第10話 ( ,,`・ω・´)ンンン?

 布団を跳ね除け飛び起きる。


 …………夢か。


 ぐっしょりと濡れた背中を気持ち悪く感じて、ベットから出てシャワーを浴びるための用意をする。


 もう……思い出さなくていい事なのに。夢を見たのは後輩との会話のせいかな……。


 窓の外はもう夕暮れのように赤く染まっている。


 部屋から出て、お風呂場へ。長時間寝ていたからか喉が乾いていたので、途中リビングでお茶を飲もうと思い、ドアを開けると母さんと後輩が話していた。


 ( ,,`・ω・´)ンンン?


 「あっ先輩。おはようございます。まだ髪ボサボサですね」


 「燐、貴方いつまで寝てるのよ……」


 「なんで、渚がいるの?帰って言ったけど私」


 確かに帰ったはず。それに結構怒って帰って行ったと思うんだけど……


 「さっきスーパーで会ってね。一緒に帰ってきたのよ」


 「そうです!」


 「一緒にって……まぁいいや。」


 「ところで先輩。お風呂に行くんですか?」


 「そう、ちょっと汗かいたから」


 後輩は今朝のこと気にしてないみたいだし、このままでいいか。


 洗面所に行き、寝間着を脱ぐ。洗濯機の中に放り込んでお風呂場へ。


 シャワーを出して汗を流す。シャワーを流しつつ、髪を洗っているとバンと扉が開いた。


 外の冷たい風が入り込んでくる。


 「ちょっと母さん!扉閉めといて。寒いよ」


 「……」


 扉を開けた主は無言だ。扉が閉まる。が、ペタペタと近寄ってくる音がする。


 フーと耳に息を吹きかけてくる!?


 「まっ、まさk


 「先輩♪洗ってあげますよ体」


 やられた、鍵をかけておくべきだった。普段気にしないからその癖が出てしまった。


 背中に柔らかい感触を感じる。そして……


 「ちょっ///どこ触って……」


 「先輩って意外と’’アル’’んですね。着痩せするタイプですか……」


 私は髪を洗っている手を止めて、後輩の手を掴もうとする。けれど逆に私の手が掴まれてしまう。


 「ひゃっ」


 「せんぱい、今朝のことすみませんでした。私も気が動転して、言っちゃダメなこと言ってしまって……」


 むにゅむにゅと柔らかい体を私の背中に擦り付けながら謝るなぁ///


 「いいからっ/// 許すから、それやめてっ///」


 「私の精一杯の謝罪の気持ちですよ?」


 いらないからぁ……こんな気持ちの表現の仕方いらないからぁぁ。


 その後もお風呂で後輩に体を蹂躙され続け、出てきた頃にはぐったりしていた。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 お風呂で百合の花が咲いている☺



 

  




 


 


 


 


 


 


 




 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る