第88話汚名
プライベートルーム
「ふぅ〜仕方ないですね…まぁ最初から
1年で全国農地開拓するなんて厳しいのは 分かってました…少し予定変更ですね…」
中田「エッ…その場合 私の大臣の件は どうなりますか?」
「ハハハ…無しです…」
中田は頭を抱え そんな〜 と言いながら落ち込む
「冗談ですよ…ハハハ…しかし少しでも早く この問題を片付けたいので大臣の件は条件を変えます…まずは 北海 東北や北陸 甲信越地方 など いわゆる 米どころを中心に
国営農地開拓を進めて これは確実に1年以内に終わらせて下さい…
後 小麦も追加です…パンや麺 米を食べない若者も増えてますし国内で10%ほどの生産量では足りない…まずは自産自消 自国自消を目指します。
これを やりきれば中田大臣です 」
中田「本当ですか? それなら出来るはずです」
「それでも人員の分け方 農業のプロ
大手企業 他にも通訳など全て別々の土地で総動員して やらなければ無理でしょうね…自治体 他の政治家の力がなければ間に合わないと思いますよ…中田さんは1人で全て見きれないでしょうね」
副総理「まぁ俺にも人員確保 間に合わない点については責任があるから政治家は
元平和組の仲間に声をかけて中田をバックアップするよう伝える」
「副総理でも派閥 政党は禁止ですよ! 」
副総理「分かってる…仲間だよ」
「そして中田さん…出来るはず では駄目です…確実に 国営農地開拓は1年で終わらせて下さい…これが出来ないならば私の政権下では 貴方は ずっと平議員です!」
中田「わ…分かりました」
「では ここからは国営農地開拓に全力を尽くして下さい…必ず1年で!
その後 大企業の協力は なくなります…
恐らく私の敵に まわる可能性が高い」
中田「エッ…何故でしょうか?」
「細かな理由は言いません…何事もプラスマイナスがある…味方も敵もいる…そんな事はどうでもいいです…1年で国営農地開拓
すぐに米作り開始出来るよう お願いします… 中田さんは農地開拓に集中して 終わり次第 全国農地開拓を進める…外国人労働者は一度に100万人 呼ぶ事も無理… 集まってもコントロールしきれないでしょうから
最初に呼べそうな人数が5万人なら 翌月に
更に5万人と20ヶ月 続けて行きます。
その部隊ごとに ずらした1年限定就労ビザを準備して仕事を引き継ぎながら全国農業開始出来るよう約3年計画です。
人手不足ならば今後 農業を希望している現在無職の方や職業訓練中の方にも農地開拓に参加してもらえばいい…給料も出ますし
自分が 都心から離れ今後 どの土地に移り住み農業をやって行くのか下見も出来ますし 自分が農業に向き不向きなのか適性を図る事も出来ます。将来的に自分が田んぼ 畑のメンテナンスも しなければ駄目ですからね。国内組もフル活用してください。」
中田「分かりました。では他の議員達と手分けして進めて行きます。」
「副総理は他の大臣と引き続き外国人労働者の手配と その元平和の仲間と言う議員達に中田さんのバックアップするよう指示お願いします。
番場さんはハローワーク 職業訓練中の方々など国内組の人材確保の指示をお願いします。
堀田さんは大企業以外…中小企業の土木 建築 業者で 農地開拓参加して もらえる会社を もっと探してください。後々 大企業が いなくても農地開拓は続くので…
中田さんは 我々が集めた人員を まとめ上げ必ず3年で この国を食の輸出大国にする地盤を作り 第一の政策 完遂させてください。
とりあえず1年以内で国営農地開拓 終わらせれば 貴方は大臣にします。
では一旦解散です。」
堀田「総理…まもなく もう一人 客人が…」
「そちらの対応は私 1人で大丈夫です。
皆さんは すぐ動いて下さい」
全員退出して まもなく 警備員と共に1人の
御老人が訪れる。
「ようこそ。お待ちしておりました。
貴方に ご相談と お願いがあり急に お呼び立てして申し訳ありません
さぁ~さぁ~お座り下さい」
御老人が席に座る
訪れたのは カー◯ル・サン◯ースの様な見た目の老人…下井田 一 元中央銀行総裁。
下井田「はじめまして総理 お会いできて光栄です。しかし、私は すでに引退して残りの余生を静かに終えたいと考えております…」
「こちらこそ光栄です…ハハハ
そして心中お察しします…私も断わられても仕方ないと思いながらも貴方を頼ったので…」
下井田は やや うつ向きながら話す
下井田「総理…私は恐らく過去を振り返っても これほど国民に嫌われた中央銀行総裁は いない…と考えております…もう私に出来ることは何もない…」
下井田元中央銀行総裁
かつて急激なYEN安とインフレに国民が苦しい生活を強いられ
マイナス金利解除 利上げ を行ない 結果的に住宅ローンを払えなくなり住まいを失った人々や物価高 YEN安 全ての責任を おわされ徹底的に国民に叩かれ引退に追い込まれた過去がある…
「ふぅ〜 政治も経済も何も興味がない私でも 貴方の事は知っています…当時は私も貴方の責任でYEN安になった…生活が苦しくなったのか? っと思っていました…ニュース番組で報道され
コメンテーター達も そう言ってたので…
しかし今は勉強もしてますし過去の国会中継や会見などを観て色々気づく事が出来ました…
貴方に責任がない とは言えません…当時の
中銀トップですから…
しかし全て貴方の責任 貴方の政策の失敗と言うのは間違いだと思います…」
下井田「いや…責任は私にあります…少し考えが甘かった…失言や判断ミスもあった…それに誰かが責任をとり国民の怒りの矛先にならなければならない…ガス抜きが必要だったんです…」
「だとしても貴方は このまま皆に恨まれ残りの時間を コソコソと生きて行きたいですか?
貴方だけではない…家族も辛い思いをしていませんか? 」
下井田「総理には関係ない話です…それに私に関わると貴方の支持率も きっと下がります」
「私の支持率は 貴方に関係ない。
今 大切なのは国の復興です。」
下井田「それは現役の議員や総裁が やるべき事… 私の役目は終わりました」
「現役は今の仕事に集中してもらいたい。
私は貴方に再び政治に関われなんて言っていません。協力を求めてるだけです。
無理強いはしません。 しかし貴方には まだ やれる事がある。 自分の為 家族の為 国の為
理由なんて 何でもいいです。 私と一緒に その汚名返上してみませんか?」
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