第60話謝罪

番場「くっそ~最悪なタイミングだ…

確実に支持率マイナスに繋がる…国会にも間に合わない…」


「ハハハ…ですね…」


番場「笑ってる場合ではない…」


「まぁ これは私が完全に悪いので謝るしかないですね…言い訳しても意味がない…」


…………………………………………………

国会


「皆さんお疲れ様です」


早速 野次が飛んでいる…

(説明しろ〜) (職権乱用だ)


「はい…この度はお騒がせして大変申し訳ありません」


深々と頭を下げる


「ただ 1人ずつ質問がある方は挙手お願いします。 1人1人お相手致します。

後ろに隠れて野次を飛ばす事しか出来ない人間に私は興味ありません…

そんな人間は政治家を辞めたほうがいい」


それだけで完全に野次は なくなった

普段は発言しない政治家が多数 手を上げる

揚げ足を取るのが大好きなのだろう…


70代男性議員「まず昨日の演説…あれは

ただの暴言だ…国民を 脅している…政治家に有るまじき発言だ! 許されない 」


「脅しに聞こえた発言部分に関しては

申し訳ございません…そこは深く反省致します。」


70代男性議員「謝ってすむ問題ではない…」


「はい…そうですか…しかし今のルールだと私は自ら辞める方法はありません。

支持率が全てなので…

国民の皆さんが答えを出してくれます…

納得いかないならば

3ヶ月後 私は ここにいないので安心してください。」


70代男性議員「それでもペナルティーは必要だ」


「では具体例をお願いします」


70代男性議員「まずは国民に謝罪するべきだろう」


「了解しました…では本人の演説で暴言の部分に関しては謝罪致します。

いや〜でも参りましたね…今回に関しては どちらかと言うと政治家側サイドを擁護した発言なのに…国民を敵に回すのは理解出来ますが今まで1度も前に出てきてない 貴方に言われるとは…政治家の味方から国民の味方に早変わりするタイプですか?

ただ 弱い者イジメしたいだけなら下がってもらえると助かります…申し訳ないですが

私は暴言部分以外は謝るつもりはありません… 自分の道徳を重んじる…私は皆に好かれたくて総理を やってる訳ではないので…

はい… 答えたので 貴方は下がって …はい…次の方どうぞ」


70代男性議員は悔しそうに顔を赤くして座る


30代女性議員「本日の週刊誌の件…あれは事実ですか?

マンション1室の火事で緊急災害対策本部…

どんな理由があったとしても有り得ない行為です… 」


「はい…事実です…それに関しては全て私の判断で行った間違った行為です…」


再び頭を下げる


30代女性議員「私は攻めたい訳ではありません…ただ理由などの 説明責任は あると思います」


「はい…そうですね…申し訳ございません…完全な私情です…言い訳しようがありません…細かな詳細は私情なので話せません…自分が想う大切なものを守りたかっただけです…後は国民の皆さんに判断を委ねるだけです…」


「はい次の方…………次の方」


この日の国会は終始 質問回答するだけで終了する


国民への演説でも同様に暴言の謝罪と緊急災害対策本部の件の謝罪を終える


…………………………………………………

プライベートルーム


「あ〜人生で こんなに1日中 謝ったことないので疲れました…」


荒井秘書「はい…お疲れ様です…」


「あっ…荒井さん…利用して本当に すいませんでした…アナタは何も悪くないですからね…」


荒井「私は大丈夫です…いつでも頼ってください」


荒井秘書の優しさに また泣きそうになる


番場「そんな事は どうでもいい…」


冷徹 氷女が現れる


番場「次の支持率投票までに他で取り返すしかない…減税か給付金か 手を打たないとダメだ…」


「そんな事しても無駄ですよ…支持率 狙いだと見透かされ逆に下がってしまいます。

確実に今やるべき事を やるだけです。」


荒井「総理…私は まだ総理と直接会ってから1週間も経っていませんが 貴方は正しい人間だと思います。

仲間の為…国民の為に泣ける総理…

少し頑固なところは あるようですが 貴方は総理を続けるべき人…相応しい人だと思います。 きっと国民の皆さんも理解してくれますよ…私がこの場を離れても影となり全力で支えます…総理なら この国を復興出来ます…自信を持ってください」


番場「そんな事よりも」


「あ〜あ〜番場さん…もう少し私に感動する時間を与えてください…アナタは優秀ですが もっと空気を読む力が必要です…

もっと愛され上手にならないと人生苦労しますよ」


番場「よもや 私に説教する気か?

あんな愚かな行為をする人間ごときが…」


荒井「まぁまぁ お二人共 冷静に仲良く行きましょう…フフフフフフ」


許せん…許せんぞ〜

貴様のせいで………………………

総理 心身共にボロボロにされる…

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