第107話最強の拳
「次に 何故 高齢者と若者が少し対立していると思いますか?」
堀田「少子高齢化の進行で年金、介護、医療など社会保障費の負担が重くなっているからですね…」
副総理「まぁ若者からすれば高齢者が多いせいで自分の生活が苦しいと感じるな…まして自分は将来 年金もらえないかもしれないのに今の老人の年金の為に払いたくないと思う」
番場「自分は結婚する余裕もないのに老人の方が余裕あるなら社会保険料払え となるな」
「まぁ そんな感じですよね…でも 今のご老人達も現役時代にバリバリ働いて この国を支えてきたじゃないですか…悪い事して生きてきたわけじゃなく ただ真面目に働いてきたのに何故 若者に叩かれる?
まるで全ての老人が既得権益者 持つ者
若者は 持たざる者みたいな風潮になった?」
副総理「間違いなくメディアの誘導だな…
当然 後ろに政治が絡んでいる…
若者VS老人 の方が都合がいい…
本当はメディア全てをサブスク化した方が正しい報道されるはずだ…あまりに偏っている… 」
堀田「政治の失敗を 誤魔化すために違う所に敵を作り上げたって事ですね…」
番場「話をそらす…論点ずらし…いかにも政治家らしい…そんな事に騙される国民側にも問題はある」
副総理「ごく一部の権力を振りかざす老人や
いつまでも権力にしがみつき居座る年配議員を見てたら そうなっても仕方ない…」
「どんな世代でも会社でも真面目な人 不真面目な人 良い人悪い人 ズルい人 程度は違っても いるものです。 ごく一部の悪い人達のイメージで良い人まで叩かれてしまう。」
堀田「情報過多すぎるんですかね…」
「結局 若者VS老人 富裕層VS庶民
に すり替えられ見事に手のひらの上で踊らされた国民って構図ですね…
敵を間違える馬鹿な国民と思ってる特権階級みたいな人がいるんでしょうね…」
「よし! じゃあ次の質問です…う〜ん…
我々4人が家族だったと仮定します…
私が父 副総理と番場さんが子供 堀田さんが母で専業主婦です…毎月40万私が稼ぎ全額堀田さんに渡す。そこから私は お小遣い3万 2人の子供に1万 残り35万で母の堀田さんは1ヶ月 家族の生活を守る為やりくりする…
堀田さんが この家族のお財布…会計係…通貨の番人です。どんな生活をしますか?」
番場「アホな質問だ」
副総理「あぁ」
「口を挟まない!」
堀田「まぁ節約して生活費を35万以内に収めます。」
「じゃあ父の私が堀田さんに今 貯金いくらある?って聞いてきたらどうします。」
番場「お前の安月給で貯金など出来るか…もっと働いて来い…と言う」
「番場さんに聞いてない…邪魔しないで!」
堀田「う〜ん ギリギリで あんまりないかな…ゴメンね くらいですね…」
「そうか〜私は がっかりしますね…
もし生活費足りなくて借金があると言われたら最悪私は怒るかもしれません…
でも 切り詰めて生活して実は10万の貯金があると言われたら私は褒める…いつもありがとう…子供 見てるから たまには友達と遊びに行っておいでって ご褒美も出しますね」
番場「駄目だ…こんな上から目線の奴とは離婚だ」
副総理「亭主関白って時代じゃない…そりゃ
結婚出来ないわ…」
「黙れ! 子が父に逆らうな!
って遊んでる訳じゃないです…この構造が よくない方向に向かってる と言う1例を上げただけです…国の政治を歪めてきた…
この家族で もし悪い人がいるとしたら
亭主関白でも言い方は 何でもいいですが
上から目線で がっかりした ご褒美を上げる って 一家の大黒柱で権力を持ってると思ってる父の私だけです…母の堀田さんは悪くない。
まぁ家族なんて いずれ似てくる…母も子供も私の性格に少しずつ近づいてしまうかもしれませんが…」
番場「説明が下手で幼稚すぎて理解に苦しむ」
副総理「あんまり イジメるな…馬鹿が馬鹿なりに頑張ってるんだ…泣き出すぞ…まぁ優秀な俺には解読出来たぞ…ガハッハッ」
番場「知的レベルが同じだからか…哀れ…」
副総理「コイツは目上の人に敬意を払う事が出来ないのか…なんて女だ…」
「学生時代も似たような事がある…体育会系の部活動なんて特に先輩後輩の関係は厳しいです…先輩の命令は絶対みたいな…でも自分が先輩になった時 自分の先輩と同じ事を後輩にする…こんな上下関係なんて 止めようとは誰も言い出さない…自分が思ったとしても周りが
そうなら自分も そうしようって流される人が
ほとんどです…」
副総理「まぁ これが今の財政省の構造って話だな…古臭い体質だ…
財政省は国の財布 会計だな
会計の仕事ってなんだ?
別に一般企業でも会社でも例えは何でもいい」
堀田「お金を集めて管理する
出来る限り予算を抑える 節約する」
副総理「その集める金は給料ではなく財政省の場合 国民の税金だ…出来るだけ集めて出来るだけ使わない…会計としては とても優秀だな」
「はい…それが家庭でも会社でも財政省でも優秀な人ですね…じゃあ財政省の官僚は減税したり お金をバラまく事を許したら どうなりますか?」
堀田「評価は落ちますね」
副総理「まぁ そんな奴は 落ちこぼれだ…
一生 出世出来ない…
逆に増税や お金を沢山集めた奴が
褒められ出世する…じゃあ誰が褒めてくれて
ご褒美をくれると思う?」
番場「先輩 OBだな…」
副総理「そうだ…増税を成功させたエリートが ご褒美で出世コースに入り課長だの局長だの最終的に事務次官になれる」
「これが ずっと緊縮財政だった理由です」
番場「問題なのは会計としては正しいと言う この構造だな」
堀田「それとOBの権力が強すぎると言う事ですね…」
「まぁ今は私の独裁ですから関係ないですけど…この構造は ブッ壊しておいた方がいいかもしれませんね…ハハハ」
副総理「なんだ? 潰すのか? 俺は賛成だ」
「そうですね…国民が1番スッキリするのは
悪い議員や官僚を懲らしめる。 悪い事して稼いだ企業や富裕層を全員逮捕だ…って事でしょうね…やれば私の支持率は過去最高 正義の味方 国民のヒーロー誕生ですね…長期政権獲得ってなれるかも…ハハハ」
番場「ならば やればいい…我々も安泰だ」
「う〜ん…最初は私も そう考えてました…皆の期待に応える。 国民を救おうとしない国に
私も少しは怒ってました…でも今は少し考えが変わってしまいました。」
副総理「なんだ…つまんね〜奴だな」
「私は最強の総理です…私の振り上げた拳は必ず相手にあたる…相手は必ず致命傷です…その先の人生どうなると思いますか…この国では生きていけなくなるかもしれません…その家族も巻き込まれる…最悪は命を奪いかねない…
こんな独裁ハラスメント政権では それは粛清と変わらない…もしかしたら未来ではヒーローじゃなくヒールになってる可能性もある…」
副総理「だが悪さをした人間を無罪放免って訳にもいかんだろ」
「私は神ではない…裁くのは私の仕事なんですか? 最善を尽くすのが私の やるべき事だと今は考えてます」
番場「あまい!国民は議員を直接裁けない…
検察も癒着して大物は誰も裁かれない…誰かが やらなければ ならない事もある」
堀田「まぁまぁ…皆ちょっと落ち着いて下さい。 そこも追々考えれば いいじゃないですか…
何かしらのペナルティとかでも私はいいと思います。」
「私は何もしないとは言ってないです…なるべく こちらから一方的に責め立てるのは駄目で平和的な解決を目指す…相手から来たなら正当防衛ですから戦います…勿論 無罪放免にはしません…一定の処分を考えます。
一時の感情で怒りに任せて権力を振りかざすだけの暴君にならないように気をつけるって話です…財政省の問題も いずれタイミングをみて なんとかします」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます