2年目 第二節 おもてなし旅館と同盟締結
最近おやじ3人がプラネタリウムの摂取で壊れなくなったのでコロニーの発展が’より早くなった気がする。
大広間には娯楽としてチェス盤が設置された。
プラネタリウムをキメた現場監督お手製であるが非常に品質が高い。
クスリの力ってすごいね(ドン引き)
何やら大広間の下側に大広間程の部屋を作るらしい。
現場監督から聞いた話によると周辺派閥のお客さんをもてなして好感度を得ようとしているらしい。
今建築している部屋こそおもてなしで使う客室になる部屋だ。
おもてなしに使うだけあってか設計もかなり手が込んだもの。
特に床は研磨した高級ブロックタイル張りと入植者の部屋よりも良い建材を使っている。
建築には相当の時間と労力が必要だろう。
記:5501年第二節1日
ここは常夏だが節によっては気温の差があるらしい。
第二節は他の地方では夏にあたる節なので気温は当然高くなる。
もちろんこの地も例外ではない。
元々高い気温は更に高くなり朝から35度を超えている。
部屋には気休め程度の気化熱クーラーがあるが木材不足で稼働できず。
各部屋はサウナに近いような状態。
整っちゃうよこんなに暑いと...
とは言っても現状の人員と電力状態では各部屋にクーラー設置なんて夢のような話だ。
記:5501年第二節2日
朝から猛暑が続く。夜間も熱帯夜でクーラーもないので寝苦しい。
この気温だと逆に冷水シャワーがありがたく感じる。
オヤジたちのプラネタリウムの効果がまだ続いているので客室の床以外が完成。
ブロックタイルは材料が無いので敷設できないが簡易冷房装置が設置された。
電力不足で稼働させると冷蔵施設が止まる...
朝方からZoeちゃんとかLeach姉貴を見ないがまた買い出しにでも行ってるのか...
夕方頃から暑さに耐えきれなくなったので木材を無断で使いクーラーを動かして部屋に籠もってたので情報が回ってこなかったからわからない。
記:5501年第二節3日
また昼まで寝てしまった。
最近建築とかの仕事が多いので疲れる。
Zoeちゃん達はやっぱりキャラバン隊を組んで買い出し&売り込みに行っていたみたいだ。
キャラバン隊も長い距離歩かされるから疲れるし正直行きたくないのが本音。
オヤジ達のプラネタリウムが遂に底ついたので課長がこわれた。
じきに残りの2人も壊れるんだろうな...
記:5501年第二節4日
電力不足対策で風力発電をかなりの台数建設しているがコンポーネントの在庫が僅かになっている。
コンポーネントは家電製品などを作るのに必要な回路部品なのでこれがなくなると家電の制作や修理ができなくなるので周辺の集落やキャラバン隊から買う必要がある。
運良く潰れた機械の鉱脈があれば採れるのだが少量だろう。
最近は通常の作業(建築や機械のメンテナンス、部屋の掃除など)の他に時間が空いたら原型種に作法とか防衛とかを教え込んでる。
(エッチな事も教え込んでる事はナイショ)
最近は命令に応じて何かを切りつけたりとかもできるようになってきた。
入植者を使って人体実験するわけにもいかないが何か生物に向かって実験してみたい内心はある。
今日は丁度良い実験体となる事案が発生した。
ダチョウが暴走したのである。
指示を飛ばすと3匹の原型種はダチョウを木っ端微塵に切り裂いた。
少々グロテスクであったが実験?調教は成功したみたいだ。
この様子を見ていたLeach姉貴は少々驚いたような表情をしていた。
記:5501年第二節5日
朝からめんどくさいな...
危険を犯してまで古代遺跡の探索なんてしなくてもいいのに...
Zoeちゃんが朝から古代遺跡の探索だなんて馬鹿げた事を言ってきたので腹が立ってしょうがない。
4おじ以外の入植者は興味津々で古代遺跡の探索に行ったが自分は断った。
Evantiaに少々不服そうな顔をされたがそんなのは知ったこっちゃない。
遠くから見守っていたが古代遺跡の壁が崩れると現場に緊張が走る。
どうやら厄介なメカノイドが古代遺跡に潜んでいたらしい。
"ボケっとしてないでこっち来て"と言われたので仕方なしに参加。
メカノイドはかなり大型でごっつい武器を装備している。
入植者が一斉に引き下がる。
Zoeちゃんもかなり引きつった表情だ。今までの襲撃とは違う緊張感だ。
原型種に指示を飛ばす。
2匹は行ったが1匹は行かなかった
”すり寄ってないであっちだ!”と指示したら行った。
ちょっと調教間違えたかな...
ダチョウは瞬殺だったがかなり硬いのだろう。
原型種の短刀攻撃は火花を散らしているし入植者がどんなに銃弾を撃ち込んでもびくともしない。
動きも虫みたいでキモいし何よりあのゴツいブラスターで攻撃されたらひとたまりもないだろう。
Calixtaからあれは重装甲型のメカノイド、コードネームはムカデらしい。
通りで虫のようなキモさがあるわけだ。
メカノイドの中でも耐久性と1回の攻撃力は最強クラスらしい。
あんなのが何匹も襲撃してきたらコロニーが潰れる事間違いなし。
じきに襲われるのだろうと考えるとゾッとする。
記:5501年第二節6日
昨日の古代遺跡の収穫は結構大きかったらしい。
先進コンポーネント、古代の希少な何かの機械。
古代人のBritも入植した。
正直この段階で先進コンポーネントは必要のないものかなと思うが...
ここの惑星ではコロニーの資産状態で襲撃の規模が変わってくるらしい。
変に資産持っていても蛮族や宙族の餌食になるので資産になるようなものを持つのは避けたいところだが...
クオリーラケテルが恐ろしい位の資産価値があるみたいなので意味がない。
Zoeちゃんが外出している時に襲撃の規模が極端に小さくなる理由だ。
記:5501年第二節7日
真夜中に襲撃が発生して叩き起こされた。
日が変わった直後かなというところだ。
相手は低文明の蛮族。追い払うのは容易そうだが...
狩猟中のFishがダチョウに襲われているからそっちを何とかした。
迷惑かけるんじゃないよ...
深夜に襲撃されたせいか入植者は寝起き状態でうまく動かず...
あっという間に距離を詰められる。
ダチョウの処理が終わったら次は敵に攻撃するように原型種に指示を飛ばす。
何人かけが人が出たが...何とか撃退に成功したみたいだ。
数時間後、Calixtaらしき悲鳴が聞こえる。
いやCalixtaだ。
彼女の姿を見て思わず笑ってしまった。
二アメ―アの特徴でもある大きな羽が無くなっているのである。
どうやら昨日の襲撃の時に羽が引きちぎられてしまった様だ。
しばらくの間Calixtaは元気がなくなるだろう。
記:5501年第二節8日
朝から農作業だ。
珍しくロリババァ様とLeach姉貴が喋ってる。
エルフの事やら何の事やら...
Leach姉貴が変わり者扱いされていたのは気のせいか?
午後、東の方から大量の悲鳴と共に爆発音が聞こえた。
メカノイドかと思ったが違った。
この惑星の派閥の1つ、クーリン派閥、キツネ合衆国ののシャトル船が墜落事故を起こしたのだ。
Nenvolkによるとクーリンシャトルの墜落事故は日常茶飯事、整備不良の船を運用しているから事故が多発しているとのこと。
救助しないで死亡してもどうしようもないので結局は救助する運びとなった...
記:5501年第二節9日
昨日の救助したクーリン3名がこちらに入植したらしい。
オスのクーリン、陸田と隼人、健太だ。
陸田は志願兵でアツい性格。こういう性格はあまり好きではない。
対する隼人はアツくなって暴走しがちな陸田を止めるブレーキ役。
割と引っ込み思案な性格だ。
クーリンの飛び込み入植で部屋不足になってしまった。
結局のところ部屋の建築は必須だったので建物を追加で建てることになった。
圧倒的に不足している建築要員...
このペースで入植者が増えると土地も足りなくなるだろう...
Leach姉貴はもう少し個室を小さくした部屋を複数並べた集合住宅の建築を勧めてきた。現場監督がこわれる前に書いていたのか設計図があったのでこれを参考にして建設をすることにした。
午後、気の狂ったサイの群れに襲撃された。
古代人のBritはキャラバン隊でつれまわしているうちに武器を紛失したらしい。
というよりBrit...何だか様子が変だ。
呂律も回ってないし目も死んでる。
もしかしたら彼女も薬物中毒者...?
夜、ここに泊めてもらいないか?と上半身裸のガリガリの男性が訪れた。
どうやらおもてなし部屋の営業を開始(見切り発車)したらしくZoeちゃんが周りの派閥の村などに宣伝をしているらしい。
せめて完成してから
今回の上裸ガリ男はハム連合の所属の奴隷商の奴隷(身売り)。
もちろん所持金は無い。どうするのこいつ?
記:5501年第二節10日
朝から騒がしい。
ドカちゃん方から襲撃だ。
Nenvolkが見慣れない武器を使っている。
Zoeちゃんからプレゼントされたらしい。
モヨロイヤルバリスタ...これ相当威力も金額も高い武器だが...
依怙贔屓か?
汚れ好きの土方の兄ちゃん方を追い払うと次はCalixtaやEvantiaの元所属、レイスワンズの襲撃だ。
戦闘が始まると彼女らがざわつく。
どうやらリーダーが紛れ込んでいるみたいだ。
特徴を把握した先の二アメ―ア目掛けて衝撃の槍を使う。
リーダーだから優秀だろうなと思ったからだ。
彼女らは困惑したが人員不足でヒトを選んでいる暇ではない。
(薬物中毒を入れるのもアレだが)
Calixtaに罵声を浴びせられて気分が悪くなったので戦線から撤退した。
このあとZoeちゃんやNenvolkに怒られたのだが怒られた理由が納得いかない。
記:5501年第二節11日
襲撃が立ち続けに続いたので午前中は平和であった。
自分が仕留めた二アメ―アのリーダー”Maria”は脳に少々のダメージが入ったものの無事に意識が回復し会話できるレベルまで回復した。
CalixtaとEvantiaが生きている事を喜んでいたが今のところ”こっちには入植するつもりはない”みたいだ。
説得には時間がかかるだろう。
夕方、銃声が響く。
何事かと思ったがどうやら古代人のBritが発狂してしまったらしく入植者が必死に止めているみたいだ。
Evantiaいわく、Britは重度のゴ―ジュース中毒状態となっており離脱症状に悩まされているみたいだ。
ゴ―ジュースは一時的に体力や運動能力を限界以上に向上させる地球でいうとエナドリの上位互換のようなクスリ、当然接種しすぎると中毒化して止めると離脱症状が出る。
襲撃中にもちょくちょく飲んでる輩を見かけるが自分の力以上の能力を発揮するので体に大きな負荷がかかるのは間違いないだろうと思うが...
当然3おじになんて飲ませてはいけない。
記:5501年第二節12日
翌日、奴隷商の身売り男が出発した。
ゴミみたいな物品をお駄賃代わりで置いていったみたいだが良くも悪くもない。
それで良いのか...?
最近はプラネタリウム切れで3おじが交代交代で壊れている。
記:5501年第二節13日
そういえば最近エンテレケイアと同盟関係に発展したみたいなので各入植者に挨拶がてら旅館を宣伝するようにと言われてたっけか...
通信機を使ってエンテレケイアを呼び出す。
当然ようにメタトロニオスの王様が応答する。
"同盟派閥よ、何か手助けが必要か?"
ちょっと宣伝しがたい雰囲気であったが自分の名前とここでもてなし宿をやってる趣旨を伝える。
"ははっ面白そうだな。なら私の疲れ切った鼻区の部下を送るからもてなしてくれ。満足行くようなら私自らも訪問させて頂く"との返答だった。
結構予想外な返答が来たので少々驚きを隠せなかったが数日後にエンテレケイアからお客が来る事が確実となった。
というのもつかの間...鼻区からここまでの距離が近いせいかそれとも偶然ここに通りかかる部隊を入れたのかわからないが連絡から数時間もしないでエンテレケイアのお客さんが訪問してきた。
記:5501年第二節14日
接客人員の整理をすると島田部長から連絡だ。
接客人員はZoeちゃんとクーリンの陸田と隼人
禁止人員はDaughertyと自分だった。
Daughertyは女嫌いで相手を侮辱する恐れがあるから。
自分は否定的な発言や暗い世間話など客のムードを下げる恐れがあるからだ。
フツーに話してるだけなのにムード下げてて悪かったね(笑)
はいはい客には話しかけませんよ(怒)
エンテレケイアが同盟になった。
今後のコロニーの発展の望みが大きくなる。
脱出まではまだほど遠いけど。
記:5501年第二節15日
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