第61話会見
翌日(堀田7日目の休み)
朝7時
プライベートルーム
荒井「総理…副総理が 来られました」
「はい…どうぞ」
佐藤副総理が入って来る
佐藤「おはようさん総理」
「おはようございます佐藤さん
先日は ご迷惑をおかけしました…」
佐藤「あ〜本当に迷惑だったよ…おかげで寝不足になるわ番場にこき使われるわ最悪だ」
「すいません…ただ…佐藤さんには私が間違った場合 国会の場で叩けと お願いしてましたが何故 何も発言しないんですか?」
佐藤「馬鹿野郎…アレくらいの事 今までの俺に比べれば全然大した事ない…暴言は圧倒的に俺の方が多いからな…俺が思う間違いってのは自分の私利私欲しか考えてない今までの馬鹿な政治家の事だ…お前のは人を想っての行動だった…それにお前には感謝はしている…今まで到達出来なかった閣僚を経験出来て自分も成長しているからな…後は頻繁に総理が変わったら面倒だ お前は まだ使い道ありそうだしな。 ダッハハハ」
「使い道って…ヒドい言い方ですね…ハハハ」
佐藤「ダッハハハ…嘘だ…俺はお前が気にいっている…それは本当だ…ただ本当に間違った時は しっかり叩いてやるよ…」
そこに番場が入って来る
番場「総理…今回の件 早く片付けないと支持率に影響します…長引くと こちらが不利…そして外のマスコミ…今後しばらくは外出禁止です…」
公邸外には大勢のマスコミが張り付いている
「ふぅ〜 やはり国会と演説で一方通行で説明 謝罪しても無理ですね…分かりました…やりましょう…」
佐藤「何を?」
「記者会見です…」
番場 荒井 佐藤 皆驚く
番場「いや…総理には無理だ…モニター越しでも人の視線が苦手なのに大勢の記者に囲まれる ぶら下がり会見なんて…」
佐藤「そうだ…無理をするな…馬鹿がバレるぞ…」
荒井「私も 無理はしない方が いいと思います」
「会話の途中に悪口差し込まれてますよ…副総理…確かに大勢は無理です…でも3人から5人くらいまでなら なんとかなります…いや…5人は無理だ…3人でお願いします…」
番場「クッ…長引くよりはダメージは少ないか…だが3人は どう選ぶ?」
「抽選総理らしく抽選ですね…ハハハ
テレビ 新聞 ウェブでも雑誌でも 大小 関係なく平等に行きましょう」
番場「だが3人でも不安だ…何か方法がないか?」
荒井「視線が苦手ならモザイク加工ガラス使うのはどうですか?」
番場「そうか…それで音声も変えてもらえば…」
佐藤「馬鹿か…テレビで犯罪者が出てるみたいに なるだろうが!
それなら やらない方が いい…」
「あ〜皆が不安になると どんどん緊張してくる…さっさと終わらせましょう」
番場「しかし何も準備出来てない」
「はい…ぶっつけ本番で行きましょう。
質問は昨日の国会と同じで暴言か緊張災害対策本部のどちらかしかないですからね…何人くらい外にいますか?」
番場「20〜30人くらいですね」
「なら3枚ですね…あっ…これでいいか…無駄なお金は使わない」
…………………………………………………
公邸外 記者の1人が
「 おい…誰か出てくるぞ
あっ…副総理と秘書官か?」
佐藤「よ〜し お前ら よく聞け
各社代表1人だけ こっちに集まれ」
15人 佐藤の もとに集まる
佐藤「よし…では5人ずつだな」
並び順に佐藤がチーム分けする
番場がバインダー上で何かを書き佐藤に渡す
佐藤「よし! まず1チーム目から選べ」
記者達は説明されてないので訳が分からない
佐藤から見せられたのは2035年1月2月3月のカレンダーの裏に書かれた即席の
あみだクジ…総理自身で適当に用意しただけ…人数が わからなかった為 1枚に8人まで線を用意してあった…5人ずつに なったので答えを知っている番場が3つのルートを先ほど塞いだ…
佐藤「はい行くぜ~ はい あみだクジ〜あみだクジ〜
はいお前が当選だ…ちょっと待機…はい次…あみだクジ〜 次…はい皆で声出して行こう…あみだクジ〜 はい決定 3人以外は解散」
適当に分けただけだがテレビ局 新聞 週刊誌 の3社になり佐藤が説明した。
当選者達は大声で喜ぶ
「よっしゃ〜 生総理ゲットだぜ~」
…………………………………………………
プライベートルーム
スーツに着替え待機している
荒井が戻ってきた
荒井「総理…演説会場準備出来ましたよ」
「ありがとうございます。
では行きましょう」
荒井「えっ…先に入ります?
普通 記者が待ちますよ…」
「そんな事したら いきなりフラッシュとか浴びせられて緊張するので先に入って待ちますよ…ハハハ」
…………………………………………………
佐藤と番場が記者を引き連れ演説会場に入って来る…
記者の1人が
「うわっ…びっくりした…総理もう いるんですけど…すぐ準備だ」
皆急いで準備しだす
「佐藤さん番場さん…ちょっとこちらに」
佐藤「なんだ? 俺は そろそろ自分の仕事に戻るぞ」
「ちょっと話聞いてました? 3人って言ったじゃないですか…6人も いますよ」
佐藤「あん…馬鹿か…1人で来てる奴 何かいるかよ…テレビ局ならキャスターとカメラやら照明 音響来てるに決まってるだろ!
俺の優しさで2人ずつに減らしてやっただけ 有り難く思え…3人なら1社くらいしか入れね〜よ」
「それなら先に教えてくれれば いいのに…ハメられた…」
佐藤「被害者ヅラすんじゃねぇ〜よ。
俺は もう行くからな」
そのまま立ち去る佐藤
「アッ…ちょっと待って」
佐藤 無視して消えて行く
荒井「大丈夫ですか?総理…」
「だいじょばない かも知れません」
番場「毎朝新聞 テレビ朝顔 週刊潮文の3社です…全て大手に当たってしまいました…総理の運がないせいで週刊潮文は緊急災害対策本部の記事を載せた会社です…
各社5分程度で最大2つまで質問を許可してます…総理が言われた通り質問内容は制限なしです」
「はぁ〜わっかりました〜やるだけやりますよ…」
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