバン隊...ではなく徴税官がやってきた。

この徴税官に金銭を渡すと帝国から名誉を貰える。

名誉をある程度もらうと帝国から爵位を貰える。

一定の爵位などの権限がないと帝国と取引をしたりすることができない。

課長が徴税官が来るのが遅いし帝国のクエストとかも来ないからこの惑星の帝国は頼りにできないと言っていたので無視するみたいだ。


午後、また新たに事故救出組が参加だ。

クーリンのタクヤ...じゃなくてタクダ。

クーリン合衆国の警官だ。

だんだんこのコロニークーリンに侵食されてきている気がする...

記:5502年第四節2日


一部の古代エルフ捕虜の心情がいまいち良くないみたいだ。

まだ凶暴化を繰り返しているみたいだ。


昼明けの午後。救助組のクーリンシャトルのパイロットはコロニーをあとにした。

誰かが変な事を言ったのかはわからないが怪我が完治しないまま申し訳無さそうな表情をしてびっこを引きながら出ていった。


Adeodataからはクーリンを出ていかせた原因を聞いたが...聞かなかったことにしたかったが...

クーリンが出ていった原因はEudokiaだった。

Adeodataは"Eudokia様はここに無理やり入植させられてかなり葛藤している。そもそもの聖王という自覚を何なのかと考え始めてしまっていて自覚を失いかけている。

そもそも彼女はこんな性格ではない。

ここでお前に言うのもアレだが世話焼き好きのいい人でズボラだけど内面は繊細で甘え上手な性格だ。ああ見えてもかなり年頃の女の子で乙女だ。

だから責任を強く押し付けたりきつく当たったりすると彼女は悩んでしまう。だから言葉遣いとか暗い思考をポンポン口から出す事とかを気をつけてもらいたい。Eudokiaの事は女嫌いできつく当たりがちなDaughertyにもきちんと伝える。"

と忠告された。

流石護衛に選ばれるだけある、Eudokiaの理解者なんだなと思った。

しかし...ちょっと過保護なのでは...?

記:5502年第四節3日


早朝からLeach姉貴に叩き起こされた。気分が悪い。

どうやらクーリンを襲撃しようとしているホモガキをぶっ潰しに行くみたいだ。

原型種を使いたいから付いてこいだとか...めんどくさいなぁ...


襲撃メンバーはクーリンの入植を恐れてか古代エルフのメンバーのみで組成された。


自分よりもクオリーラケテル突っ込ませた方が良いはずなのに最近は襲撃やメカノイドが多いからZoeちゃんを外に連れ出せないだとか...

ならアイリーンを強制勧誘すれば良いんじゃ...

ここまで首を突っ込んだらSanfordとLeach姉貴にボッコボコにされた。

力の関係でねじ伏せるのは良くないと思うんだが。

キャラバン隊出発後もSanfordからお説教が続く...

もう気が狂う...途中でもう行きたくないとゴネる。

ここで止まられても困っちゃうから...私担ぐね...

新人エルフのPaigeがゴネた自分を強引に持ち上げて担がれる。

腕がもげるかとおもったわ...めちゃくちゃ痛い。


どうやら疲れて寝ている間に例の前哨基地に到着したみたいだ。

どうしようもないので原型種を使ってエルフと協力してホモガキの連中らをボコボコに叩きのめす。


ホモガキの連中らは逃走しクーリンへの応戦が終わったが...

ここで問題が発生。

前哨基地に配置されていたクーリン達ほぼ全員がこっちについてくると言い張っている...恐れていたことが起きたしまったのだ。

クーリン達から誤解されるようにあえて古代エルフのみで組成した襲撃部隊で行ったのだが大失敗だ。

容赦なしにクーリン達は付いていきたい!とせがむ。

Leach姉貴もSanfordも困惑...差別するとまた面倒な事になりそうなので全員連れていく事になった...

記:5502年第四節4日


朝、クーリン達の前哨基地の家財を片付けて電力設備を回収。

大量のクーリン達を引き連れて前哨基地を出発した。

この人数のクーリンを引き入れてEudokiaが発狂しないか心配だ。

途中、鼻区で休息と野菜類の売却をした。

島田ハウジングに到着したのは真夜中だった。


東側の集合住宅の研究部屋の一角になにやら大きめの作業台が設置された。

どうやらこの作業台、メカノイドを弄る為の作業台で基板が故障したメカノイドに外部基板を装着して制御できるようにしたりする危なっかしい施設だ...

課長によるとかなり事故が発生する確率が高いみたいだ。

なぜこんなものを作る...

記:5502年第四節5日


真夜中...ベッドに入ったあたりで島田がインカムで叫んだ。興奮のあまり声が音割れしてよく聞こえなかったがどうやらメカノイドの工作を失敗してしまい緊急信号を発報してしまったみたいだ。

近いうちにメカノイドがやってくるから覚悟したほうが良いとか...

ふざけんなマジ...

放送が終わった直後、メカノイド接近の警報が鳴り響く。

北側から大量の機械化カマキリだ。

ムカデがいないだけマシだと思うが距離を詰められるとかなり厄介だ。

距離を詰められる前に破壊する必要がある。

Sanfordが囮になりカマキリを直接距離を詰められないようにしてくれた。

彼女は神聖王国のエリート中のエリートの王国騎士団長だ。

身のこなしは只者ではない。

カマキリが高速で振り回す刃に触れないように避け続けている。

これは普通の人ではできない動きだ。

彼女に誤射しないように気をつけながらカマキリを狙撃して破壊する。

無事にメカノイドの襲撃を切り抜けた。

島田はZoeちゃんとSanfordに相当怒られていたが...失敗したものは仕方ないので問い詰めてもどうしようもないと思うが...

ところで...ちゃっかりPaigeという銀髪ぱっつんボブのエルフが入植してるけど、もう度のタイミングで入植したか一定数の入植者は入植した時期を把握してなさそうだ...

記:5502年第四節6日


朝、医師たちがざわつく。

最近妊娠が判明したミンチョ魔女、マリリンが子供を出産した。

今回は死産ではなかったみたいだが誰の子かはわからないらしい...

Kistyと名付けられた女の子だ。

顔立ちは...マリリンに似ているのだろうか...?

血縁がわからないみたいだ...

彼女自身も誰の子なのか見当がつかないらしい。


さらなる建築の依頼がきた...

やはり大量のクーリンが入植してしまった影響で部屋不足に陥った。

当然部屋不足になると部屋を建築する必要がある。

部屋の建築もそうだが外周にフェンスの設置も建築担当の仕事だ。

建築担当が足りない影響で建築の進む速度が遅い。

そこで建築に慣れていないエルフ達の一部を建築係に暫定的に配置する事となった。

エルフは機械類に非常に弱い事と頭が弱いので研究もあんまりできない。

農業や料理は得意みたいだが...建築はどうなのか...教育すればできる範疇なのだろうか...?


昼頃、クーリンの救出依頼が通信機に入る。

島田ハウジングから北の方向に少し進んだところだ。


攻撃力重視でエルフを主体に原型種を扱える自分、緊急事態に備えてZoeちゃんと陸田も付いていくことになった。


キャラバン隊を組んですぐに出発し夕方頃にクーリンが捕らえられている前哨基地に到着した。

キャラバン隊も人数が多いと荷造りが早く終わって早く出発できる荷物の量も減るので楽で良い。

敵対する相手はモヨの過激派、男子制支配戦線ドィスパ。

何だこのふざけた派閥名は...思いっきり女性隊員もいるし...

Zoeちゃんが先制を仕掛ける(Zoeちゃん非常用じゃなかったっけ?)

古代エルフ達はZoeちゃんの戦闘っぷりを見てやや引いていたが興味を示す子もいるみたいだ。


モヨの前哨基地からバッテリーなど使えそうな部材や家財を運び出し、夜が明けたら島田ハウジングへ戻ることとなった。

記:5502年第四節7日


島田ハウジング到着...したが道中にメカノイドクラスターが落ちていた...

Zoeちゃんが破壊するけど向かってきたこぼれ球処理してとのこと...

めんどくさいものばかり落としてくるなぁ...メカノイドは...

記:5502年第四節8日


勇人と夜食を楽しんでいる。

冗談がてらに勇人の事をディスってみた。

勇人は顔を真赤にして殴りかかる。

ちょっと言い過ぎたかな...お互いに怪我をしてしまった。


療養用のベッドで休んでると見慣れない古代エルフが挨拶に来た。


やっほ^^夜は面白いものを見させてもらったね♡

私はKia、古代エルフだよ。

ふふっ...♡このコロニーは面白そうな人がいっぱいいるね♪

よろしくね♡


初っ端からムカつくことを言ってきたこのエルフは他の子に比べると社交的でちょっと小悪魔な性格をしている変わり者だ。

どこから情報を仕入れているのかわからないがその情報は限りなく正しいものだったりする。ちょっと怖いくらい正確だ。


体が痛いが仕事に戻ることにした。

あまり療養用ベッドを占領していると顰蹙を買うからだ。


エルフのBlueがSanfordの事で話していると彼女が話に割り込む。

"エルフ神聖王国なら私達襲撃されたばかりよ...♡"

この言葉を聞いた瞬間Sanfordの感情が一気に怒りへと変わる。

そう、ミンチョ魔女のウソがバレた瞬間だった。


とばっちりを食らう前にEudokiaに報告、Eudokiaは顔面蒼白...白目を剥いて思いっきり困惑する。


Sanfordは”逃亡はしないが襲撃が発生してここが敗北すれば派閥に戻る。手放したくなければ神聖王国から敗北しなければ良い。”と言っている。ある意味クオリーラ・ケテルがいるからこその抑止力になったのだろう。


Eudokiaはその言葉に少々違う解釈をしてしまったみたいだ。

"早い話、神聖王国を本当に潰してしまえば良いんだな"と解釈したのである。

どうしてこうなった。


確かに神聖王国は島田ハウジングから南にそう遠くないところにある拠点のみで構成された小さな王国なのでその本拠地さえ潰してしまえば事実上の敗北になる。

ケテルの戦力であれば派閥を粛清する位は簡単だろう。

ある意味売られた喧嘩は買う脳筋スタイルだ。

エルフ神聖王国襲撃計画が始まった。


午後に入ると天気が急激に悪化してきた。

しかし雲ではなさそうだ。

テレビで天気予報を確認すると正体がわかった。空を覆ったのは火山灰だった。

どうやらこの惑星内にある大きな火山が噴火したみたいで火山灰が空を覆ってしまったみたいだ。

不幸中の幸い毒性はないみたいだが太陽光が遮断されるので発電効率も落ちるし農作物の生育も悪くなるだろう。

いくら天候が夏固定のサバンナ地帯でも気温が下がること間違いない。

防寒対策も必要になるのだろうか...


夜、大広間で緊急の会議が開かれた。

この火山灰についてだった。

まず建築計画の変更だ。

建築中の建物の建築を一旦中断し、太陽光が遮断される影響による作物不作対策として電力を大量に消費する分作物を生育する太陽灯の建築も大至急建設する事となった。太陽灯設置での消費電力増大と太陽光で発電できない分の電力を補填する目的でのエンジン発電機の増設が計画された。

これから更に忙しくなりそうだ。

記:5502年第四節9日


冷房なしでこんなに寒い朝は久しぶりだ。

布団をかぶって寝ていたがそれでも寒い。

気温が一桁台になっているみたいだ。

ダスターコートだけでは寒い。パーカーが欲しい位だ。

洗濯済みの中古品パーカーを探したが一向に見つからなかった...どうやら中古商品として売ってしまったみたいだ。

昼前、一向に気温が上がらない。20度にもならないか...涼しいというより寒いし暗い。

療養用のベッドから窓越しにホモガキから襲撃を眺める。

新人のクーリンが何やら危なっかしい武器を使っている。

火炎放射機だがものすごく広範囲で攻撃する。

暖を取れてちょうどよさそうだ。


午後、気持ち悪い息遣いの変態が入植した。

バスキュロという野蛮人?の男性で狩猟や日頃のギスギスにイライラしている古代エルフ達にぶん殴られていたみたいだ。Evantiaがこちらに引き入れたみたいだが...

彼はド級と言える程のマゾヒストであの暴力魔こと古代エルフに全力でぶん殴られて大喜びしている。

普通の人の感覚だと痛さで失神する程の威力だが彼は平気そうだ。狂ってやがる。

記:5502年第四節10日


エンジン発電機の建設中、南側に何かが落ちてきたみたいだ。

インカムでEudokiaがかったるそうに連絡をする。

クーリン達は一体何回シャトルと墜落させるんだ...誰か救助できるヤツ行ってこい!

どうやらまたクーリンシャトルが事故を起こしたみたいだ。


クーリンの救出中、ワーグの群れがこちらに襲撃してきた。

Zoeちゃんが単体で処理していたが何匹かはこっちに向かってくる。

原型種をぶつけたりクーリン達が応戦して何とか乗り切った。


昼前、お得意さんのエンテレケイアがご来客した。

しかし現在エンテレケイアのお客さんのいる客室は古代エルフ達の仮住まい兼けが人の療養用にされている...

しかし来てしまったので追い払うわけにも行かないのでエルフ達を一旦部屋を没収することとなってしまった...

部屋のないエルフ達は他の入植者の部屋で相部屋らしい...はぁ...Leach姉貴じゃないといいけど...

記:5502年第四節11日


エルフ達とEudokiaが買い出しに行っているので多少は静かだ。

相変わらずめちゃくちゃ寒い。

温度計を見ると10℃ちょうどだ。

暖房設備がないコロニーは辛い。

鼻区の人とちょっと雑談したがこんなに寒くなったのは初めてだそうだ。

鼻区にも冷房設備はあるものの暖房設備が無くかなり辛い生活を余儀なくされているみたいだ。

ここの温泉設備や個室シャワー設備を羨ましがっていた。

アイリーン様とも結構喋るようになった。

相変わらず堅苦しいがちょっと口調が丸くなったか...?

アイリーン様は他の入植者の部屋ではあるものの畳敷きの部屋を大変気に入られている。

勧誘する条件が高すぎるし自分は勧誘係じゃないから何もクビ突っ込めないけど...Zoeちゃんはアイリーン様の入植には大反対だ。

記:5502年第四節12日


朝、ついに古代エルフからの捕虜が全員入植した、。

最後の入植者は繰り返し狂暴化を繰り返していたAnfisaだ...まだ心の傷が消えていないみたいでまだ狂暴化する可能性が高いみたいだ。


相変わらず火山灰に覆われた空は濃い灰色をしている。

太陽光は未だに届かない状態が続いたせいか気温はますます下がり、部屋の温度計は6℃を示していた...寒すぎる。


エアコンは室外機はおろか室内機の電源を切ってあるがバッテリーからの電力消費が止まらない...まだ発電量が足りていない様だ。

凍傷にはならないものの寒すぎるのでなるべく火元がある大広間やEudokiaの部屋に居たいものだ。

昼前、Eudokiaと古代エルフの売り込みキャラバン隊が帰ってきた。

しかし今度は鼻区に行かされるみたいで連続でのキャラバン隊組成で少々ご立腹気味だ。最近はものが増えるばかりで周りの派閥の村の資金が尽きたのか買い切れない事が多くなってしまいコロニー内に余計な物品が多く転がっている。

余計な衣類とか金目のものにしないで焼却とかすれば資産価値が減らせると思うんだけどな...

記:5502年第四節13日


朝、ついに外気温が氷点下近い温度まで下がった。

にしやま、お前顔色悪いぞ。と陸田に言われる。

寒すぎるのに対策をとらない割にはクーリンはいい装備をしていて暖かそうだ。かなりムカついたのでお前みたいな不細工には顔色どうこう言われたくないわ!よくZoeちゃんとお付き合いできたねその大したことない顔でww...と言い返してやった。

案の定喧嘩になった。しばらく療養ベッドにお世話になりそうだ。


天気が急激に悪くなった。暴風雨だ。作業に支障が出るレベルだが...今は体が痛くて仕事どころではなさそうだ。


...体が痛いのに徴兵命令だ。どうやらメカノイドが来たみたいだ。

暴風雨で照準が定まりにくい中での防衛戦だ。

Zoeちゃん主体で攻撃を行う。

今回は機械化シロアリという壁破壊専門のメカノイドが付帯した壁突破型のメカノイドだ。

シロアリを真っ先に破壊したがその後に待ち構えるのは機械化ムカデだ。

機械化ムカデはあのZoeちゃんのビームでも一撃ではこわれない屈強さだ。

最強クラスの武装も架装されているのでメカノイドの中では一番厄介かもしれない。

最近は宙族や蛮族の襲撃も多いが厄介なメカノイドの襲撃が特に多い気がする...

記:5502年第四節14日


まだ4時だ。早朝からやたらうるさい。眠れない。

クーリン達がどうやらスランボを狩っているみたいだ。


暴風雨が続く、キャラバン隊から連絡が入ったみたいでどうやらウェザーコントローラが設置された影響で天気が暴風雨になっているみたいだ。

キャラバン隊がウェザーコントローラの撤去に向かってくれているみたいだ。

天気は最悪、その上屋外はとてつもなく寒い。

自分の服装はシャツと七分丈のズボン、お気持ち程度にダスターコート...と防寒着は一切なしの服装しかない。気温一桁台となると外に出るだけで凍える程寒く感じる。


昼飯を食べているとドアから機械化ムカデは大広間に入ってきた。

原型種をぶつけようと思ったが...攻撃してくる気配がないし武装が外されている...のかあの巨大なヘビーチャージブラスタは格納されているみたいだ...

ブーン...と妙な音を立てながらうろうろした後何事もなかったかのように去っていった。

Evantiaがちゃっかりした表情で言う。

お"っ...ホントに床がきれいになってる。これなら掃除の手間が省けるわね...

メカノイドにお掃除機能を追加したのか...よりによってなんで機械化ムカデに...


メカノイドの改造とか変な事を始めたがこの節には大量のクーリンとエルフが入植した。自分も怪我ばかりでまともに仕事をしていなかった気がするが仕事のできない分別の入植者が頑張ってくれているので作業に影響が出るということはなくなった。

エルフのコミュ力の無さこそ目立つものの最低限の作業はできているので問題はないと思うが...

問題はクーリン達かな...最近自我を持ち始めたのかZoeちゃんの言う事を聞かなかったりスランボを刺激したりとやりたい放題やっている印象。

おまけにZoeちゃんは陸田と結婚してるし...

コロニーの本来の運用方針はオヤジたちと救出組、自分の地球への脱出だが...その目的が揺らぎ始めているかに思えてくる。

この先どうなっていくのやら...

記:5502年第四節15日


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