2年目 第四節 コロニー拡張、上下水道完備!
早朝に3泊程滞在していたエンテレケイアのお客さん達が出発した。
満点に近い評価を付け、満面の笑みを浮かべながら去っていった。
次こそ聖王様か...?
朝、協力できる入植者のみ招集された。
何やらスランボとかいう希少な生物の群れがコロニー付近を練り歩いているみたいだ。
怒らせると非常に危険というので自分は協力を拒否。
わざわざ襲われに行くなんてアホらしいわ。
昼前、クーリンから救助要請の通信が通信機に入る。
エルフ神聖王国に捕らえられているみたいだ。
人数も少ない事だし救助とエルフの捕獲目的で行くみたいだ。
もちろん自分は衝撃の槍を扱えるので連行予定だ。
メンドクセ...
午後一、メカノイドクラスターが北西部分に降ってきた。
今回は太陽光を遮断するサンブロッカーとメカアセンブラ、
メカアセンブラが起動すると定期的にメカノイドが生産されてしまいコロニーに敵が絶えず襲撃してくる上にサンブロッカーによって太陽光発電に影響が出るので即撤去の対象に。
一体メカノイドの目的は何が目的なのか...?
コロニーの破壊が主だとは思うが...
原型種はとにかく硬いのでメカノイドに特攻させるのが最適解だ。
今回は爆発物を爆破しないでメカノイドを全滅させてれた。
この爆発物は変動性パワーコアという機械でなんとエネルギーなしで一定量発電してくれる非常にありがたい機械だ。コロニーに設置すれば電力事情が改善されるだろう。
(火炙りにしたり衝撃を与えたり一定量被弾するなどダメージが加わると大爆発します)
記:5501年第四節1日
いよいよクーリン達の救出に向け出発。
出発の前にMariaから再度警告を受ける。
上層部と戦ったがかなりの苦戦を強いられた。
危険を感じたらすぐ逃げてこいよと...
古代エルフはLeach姉貴でヤバさがある程度わかるがそれの上澄みの集まりと戦うことになるので苦戦を強いられるのは間違いないだろう。
前回みたいにもぬけの柄だと良いんだが...
記:5501年第四節2日
日がまわった位に出発し道中で野宿を行い島田ハウジングから少々南下したところに敵の前哨基地が建築されていた。
どうやらここにクーリン達が閉じ込められているみたいだ。
外には貴族衣装を着た古代種がくつろいでいたが自分らを目撃したら即迫撃砲を補填して迫撃してきた。
建物の中からは出てこなかったのでこのエルフのみで見張りをしているみたいだ。
陸田が先手を切り彼女に衝撃の槍を打ちこむ。
自分らは太陽光発電を破壊してタレットの動きを止める。
その隙にクーリン達が脱走する。
拠点のサイズの割には敵の人数が少ないような...
前回同様ほぼ空き巣に近かったのか、そもそも派閥内の人数が少ないのか...
クーリンの参加は無かったが貴族エルフの捕獲ができた。
これでエルフ神聖王国について少しながら知る事ができるだろう。
記:5501年第四節3日
朝から勧誘活動だ、今回は手ごわそうだ。
意識は戻って体も健康だが何を話そうとしても黙秘しており話にならない。
おまけに罵倒してくる始末。
飯だけは食べているようだが話しなどには全く返答しないし話しにならない。
同じ種族のLeach姉貴も参ってしまっている印象だ。
Leach姉貴いわくこの貴族コートはかなり品質の良いものだそうでこのエルフは古代エルフの中でも上流階級かもしれないとの事だ。
Evantiaも勧誘活動をしているが古代エルフはコミュ障な事がほとんどで仮に入植しても狩猟か農業をさせるくらいしか無いだろうとのことだ...
夜、レイスワンズからの襲撃だ。
レイスワンズ組の3人は口を揃えて同僚殺しは嫌だと言っている。
レイスワンズ組の3人が半分発狂しながら撃退。
確かに元々仲良くやっていた仲間が目の前で殺されるのは気分が悪いものだ。
ほとんどの襲撃者が死んでしまったが1人だけ気絶した状態で見つかりZoeちゃんが捕まえてきた。
肩書がナースだったので医療人員としてこっちに引き込むつもりらしい。
夜も例の古代エルフの勧誘活動がひっきりなしに行われる。
クーリン達が口説いてもやはりダメでクーリン達もお手上げの模様...
神聖王国のエルフはすぐ逃走するから気をつけてとの事だし暫くの間捕虜と囚人の部屋の周りは誰か見張りを付けておく必要がありそうだ。
自分は協力しないけど。
記:5501年第四節4日
真夜中、徴兵が掛けられた。
過激派モヨの襲撃だ。
モヨの武器はNenvolkの使っているモヨロイヤルバリスタみたいな強力な武器がある。侮れない。
レイスワンズの襲撃の時にミトラマルアハを召喚してあったので比較的楽に撃退できた。
朝、捕虜の勧誘に行くとまた見慣れない捕虜が部屋にいた。
ツインテールヘアのモヨの女の子だ。
酷く怪我をしているが一体誰が捕まえてきたのだろうか...?
捕虜用の部屋の容量はベッド2台分だがそれを超えてしまっている。
どうやら彼女を捕まえてきたのはLeach姉貴のようであのエルフはいくら勧誘しても入植しない、それならどの種族でも良いので1人でも多くの別人を入植させたほうが良いと言っていた。
Leach姉貴はもうすでにエルフ勧誘を半ば諦めているみたいだ。
夕方、岡山一家から襲撃だ。
どうも原型種2匹は従順に従うが1匹はすり寄ってきて的に突っ込んでいかない。
しばらく愛でると従ってくれるが...
調教を間違えたかな...
陸田がちょっと余計な事を言ってムカついた。
何が無能だ、この原型種調教したのはじゃあ誰なんだよ...(怒)
そうこう口喧嘩してるうちにいつの間にかにメカノイドが乱入。
まさかの岡山家とメカノイドの同時襲撃だ。
しかもエンテレケイアのお客さんも来てるしもうめちゃくちゃだ。
Zoeちゃんの眷属も消滅、バフも使えないので絶体絶命だ。
その時にロリババァ様が詠唱を始める。
ありえないサイズの魔法陣と共に巨大な眷属が召喚される。
Zoeちゃんがおったまげる。
敵対する生物を死に追いやる強力な精神干渉をするリトルーナ専用の眷属...
通称そらうみさま...
噂では聞いていたものの現物を見たのは初めてだそうだ。
そらうみさまの効果かメカノイドがバグってお互いに攻撃し合っている。
岡山家の兄ちゃん達も気が狂ってお互いに殴り合っている。
一応襲撃は収束したが...
そらうみさま...デカすぎじゃないか...?
記:5501年第四節5日
病室になぜか酷く怪我をしたミンチョ魔女がいた。
どうやら昨日のメカノイドの襲撃の時に冷凍カプセルを破壊されてしまったらしく夜に救助されたみたいだ。
勧誘活動したいところだが二アメ―アもモヨも意識が戻っていないし古代エルフは警戒状態のままだ...
二アメ―アに至っては傷口から感染症を起こしていて状態が日に日に悪化している。
ブロック製造機ちゃん曰く今日が山場かなと...
これで免疫がつかなければ死亡するかもと言っていた。
記:5501年第四節6日
今建設中の集合住宅は少々個別部屋が狭くなるものの12人がエアコン付きの個室で居住できる。相部屋よりかはマシだろう。
電線や配管の引き回しは終わったのであとはフローリングの施工と家具の設置だ。
二アメ―アの囚人は免疫が付いたみたいで意識が戻った。
治療を感謝しており入植を考えてくれているみたいだ。
記:5501年第四節7日
少しながらエルフの囚人が喋るようになった。
相変わらず警戒しているみたいだが...
名前はSanfordというみたいだ。
それ以外の情報は喋らなかった。
それよりもLeach姉貴の事は結構気になっているみたいで彼女についてもう少し聞かせてくれとか言われたが入植していない敵対者にベラベラ喋るわけにはいかないと断った。
勧誘活動が続く、今日は特に事件や襲撃も起きなかった
比較的平和な日だ。
記:5501年第四節8日
(9日の日記は記入されていない)
昨日の朝に何かが堕ちた気がして二度寝したのは覚えているがクーリンシャトルの墜落事故だったそうだ。
事故から救出されたメンバーのひとり、野卑がこちらに入植した。
なんだかクーリンシャトル事故後、Mariaがソワソワしている気がするのは気のせいだろうか...
それにしても数日も事件や襲撃が無いのは逆に不審に思えてくる。
感覚が狂ってきてるのもそうだが何だか今後数日以内に大きな事件や襲撃が起きそうだ。
記:5501年第四節9日
いよいよ精油設備の生産ができるようになった。
う◯こを燃料にする革新的な機械だ。
Daughertyからの提案で鍛冶の研究を開始した。
鍛冶を今更研究するって...
エンテレケイアのお客さんは無事満足げに出発した。
のは束の間、数日後には別のグループが到着するみたいだ。
午後、Sanfordの勧誘活動をした。
長時間拘束されている彼女からは流石にボロが出た。
”はぁ...お前に言っても仕方がない事だが故郷が心配だ。私がいないとチームがうまく機能しない...お前らが開放してくれれば勝手に帰るさ!何も仕打ちなんてしないのに...!こんなクソ人間どもと一緒なんてゴメンよ...‼️”
必死にボロをこぼしていたけど開放するわけにはいかない。
さっきのSanford発言の趣旨をLeach姉貴に伝えるとLeach姉貴はSanfordがエルフ神聖王国の中でもかなり上の階級ではないかと不審がっていた。
Zoeちゃん達が帰ってきたが蛮族が落としていったゴミのような武器はやはり大した額で売ることが出来ずこっちから持っていったシルバーを消費して医薬品類を買ってきたみたいだ。
鼻区にエンテレケイアの傭兵団体がいたみたいだがこっちに来る可能性があるとZoeちゃんが危惧していた。
数十人単位で来られるとさすがの広い客室も間に合わなくなる可能性があるからだ。
エンテレケイアももう常連客であるが果たしていつ聖王様が来るのやら...
記:5501年第四節11日
日が回ったあたりだろうか...
エンテレケイアのお客さんが来た。
もちろんジーナスのみのグループで宿泊人数は4人だ。
シャトル事故で療養中のクーリンとの相部屋担ってしまったので今回は比較的悪条件になる。
そのぶんクーリン達の接客が重要になってくる。
野卑が参加したがその分接客人員に余裕ができただろう。
午後、突然ここに住ませてくれとクーリンが飛び込み入植してきた。
名前は勇人、すでにここには隼人がいるので名前被りだ。
記:5501年第四節12日
二アメ―アのAthanasiaとモヨの少女のAnnaが入植した。
Leachの目論見通りSanfordよりも先の入植となった。
これで捕虜部屋にも余裕ができた。
Annaは密輸屋であるがここでは看守と接客担当をしてもらうことになった。
Athanasiaはナースであるためここに入っても看護士として働く。
資金面にも余裕が出てきて他派閥からプラネタリウムを購入できるようになりようやくおやじ3人も正気に戻った。
2人立て続けに入植しコロニーのメンバーが浮かれているところで笑顔のUNEIから襲撃だ。
今回は特殊で直接襲撃してこないでコロニーの建物に向けて迫撃砲を使って攻撃してくるパターンだ。
迫撃砲を建築される前にこっちから先制攻撃を仕掛けて追い払った。
夕方、Leach姉貴がひとりで何かを見ながら少し憂鬱そうな表情をしていた。
精神状態が悪いのかなと少し心配になったのでちょっと近づいてみた。
彼女の片手には色褪せた古い写真。
写真には子供の時のLeachと奥に貴族コートを着た美しい古代エルフが写っている写真。
そう、Leach姉貴の母親だ。
Leach姉貴の母は騎士隊の最前線として活躍していた最強格の騎士と言われる程強かったそうだ。そんな母親を目指していたみたいだがある日を境に母親が消息不明になった。
母親は接近戦のみを極めていたからこういった悲劇が起きたのだろうと彼女は遠近両刀使いを目指すようになった。
そして今もなお、消息不明の母親を探しているみたいだ。
もちろん遠近両刀使いの守護騎士なんて古代エルフの伝統を壊すような行為なので当然仲間からは迫害を受けたそうだ。
同じく古代エルフに革命を起こしていた弓士のZも迫害を受けていたので一緒に村から脱出した経緯がある。
弓士のZはLeach姉貴と一緒にSZKと一緒に惑星Rimから地球にやってきた古代エルフでその惑星の古代エルフ派閥のリーダーもやっていたそうだ。
現在、地球ではプロのアーチェリー選手として生計を立てている。
仮に母親を何処かで見つけても彼女がイイといえば連れて行くしイヤと言うなら地球には連れて行かないとLeach姉貴は言っている。
Leach姉貴は半ば絶望していると言っていたが宇宙じゅうを探して見つかるものなのやら...
今更だが便所問題はが深刻化した。
ここ1年と半年の間たった1箇所かつ屋外に設置された石を切り抜いただけの原始的な便所だ。
建物に冷房が付き風呂もあるが便所がいまだこの原始的な屋外便所のままだ。
他の入植者も不満を出していた。
そこで集合住宅各部屋に簡易温水シャワーと水洗便所を作るという計画に変更された。
これで用を足しているところを見られる事態も避けられるだろうが下水施設の建設が必須になるだろう。
記:5501年第四節13日
もう朝か...日食の影響で朝になっても夜のように暗い。
課長がなにか悩んでいるみたいだ...
どうやら排水パイプの位置決めで悩んでいるみたいだ。
どうせ回収するなら屋外に垂れ流すより屋内に流せばいいのでは?と
課長が前に住み着いていたコロニーでは発電室に設置されていた事例があったらしいので発電室に排水パイプを設置した。
昼か夜かわからん...が多分夜。
昨日出発したエンテレケイアの旅行者グループが戻って再宿泊することに...
記:5501年第四節14日
翌日朝起きてすぐ...エンテレケイアのクオリーラから声を掛けられる。
"性的なサービスやってるの...?君一番若そうから付き合ってよ"
えぇ...(困惑)
Zenaという赤髪の可愛い子だがかなり行為は激しかった...もうやりたくない。
やっぱり好意が無いとダメなんだなと...全然ダメ。
股間が痛む...どうも痛い。
むこうは気持ちよくなってくれたみたいだがしばらくは気分が悪そうだ。
ところで...Fishがウェイクアップをしこたま持って自部屋の方に向かっていった...アレをひとりで消費したらまた気絶コースだろう。
Fishはどうもこの前の過剰摂取以降心情が悪い。
クスリによる離脱症状の一種だと思うが...
いつの間にかにいなくなってそう...
午後...いつの間にエルフのSanfordが仕事をしている。
いやいやって感じではなさそうだ。
信じられない話だが彼女はこっちに入植したみたいだ。
勧誘したミンチョ魔女は勧誘意欲に満ち溢れたらしくエルフの閉鎖的な環境を逆手に取ってエルフ神聖王国は潰れたと大嘘をついて騙したとの事。
嘘がバレた時恐ろしいことになるのは間違いないだろう。
そして彼女は各入植者に挨拶に行く、挨拶には更にとんでもないヒミツがあった。
彼女はエルフ神聖王国の守護騎士団長でありつつ神王、要するは派閥のリーダーだということだ。
リーダー格ということを知ったZoeちゃんは驚愕、他の入植者も課長を除いて驚きを隠せていなかった。
ぶっとんだ大物は入ってきたものだ。
エルフ神聖王国のリーダー、Sanfordが参加しコロニーは更に発展を続ける。
襲撃さえなければ冷房のある個別部屋でマイペースに仕事ができる理想郷なのになぁ...
もうここに降りてから2年が経過した。
地球に帰りたくなくなってきた。
記:5501年第四節15日
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