第67話来客
11月19日 総理支持率 59.8%
1ヶ月で15%下落
暴言 職権乱用 暴言 3つの出来事で急激な下落…1ヶ月前までは60%も切らないと世間で予想されていたはずが 世論は あっという間に変わる
プライベートルーム
いつもの3人で机を囲み座って記事を見ている
番場「暴落だ…1ヶ月で15%…これが続けば 総理は おしまいだ」
堀田「でも50%切ってもおかしくないと
最近メディアでも一部言われてましたから良かった方かと思います」
「はい…実は60%は 守れるつもりだったので少し凹みますね…まあ終わった事は仕方ないですね…」
番場「自分を過大評価するのは良くない…総理は馬鹿だから どうしようもないが…」
堀田「けど総理の支持者は確実にいますね。
第1の政策の功績と やはり1番は人柄ですね…後は見た目も少しあると思います。
就任当初に これを やっていたら確実に終わってましたよ。まぁ私の せいですけど…」
「ハハハ…ありがとうございます。
番場さんも安心してください。やる事が ある限り50%は切らせませんから…まあ87%から始まって30%くらい落ちましたが
ここから巻き返します!」
コンコンとノックがなる
「あ〜来たみたいですね…入れて上げて下さい」
堀田が客人を招き入れる
し…失礼します…え〜と はじめまして…
いや…直接は はじめまして ですね…
「あ〜どうぞ…お座りください」
その後 室内は物音1つしない静かな時が
1分以上流れる…
耐えれない番場が発言する
番場「あ〜もう…無理ならモニター越しで今まで通りで良かった…自分で最初から言ってたのに同族嫌悪だとか…」
堀田「だから直接は 会わない方が いいと言ったじゃないですか…」
来客者は中田議員…2人向き合って座っているが視線も顔も互いに逸らし会話が始まらない…
「いや…行けると思ったんですよ…かれこれ10ヶ月近く経ったから…第1の政策で色々やらせちゃってますから1度は ちゃんと向き合って話しないと失礼かと思って…」
中田議員「私は全然へっちゃらですよ…
直接会っていただき光栄ですし…」
番場「チッ…どこがだ…2人とも同じ空間にいるだけで顔どころか体ごと あらぬ方向に向いてるぞ」
「いや…中田議員が緊張してるのが伝わって来て伝染しました…」
中田議員「あっ…総理…ズルいです…僕も同じで総理の緊張が…」
堀田「ホント 中田さんには失礼ですけど
これで どうやって選挙初当選したのか不思議ですね…前職の不動産仲介会社も客に紹介って無理そうなのに…」
「まぁまぁ ただでさえ彼は緊張してるんですから あんまり虐めたら可愛そうです…
それに3人共 同年代じゃないですか…仲良く行きましょう」
中田「あっあの~結局 私は何で呼ばれたんですか?」
目が合わない様に 互いに うつ向きながら話す
「あ〜そうですね…まずは第1の政策で元路上生活者の方々の住まいの確保や農地開拓
そして今後は農業活性化で食の輸出大国を目指す 色々お願いして すいませんね
本当にありがとうございます 」
中田「いえ…それが仕事なんで…まさか自分がリーダーになるとは思ってなかったんですが…」
「ハハハ…大変だと思います。
貴方は私の一回り以上 若いんですから人生経験が足りてないかも知れません…勿論
学力は中田さんの方が圧倒的に私より上ですが…ただ政治家として我々は同期ですよ…
そして私は偶然 目指してもない政治家に…
しかも総理になっちゃいました…ハハハ
中田さんは どういった経緯かは知りませんが少なくとも自ら立候補して政治家になったんです。私より志しが高い。
そして性格は私と似ている…金持ちになりたくて政治家になった様には見えない…
目的、目標、理念、信念、理想、
この国をなんとかしたい
政治家になって変えてやる
中田さんは そう言う人だと私は思ってます」
中田「いえ…それは 買いかぶり過ぎです…
私は最初そんなに深く考えてなかったんです…ただ職業柄 マンションや家が どんどん売れない…紹介出来ない…私は最低保証付きの少ない給与と売った数と紹介した数の歩合給だったので単純に稼げなくなって来て 転職でも するか? くらいから考えてたんです…日に日に増えていく路上生活者を見て そりゃ〜売れなくて当たり前だ…家を失う人が増えてるんだから…でも同期に凄いやつがいて そいつは こんなご時世の中
凄い売り上げを叩き出してました…
理由は英語が堪能だったからです。
YEN安で自国民は住む家を失ってる中 外国人の方ばかりが土地を買い家を買い首都圏のマンションなどは もはや半分以上 外国人の方が住んでいる…その時に あれ?
このまま行くと どうなるんだ…この国は?
こんな勢いで進んで行くと いずれ人口が逆転してしまうんじゃないかと不安になったんです… 大袈裟に言うと内側から侵略されてるのと何ら変わらない… どこかで抑制しないと駄目だと思ったんです。
そこから政治の勉強を始めたんです… 」
「なるほど~ 自国民が減ってるので人口確保する為には必要な事ですけど行き過ぎは確かに怖いですね…」
中田「あっ…じゃあ失礼しました…会えて良かったです」
すぐに立ち上げる中田
「こらこら…まだですよ…なった理由聞くだけでは呼ばないですよ~ハハハ」
中田「はぁ〜はい…」
「政治家になった理由は分かりました…
結局は 貴方の愛国心ですね…ただ1人では どうにもならない事はあります…政党派閥解体した私が言うのもおかしいですが…どの道 人は集まりますからね。
私は運のない人間ですが貴方に出会えて良かったと思ってます。これは運なのか必然だったのかは分かりませんが人生は選択の連続です…右が左か やるか やらないか…自分で決めて進みますが その結果 誰と出会えるかが人生を左右させます。友達、仲間、結婚相手 誰に出会い影響を受けるか…出会いに感謝して かつての私は生きてきました。ここ数年は疲れて面倒になってましたがね…ハハハ
私は貴方に期待してますよ…私の政権が終わっても貴方の様な方々が きっと正しい国に戻してくれると…」
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