第74話失踪は犯罪?
「いいですか…中田さん…私が40〜50年前まで この国を戻します…勿論 そのままではなく進化した便利な技術 スマホやインターネット 今後も成長する物を手放す訳ではないです…但し利便性よりモラル重視です。その道中に必ず 折り合いがつかない物 共存が難しい物もありますが最悪は片方は無くなる可能性もあります…例え大企業であっても私が必要を感じなければ この国からは無くなる事もやむを得ず…大反発が起きても私が正しいと思う国を目指します…それが何年かかるか?
私がやり切れるのか途中で政権が終わるのかは 分かりません…とりあえず目指します…その先は 貴方達が引き継ぎ未来に繋げて行く…何故この国が現在の様な失敗をしたのか…過去のデータを見て やり直しです…私の政権が続けば出来る限り進めます。貴方達が頼りないならば他を探しますし自分でやり切る気持ちで私は頑張ります。
本来ならば こんなに私の方針を話すつもりは なかったんですが中田さん…貴方は私に近い思考を持っていると思ったから話したんです…つまり期待はしていると言う事です…私の期待に答えてください。
駄目なら貴方でも私は切り捨てる…私が他を進める為に貴方に第1の政策を預けたんですから成功させる事に全力を尽くしてください」
中田「わ…分かりました…では私は仕事に戻ります」
中田は立ち上がり部屋を出る手前で立ち止まり 「一つだけ…1年の約束ですが それは総理が1年限定就労ビザの手配 そこから副総理が100万人のマンパワーを私に渡していただいてからスタートと言う事でお願いします! 失礼しました」
佐藤副総理「最後に条件をつけていきやがったな…ガッハッハ」
「はい…面白い。しかし それだけの事ですが とても大切な事です…言われたままではなく自分が少しでも有利になるよう交渉してきた…これを出来ないと損をする世界なんですから素晴らしい…昔の人の方が野菜や魚を買う時に もう少し安くして 関西の方なら もう少し勉強してって 値切り交渉してました。
今の世代は それを する機会が なくなり出来る人が減ったと思います。
これはケチとか言う問題ではなく交渉術です…給料の交渉…副総理にお願いしたバラマキ外交を低額で抑える事も 同じです…」
佐藤「まあ少し間違いもあったがな…
YEN安の影響なども あるがアジアでも月給1万以下の国は ほぼなくなった。
今は3〜4万程度だ… とりあえず片っ端から友好国にたのんでみるが
100万人なら恐らく アジアだけでも集まるかもな…この国の人気は高い…
しかし夢を抱いて来たが現実は酷い扱いを受ける…
中田が言うように低賃金で奴隷のように扱われ失踪する外国人は毎年増えている…毎年5000〜10000人もだ…」
「えっ…そこまで多いとは知らなかったです…と 言う事は国内に外国人失踪者数どれくらいいますか?」
佐藤「もはや把握出来ていない…
恐らく数十万人はいるはず…生きていれば…人身売買で売られたりする可能性もあるかもな…お前も少し間違えてると言う事だ…この国はもう平和ではない…自国民も大量に消えているんだからな…中には自分の意思で失踪した訳ではない犯罪も混ざっている…」
「そうですか…私の勉強不足ですね。
すいません…その方達を探し出せますか?」
佐藤「難しいだろうな…NPO法人で外国人失踪者を支援している所もある…身を潜め助け合って なんとか生きてる失踪者村もある…そこにいる人間なら見つかるが…
彼らの中には悪質ブローカ経由で紹介料
手数料 数10万〜100万と借金して来ている人間も多い…そして 法律で 失踪は、犯罪(罰則、3年以下の 懲役と300万円以下の罰金) そんな金は持っていないだろうな
隠れながら暮らしているんだから出てこれないだろ…」
「分かりました…ありがとうございます。
では お二人も こちらに座って下さい」
番場を堀田が部屋の隅から移動して座る
「では のんびりしてられないので他の議員の意見 国会など通しません。私の独裁券ってやつを使います!」
番場「しかし今の支持率急落状態では危ないかも知れない…」
「大丈夫…まだ余裕もあり次は1ヶ月後です…とりあえず番場さんは1年限定就労ビザの手配をお願いします。それと同時に 失踪者の法律は廃止です…三年の懲役も300万の罰金も廃止します。この問題は 確かに差別する国民も悪いですが そんな奴隷制度みたいなものを作った 国の責任です…至急お願いします。
堀田さんは大至急そのNPO法人代表でも代わりでもいいので連絡を取ってください。
直接話ます…都合つかないならばリモートでも構いません。今日でも明日でも出来るだけ早くです。では お二人は すぐにお願いします」
番場堀田は部屋を出ていく
「副総理は各大臣と話をして中田さんが言う100万人集めをお願いします。
私は そんな差別は許しません。
条件は1日8時間労働 週5 休憩1時間と途中に15分15分のサービス小休憩2回
残業は なし
日給15000YEN いや…16000YEN… 時給2千YEN…かなり破格です…大変な仕事ですが これくらいが妥当だと思います…
1年頑張れば400万YENほど…借金を返しても自国に帰れば数年は余裕で暮らせます。」
佐藤「自国民より高時給で稼ぐ事になるが国民から不満出ないか?」
「それなら国民も一緒に働けば いいだけです…必ず差別のないよう市町村 行政の目を入れる事…我々は米を主軸に考えてますから まずは米どころ と呼ばれる地域からですかね…生産量上位から春夏秋冬も考慮して下位の都内などは そこまで急がなくても大丈夫ですかね…全国展開と言っても分散しすぎると全て中途半端になるかも知れませんね…まあ これは中田さん次第ですね。
国営の米作りにするなら生産量上位3位くらいまでの地方で皆さんに頑張ってもらうしかないですね…」
佐藤「まぁ妥当だな…広大な土地も必要だから希望者には寒いかも知れんが北に移り住んで もらう事になるな」
「さて…1年で出来ますかね? 米さえ作れれば他の野菜畑などは多少遅れても かまいませんが…そこはスタートアップ支援する個人の方がいますからね…」
佐藤「まぁ無理だろうな…さすがにハードルが高すぎる…」
「ハハハ…やっぱり…私も そう思います…マンパワーがあっても使いこなさなければ 無駄に遊ばせるだけですからね…中田さんが どれだけ分散して自分以外に司令塔を何人作れるか次第ですね。」
佐藤「だが失敗も許されない…100万人分の金が海外に流れるという事になるからな…」
「ですね…任せましたが ちゃんと見守りますよ。」
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