2年目 第1節 今年こそは発展してもらいたい。
やっぱりCalixtaが一昨日の事を掘り返して絡んでくる。
非常に面倒だ。
そそくさと文句や罵倒を繰り返すうちにZoeちゃんに怒られる。
そういった日々は嫌いだ。
さっさとこの惑星から脱出したい内心だが宇宙船は作らないと無い。
そんならここから寝返って宙族と仲良くなった方が早く脱出できるかもしれないと思ってしまう。
この日の午後はどうもムカムカしてしょうもなかったので自分の墓穴をありったけ掘った。いい迷惑だろうがそんなのは僕の好き勝手でやってること。
まさかこの墓穴が後々使われる時が来るなんて思わなかったがな。
記:5501年第一節1日
今日は寝坊してしまい昼頃に起床した。
コロニーのメンバーに肉のものが食べたいと言われ今日は奮い立った。
狩猟に行く気になったので狩猟に行った。
突然後ろから強い蹴り。Leach姉貴かと思ったが違った。
突如として凶暴化したエミューだった。
必死に逃げたが何発か蹴りを食らった。
あんなに痛いのは久々だ。
一緒に狩猟作業をしていたDaughertyはそそくさと逃げる。
僕を置いて逃げるなんてなんて酷いヤツだ。
このエミューの集団凶暴化で島田部長が大怪我を負ったみたいだ。
コロニー周辺を徘徊していて襲われてしまったらしい。
僕は打撲を食らった位の軽症で何とか済んだが島田部長は気絶や足を骨折する大怪我を負ってしまいしばらくは狩猟やキャラバン隊は厳しそうだ。
足の骨折して炎症した箇所から感染症を引き起こさないことを祈るばかりだ。
普通だと襲われないと言われたが平和ボケしている僕らは防げない現状。
地球の常識は通用しない事を改めて思い知らされた1日であった。
記:5501年第一節2日
体の痛みが引かない上、Daughertyに安静にしてろと言われたので部屋の外に出ないようにしている。
何やらDaughertyがざわついている。
どうやら気絶していた島田部長の意識が戻ったようだが恐れていた傷口から感染症を発症した上にプラネタリウムの効果切れによる精神制御不能状態でベッドから離れて無意識に徘徊してしまっているみたいだ。
医薬品も切れているので島田部長の命が危ないとか何とか?
その日の午後、NenvolkカップルとZoeちゃんが北部の村に買い出しに行くと行って出発した。
午後、体の痛みもだいぶ引いて動けるようになったのでコロニーの周りを散歩していた。
なにやらCalixtaやLeachが変な話をしていた。
ニンフと呼ばれる迷惑な人間がいるらしい。
いや何だよニンフって...
それ以上話を掘り下げないようにしようと思ったが気になったので調べた。
”ニンフ”
性的なショックで精神が完全に崩壊してしまった何の派閥にも属さない野蛮女性を指す。
殆どの場合性奴隷の被害者で宙族から捨てられた或いは逃亡してきたものと推測される。
彼女らは完全に精神が崩壊してしまっており、ありとあらゆる仕事が出来ない、武器も扱えない(扱い方がわからない)と仮に入植させても散々なことになるので彼女らに襲撃されたらまず殺害することを推奨する...
Leachに殺害されて当然なものだなと思ってしまった。
性奴隷で精神が完全に崩壊って...この世界...やっぱり狂っている。
ニンフの話題の直後に蛮族からの襲撃が発生した。
Zoeちゃんと例のカップルは外出中なので防衛できるメンバーは限りがある。
襲撃の規模もそれほど大きくなかった。
3人に対して4人で撃退を行い敵襲の襲撃は失敗に終わった。
Zoeちゃんがいないだけで敵襲の人数がかなり減った気がするのは気のせいか?
記:5501年第一節3日
昨日の疲れからか1日中部屋でぐうたらしていたら何だか頭がおかしくなったみたいだ。
気がついたら死体を掘り起こしてそこら中に置いていた。
変な事ばかり考えてるから一時的におかしくなったんだろうなと思う。
入植者に迷惑をかけてしまった...
元々迷惑かけてる身だしそろそろコロニーから離れる事を考える事も考えても良いかもしれない。
記:5501年第一節4日
そういえば昨日課長から紹介があった。
急難民のハーフエルフのFishだ。
黒髪ロングの緑色の瞳を持つかわいらしい少女だ。
何かに追われていたようだが何も襲撃が起きていない。
まぁ今後何かが起きるだろうけど。
問題点は彼女自身にもあった。
薬物中毒であったことだ。
プラネタリウムやら薬物に手を出したら最後だと思ってる。
薬物ダメ、絶対。
彼女は入植後も薬物に飢えて常に心情が低い。
このまま3おじのように常に精神崩壊した状態にでもなるんじゃないか?
彼女の精神状態と襲撃の規模を考えると気分が悪くなる。
記:5501年第一節5日
翌日の朝、
Leachが敵衆を発見する。
初めて襲撃される相手だ。
ウサギのような外観を持つ人型の種族ラビの派閥、ウーンドワード将軍家による襲撃だ。
彼女らは体の貧弱さをカバーするかのようにガチガチ装備で来るので注意したほうが良いとの事だ。
ラビの襲撃の件を聞いたZoeちゃんはすぐに詠唱を始め眷属の召喚作業に入る。
サクリーンのProseriaを建物に押し込み警戒態勢に入る。
自分は相変わらず面倒だったので時間をおいて合流したが相手の装備は明らかにこっちよりも上。
ライフルはもちろん防弾チョッキも装備している。
これで勝てるのかと思ったがZoeちゃんの眷属が強かった。
今回はさらに相手の動きを鈍らせる効果がある詠唱も追加したらしい。
結局今回も眷属で何とかなってしまったが眷属を使ってからは3日間は使えないので3日以内にFishの追手が来ると面倒なことになりそうだ。
何故か今回は相手が逃げ始めても徹底的に攻撃を続けるように言われた。
ラビの体からはプラネタリウムを抽出できるらしくそれが目的らしい。
プラネタリウムは3おじの燃料。与え続けてないと精神崩壊してしまう。
絶対健常者が食べてはいけない。
3おじの為だけにラビを殺すZoeちゃん...サイコパスかよ...
その夜、通信機に一件のメッセージ。
大量の凶暴化したシンリンオオカミの対応の代わりに高額報酬渡します。
確かに先進コンポーネントや大量のゴールドは必要だが現状のコロニーの状態では大量のシンリンオオカミは捌ききれないだろう...
受託するかとかの話になっていたが受託しない事を勧めた。
シンリンオオカミって自然生物なのにどのような力でコロニーに送りつけているのか不思議だ。
記:5501年第一節6日
日付が切り替わった頃だろうか...Fishが叫ぶ
来た...蛮族共が...!
襲撃に来たのは岡山家の兄ちゃん方。
”逃亡した新婦を返せ‼️”とのことだ。
強制労働させた挙げ句に強制的に結婚させる気だったのか...
派閥の連中らはかなりお怒りのようでリーダーもいるようだ。
蛮族なので装備はお粗末。人数が多めだったとはいえすぐにリーダー含め全滅。
少々建物にダメージが入ったがこのくらいなら簡易的な補修で大丈夫だろう。
真夜中に岡山家の襲撃があったものなので睡眠時間がずれ込んでしまった。
昼どきに叩き起こされた。
大量のシンリンオオカミが来ていた。
誰かがあのクエストを受託してしまっていたみたいだ。
連続する襲撃かつ眷属がいない状態なので誰か犠牲者が出てもおかしくない状態。
だからやめとけって言ったのに...
数が多すぎて結局押される。
Zoeちゃんが力付くで止めるがシンリンオオカミは容赦なくZoeちゃんを襲う。
屈強なクオリーラケテルとはいえアーマーが無いので出血しながらシンリンオオカミを止めていた...
今回も何とか収束したがZoeちゃんが複数箇所の出血を伴うかなりの怪我を負った。
受託した事を謝ってきたのでクエストを受託したのは彼女に間違いなさそうだ。
このままだと入植者死ぬぞ。
夕方、メカノイドクラスターが降ってきた。
いつもはZoeちゃんが破壊しに行くが今回は怪我をしているので無理らしい。
時限式なので早いところ壊してもらいたいものだ。
夜中、睡眠中にラットキンの商売人が部屋に押し入ってきた。
"ウーンドワードの連中らを何とかしてくれ...!"と
今日はやたら濃い一日だな...
前回というより昨日の襲撃ではZoeちゃんの眷属がいたのでなんとも影響が無かったが実際眷属抜きだとガトリングを使ってきて非常に厄介。
長距離射程を狙えるコンパウンドボウ装備のLeachと自分でやっと命中する程度。
正確性には掛けるがガトリングの攻撃は当たる。かなり痛い。
Calixtaが詠唱を始める。眷属が1体だけ召喚される。
二アメ―アにも召喚能力があったのか...
使えるなら使えよ...
Calixtaの眷属のヘルプもあって何とか撃退したが僕もCalixtaもFishもガトリングが命中しており治療が必要な状態になってしまった。
しばらくは動けなさそうだ。
記:5501年第一節7日
(8日と9日の日記は記入されていない)
怪我の療養に2日もかかった。
ヘッドショットを食らったところの治療に時間がかかった。
まだ頭がかなり痛む。
今日は気が向いたので捕虜の勧誘。
だいぶ心を開いたリトルーナのProseria。
逃亡する感じがしなさそうだったので入植と見なして捕虜を開放。
なかなか生意気な彼女、男性嫌いのようだ。
既にサクリーンのProseriaと名前が被ってしまうのでロリババァ様とあだ名を提案したが酷すぎると却下された。
数時間後、Zoeちゃんがメカノイドクラスターの防衛部分を壊したので解体を手伝ってくれと呼びかけがあった。
メカノイドクラスターの解体後は仕上げていた大広間建築の仕上げを行った。
外壁や基本的なテーブルなどは仕上がったが床のフローリング張りは木材不足で出来ない状態だった。
これではくつろいでも休めた気がしない微妙な空間だ。
椅子やテーブルがない地べたで飯を食べる事はなくなるだろうけど。
夕方、夜になる前か。
レイスワンズから襲撃を受けた。
2人だけの小規模な襲撃だった
やっぱりZoeちゃんいるいないだと襲撃の規模が違う気がする。
気のせいではなさそうだ。
記:5501年第一節10日
朝、捕虜として捕らえていた二アメ―アのEvantiaがこのコロニーのメンバーとして参加した。
彼女は喋る前に喘ぐ変なクセがあるが比較的知識がある常識人(ヒトではないが)
Calixtaと再開に少し驚いている様子だった。
記:5501年第一節11日
最近は比較的平和だ。
今日は重労働だった。
汚損されていないポンプからシャワーに接続する水道の配管工事を施工した。
まぁ壁に合わせて這わせているだけの簡単な配管。
壁に埋め込むなんて面倒なことはやらない。
現場監督やDaughertyが作業をどんどん進めるのでコロニー発展が目にわかるペースで進んでる事がわかる。
記:5501年第一節12日
今日は酷くだるい。仕事のする気にもならない。
最近?というより今日は妙に女性陣がギスギスしている。
課長が正気の時に聞いてみたが早朝あたりから女性の心情を低下させるサイコドローンという装置がコロニーに向けて照射されているようでその影響を受けてしまっているみたいだ。
しばらくの間は彼女らの心情が低くなるだろう。
課長から"女性向けのサイコドローン照射中はFishが薬物に手を出しやすくなるから俺らのスパイスティーに手を出していないかだけ監視してくれ"と言われた。
突然だが大広間に薬物の使用方針が貼り出された。
興味ないけど。
基本的には当たり前の飲んじゃダメなモノが記載されてる。
健常者はプラネタリウム、ディープブルー、ルシフェリウム。
スパイス中毒患者(課長・現場監督・島田部長)はプラネタリウムを抜いた2種。
ここに書くのもあれだが薬物で現実逃避しても何もメリット無いと思うんだけどなぁ...
昼時、Zoeちゃんやらニアメーア達がざわついている。
何やら不審な生物がうろついている。
何やら二アメ―アやらの人工種族の大元となった原型種がコロニー周辺にうろついているらしい。
原型種は未知数であるが手懐ける事が可能らしい。
入植者達が悪ふざけして餌を与えいる...
そのうちの1匹がEvantiaに懐いてしまったみたいだ。
悪ふざけがエスカレートし3匹ほど懐かせてしまったみたいだ。
誰だよにしやまにでも押し付けておけばって言った奴...
懐かせた原型種を部屋に置き去りにされてしまった。
自分は面倒見ませんよ。めんどくさい。
記:5501年第一節13日
朝から騒がしい。
どうやら懐かせた原型種以外の原型種の1匹が凶暴化したみたいだ。
その始末にLeach姉貴などが当たったみたいだが...
かなり始末に手こずったのかLeach姉貴が怪我を負った。
怪我している彼女からは僅かながら殺気を感じた。
午後、結局懐いてしまった原型種を誰が見るのかと問題に。
ZoeちゃんやEvantiaは自分らの悲しき母の眷属の面倒なんて猛反対、
NenvolkやDaughertyは面倒の仕方がわからないから拒否し3おじはこわれて面倒が見れないので結局動物の扱いに比較的慣れてる自分がペットとして面倒を見ることになった。
Leach姉貴から圧力をかけられ逃げ場がない上飼うと言った矢先に"気が狂ってもこの原型種を入植者にぶつけないでね(怒)"って言われた。
どうしてこうなる。
なかなか賢そうだったのでコロニーの防衛の訓練でもさせてみるか。
自分が出るのも面倒だしそれ位はできるだろう...
記:5501年第一節14日
シャワー設備が完成してみたいだが使ってみたら冷水でガッカリ。
Zoeちゃんは異臭のする井戸よりかはマシだと喜んでいたがこのままではいずれかは風邪を引くだろう。
後に課長が温水装置を追加で建設すると言っていたが電力供給が貧弱なのに大電力を食う温水装置を建築して良いのかと疑問に思った。
なんか便所に溜まっている下水汚泥を燃料にして発電とか聞いたけどウンコを扱う作業は嫌だな...
第二節でコロニーが更に快適になればいいかなと思う。
入植者のキャラが濃すぎる気がするけど...
記:5501年第一節15日
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