第71話外国人技能実習制度

3人が座り三者会談が始まる


佐藤副総理「いや〜今回は支持率がっつり落ちたな~15%下落か…激落ち総理」


「人をスポンジみたいに呼ばない」


佐藤「で…こいつは中田議員だな…俺に何用だ?」


中田はモジモジとうつ向きながら話す

中田「は…初めまして副総理…中田です…あっ直接話すのが初めてなだけで」


「中田さん…落ち着いて…大丈夫ですから…」


中田「は…はい…副総理に お願いがあります…人手が足りないので海外からマンパワーをお借りしたくて…外交トップに頼むのが1番早いと思いまして…」


佐藤「あ〜 外国人技能実習制度 を使いたいって事か 色々問題あるから他の大臣にも声かけないと駄目だな…何人くらい必要なんだ?」


中田「はい…時間がないので最低でも

すぐに100万人お願いします」


佐藤「おい総理…コイツは馬鹿なのか?」


「ハハハ…まぁ話だけでも聞いてあげましょうよ…色々な意見を聞くのは大事です…

我々と違うアイデアが聞けるかも知れません…

私は彼に1年で第1の政策を終わらせろと指示したので…予算も出すとね」


中田は立ち上がり再び眼鏡をかける

するとハキハキと語り出す


中田「まず この国は移民は受け入れ難民は各国から要望はありますが あまり受け入れてはいないです。私が議員を目指す きっかけに なったのは 在留外国人数です。年々増加…まだ数%ですが いずれは数十%になって行くと思います… これが悪い事とは言いませんが行き過ぎは反対です。」


眼鏡をかけるだけでハキハキ話す中田議員に皆 少し驚く

中身は代わってない…本人的には目隠ししているだけ…


中田「副総理が言われた外国人技能実習制度…これは私は反対です…この国では

学生ビザだけでも外国人は働けますから…

そして外国人技能実習制度 これは他国から非常に評判が悪い…この制度を使う方々は

主にアジア系…1ヶ月の給与が自国だと1万YEN以下の方です。家族に仕送りする為 言葉も通じない国に出稼ぎに来てる…尊敬に値する…私には そんな行動力と勇気はないです。

問題なのは実習の部分…実習生だから給与は安くていいよね…言葉がわからないから無給残業が当たり前…この国の国民が

やりたがらない大変な仕事を押し付ける。

差別され罵倒され虐められ暴力までふるわれる…奴隷です…これが現実…

自国民に こう言う差別をしている人が 沢山いる事も知ってほしいです。結果 耐えれなくなり逃げ出します…不法滞在者の理由の多くが これです。

母国に帰りたくない方も確かにいますが

外国人が増えると治安が悪くなる…原因を作ってるのは こちらの責任かも知れません。

皆 豊かに暮らせるなら悪事は減ります…生きる為に仕方ないという方がいるのは国の責任です…そして

この制度の利用者は年々増加して他でもマイナス面があります。 企業は人件費を

抑える為 自国民より 彼等を雇います。

自国民は当然 給与も上がりませんし最悪

職を失う事になります…この制度の廃止を総理に提言します。」


「なるほど…了解しました」


中田「では次に全国的な農地開拓…現在進行系ですが副総理が以前国会で言われた

国営化は反対しませんが

(米農家も半減しているので そのまま放置されてる土地を買い取り手直しして米を作ります) この部分

実際は こんなに簡単には行きません…

数年放置するだけで 雑草だらけ アゼも崩れ 水路は埋もれ ポンプで組み上げる仕組みだと機械は当然壊れてます…ドローンで除草剤などは まけますが 人力で やるしかない作業が沢山あります! 人手がいるんです」


佐藤「なんか…簡単に言って ごめんなさい」


マシンガンのようにプレゼンしている中田議員に皆 圧倒され始める


中田「これは間違いなく重労働です…

ちゃんとした対価を支払うべきです…

他にもビニールハウスなども準備が必要…やる事は いっぱいあるのに全国的に1年で やるなら100万人でも足りないかも知れません。そこで総理には1年限定就労ビザを

すぐ手配していただきたいです!

予算は恐ろしほど、かかりますが見合った賃金を お願いします。

足りないなら増員…すでに国内にいる外国人の方で低賃金で働いてる方や不法滞在者でも構いません…中には母国に帰りたくても帰れない方もいます…1年限定就労ビザを

利用するなら高い賃金を支払う…その代わり1年で皆さん母国に帰っていただきます。

外国人の中には この国の制度を悪用してる方、言葉が通じないから働けないとか言い訳して税金払わず生活保護を受けて暮らしてる ずる賢い方もいるので そう言う方を増やさない為にも絶対1年で帰国していただきます!

別に自国民でも構いませんよ。高い賃金なら やる方は必ずいます。残り1年で第1の政策を私が やり切るので総理も副総理も すぐに動いてください…総理は すぐに1年就労ビザの手配 副総理は各大臣と話して すぐに100万人の労働者を集める事。

お願いしますね…総理との約束通り 私は大臣になりますから!

では私は 仕事に戻りますから 急いでください…では失礼します。」


中田議員はマシンガントークを終え 嵐のように 部屋を去って行こうとする…

が…ドアノブを掴めなく何度も空振りする…原因は眼鏡で距離感も失ってるから…

そこで我に返り 眼鏡を外して振り返る


中田「おお〜と…すいません…夢中で話してしまって…プレゼンすると こうなっちゃうんです…失礼しました」


「あ〜落ち着いたなら良かった…とりあえず座ってください…ハハハ」





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