第62話悪政
毎朝新聞記者から質問が始める
記者「毎朝新聞の竹田です…今回の深夜の演説 後半に脅しと思われる発言がありましたが昨日の国会と演説で謝罪されました…今のご気持ちをお答えください」
「あ〜ハイ…その前にカメラはいいですがフラッシュは止めてください…こう言うの苦手なんで…」
カメラマンはフラッシュを切り そのまま写真を撮り続ける
「とりあえず この度はお騒がせして大変申し訳ありません」
1度立ち上がり頭を下げる
「少し感情が入り過ぎて行き過ぎた発言でした。
但し…国会の発言と繰り返しになりますが私は後半部分しか謝罪していません。
前半のモラル 道徳の部分は今の世の中が間違ってると思います…インターネットの普及から悪質すぎる陰口 イジメ いい大人が情けない…面と向かって戦えないなら我慢しなさい…表現 発言の自由? 卑怯なだけです…これに関しては政治家も民間人も関係ないです。以上です」
記者「ではもう1つ災害対策本部の件は潮文さんから質問あると思いますので今回のマンション火災で総理は就任来 初めて外出されたんですよね?」
「あ〜嫌な質問してきますね~ハハハ
嘘はつきたくないので正直にお答えしましょう。時々出てます…ハハハ…それ以上はナイショです」
記者「えっ…出てるんですか?
あ…ありがとうございます」
「いえ…では次テレビ局の方でしたね
終わった新聞記者の方は あまり私を 見ないようお願いします…緊張しますので…ハハハ」
記者「テレビ朝顔の早瀬です…今回の演説と対策本部の件で何か責任を取る お考えはありますでしょうか?」
「責任ですか…自分で辞任出来ないなら謝罪以外で どう取ればよいのか…給料を減らすくらいしか方法がないので それを皆さんが望むなら そうするしかないと思います」
記者「では 今 総理は生存権の政策 先日は学校の政策を発表されましたが今後の政策について何かお考えはありますか?
まだ路上生活者までしか恩恵を受けていませんし 学校の政策でも子育て世代までで
独身者などには支援が届いていません。」
「いや〜手厳しいですね…私は不器用です…あれこれ同時進行すると全て中途半端になるのが嫌なので就任時 下から救って行くと発言しました…まだ第1の政策も完了してないので待っていただきたいです。農地開拓など第1の政策と今回の学校問題の目処がたった段階で必ず政策をうちますので…案は沢山ありますが今は そのタイミングではないと考えてます」
記者「ありがとうございました」
「はい…最後は週刊潮文さんですね
どうぞ」
記者「 総理…今回の緊急対策本部の件ですがマンション1室の火災では絶対に有り得ない行為です…まさに独裁者…職権乱用… 私情なんて理由で罷り通る問題ではない…国民に しっかりと説明責任が必要だと思いますが どうお考えでしょうか?」
「はい…ご指摘の通りで大変猛省しております。本来ならば説明するべきだと私も考えております…が私のプライベートに関わる問題なので これに関しては話す つもりはありません。」
潮文記者は身振り手振りをまじえニュース番組に必ず放映されるよう大袈裟に攻めてくる
記者「これは悪政だ…そんな事が許されたら民主主義が崩壊する…我々は この悪政を許さない! 」
「はい…申し訳ございません…私の独裁政権に なってしまった時点で民主主義とは言えないかと思います…そして今までの政治も民意が反映されていませんでしたから民主主義ではなかったかと思います…
答えは国民の皆さんにしか出せませんので私は やるべき事をやるだけです…では ここまでで終了させていただきます」
頭を下げ部屋を出る
潮文記者は「卑怯だぞ~逃げるのか…」と
攻めたて 会見は終了する
…………………………………………………
プライベートルーム
番場「ふぅ〜最悪な終わり方の会見です」
「ハハハ…それくらいは私にも 分かりますよ…相手が正論なので どれだけ話しても
謝るしかないですから…他で頑張りましょう…とりあえず会見はしたので
切り替えて例の物 用意出来てますか?」
番場「はい…今持ってきます」
番場は1度部屋を出る
「さあさあ 荒井さん…少し座って休みましょう」
荒井「あっ…はい」
番場が戻り机に箱を置く
「はぁ〜貴方に頼んだ私が馬鹿でした…」
番場「なに〜まさか また愚弄する気か?
総理が馬鹿なのは知っている」
「こう言うのは箱から出して来るんです」
箱を開ける
「あ〜これも違う…普通ホールですよ
なんでカットですかね…ロウソクも付いてない…まぁ仕方ない…私の人選ミスでした」
番場「キサマ〜後で覚えてろ…今は我慢してやる」
箱から出すとカットされたショートケーキ
荒井秘書が明日から堀田が復帰の為 今生の別れではないが一旦 お別れ会を設け番場に
ケーキを準備させた結果が このありさま…
荒井秘書が これくらいの事で涙ぐむ
荒井「ありがとうございます…迷惑しかかけてないのに…」
「私は非常に助かりました…また番場さんか堀田さんが休む時は 宜しくお願いしますね~ハハハ
さあ 食べましょう ハハハ」
…………………………………………………
3人がケーキを食べている同時刻
都心の洋楽が流れるお洒落なお店
店員「今週来たばかりなのに本当にいいの? 綺麗なのにもったいないよ」
「はい…がっつりいっちゃって下さい」
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