第13話 先輩と添い寝
「長かったね」
先輩はベットの上に寝て、スマホを触っている。
「話が弾んでしまって……」
先輩はベットの上にスマホを置き座る。
「いやいや。ありがとね母さんの相手してくれて」
「私が感謝したいくらいです。とてもいい技を教えてもらいましたし」
先輩の過去の話をした後、少し気まずかったが話題を変えて、料理について質問していた。
そこで、今後役立ちそうな事を色々と教わった。
「そうなの?」
「はい!今後はもっと料理をおいしくできます」
「おっ!それは楽しみだね」
先輩が嬉しそうに笑う。
「ふふん。楽しみにしていてください」
私は自信満々に答えると、先輩は茶化すように拍手をした。
「渚の料理は美味しいからなぁ、また呼んでよ。お願いね?」
「もちろんです。私が呼ばなくても母さんが呼ぶと思いますけど……」
母さんは先輩のことを気にいってるから、私に定期的に先輩を呼ぶように言ってくる。
「渚のお母さんはパワフルだよね」
「あれは強引なだけです」
優しいし気遣いもできる母さんだが、お節介が過ぎる人なのだ。
先輩はそれを含めてパワフルと言っているんだろう。
「ふぅ、渚今日は悪かったね。いきなり怒ったりしてさ」
いきなりの謝罪に驚いたけど、先輩は言わないと気が済まない事なのだろう。
「別に気にしてないです。私が急に押し掛けたのが悪いですし、ついカッとなってしまったのが悪いですから……」
一度謝ったが、それでは足りないことを私はしてしまった自覚がある。
「それはさっき許したでしょ?」
あれで許されることじゃないと思うけど……いいのかな。
「そうですね、お互いさまってことにしましょうか」
「うんうん。お互い様だよ」
先輩は、強いなぁ。
先輩の笑顔を見て、私は急に顔が赤くなるのを感じる。
「渚?顔赤いけど……大丈夫?」
「っ///だ、大丈夫です。だから気にしないでください」
何で急に。先輩のこと意識してっ///
やばっ、顔ちか、い。
「先輩、離れて。お願いしますからぁ」
顔見れない。何で?今までこんなことなかったのに……
必死に抵抗する私に先輩は何かを気付いたようで
「ふーん、そっか」
「せ、先輩?何やって……」
「何って、着替えだよ」
着替え?さっきシャワーの時に着替えていたのにどうして。
「ねぇ、渚?私だけ恥ずかしい思いするのは違うよね?」
先輩は服を脱いで下着だけの姿になっている。
「無理ですぅ。私、そんなことできませんっ」
「一緒に寝ると暑いよ?脱いだほうが良いって」
小悪魔的な笑みの先輩が私に襲い掛かってくる。
なぜか先輩の事を直視できない私は一瞬で脱がされて、先輩と同じ状態にされた。
パチッと先輩が電気を消す。まだ歯を磨いてないけど……
どうにかして、考えをそらし先輩の動きを止めてもらう。
「まだ、歯磨いてないですから!」
「…………」
沈黙が長い、数秒いや数十秒立った時に
「そうだね……ごめん。昨日の仕返しがしたくてつい///」
どうにかなった、先輩のペースを崩せた。
「添い寝は歯を磨いた後にしようか。ね、渚!」
……仕返し、気が済んでなかったんだ。
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