第47話未来への投資

中田議員「全国に850万戸あります…これを使うのはどうでしょうか?」


「ん? 私は アナタよりバカなんで 分かりやすく説明お願いします。」


中田議員「はい…使えないかも知れませんが いずれは 解決しないと駄目な問題です…約6兆の経済損失と言われてます…

無駄な土地と850万戸の家が全国にはあるんです…

約410万ヘクタールの面積 …

国土の1〜2割が無駄な土地…

持ち主不明の土地と家です…放置しておくのは無駄で崩壊などの危険性もあります…総理の考えだと農業推進の為の土地にも使えます。安全性を確認してリフォームやリノベーションすれば使える家も沢山あります…路上生活者用でなくても これから地方に移住して農業始める方用でも使えると思います。

その他にも

この15年ほどで我々政治家より賢い人は他国に移住してます…税金が高すぎて安い国に移住です…その方々は成功者なので別荘や 立派な家を建てて そのまま放置してる方も多数存在します…そこは比較的にキレイな状態の家も多いです…使ってない国民には国庫に返してもらいましょう。

民法239条2項、民法959条によって、空き家を含む所有者不明の財産は、最終的に国庫に帰属することになります

相続人がいない

所有者が死亡したまま、手続きがされていない

所有者が死亡した際に、相続人と連絡が取れていない

所有者の行方がわからない

などの理由です。

850万戸の内 その何割が 使えるかは 分かりませんが…その7〜9割は恐らく古すぎて解体するしかないかも知れませんが1割でも

85万戸 特に海外移住された方の豪邸など

ルームシェアでも十分過ぎる生活が出来ると思います。

古い家などは素人でも これは住めそう…これは崩れてもおかしくない…くらいは

分かると思います…解体は急がなくても大丈夫です…仮設住宅建設が落ち着いてから

やればいいだけです…ただ この問題は ずっと前から続いているので調査データなどは

すでにあります…後は所有者不明の家を近隣の国民の皆さんから情報提供してもらえば早いと思います…何年も人の気配がない…キレイな家なのに もったいない…って感じてるのは近所の方でしょうから教えてもらい すぐに安全性確認と簡単な修繕で住める家から利用して行く。

もちろん持ち主が 分かる場合は連絡しますが連絡がつかない場合は すぐに国庫に返納でも寄贈でもなんでも いいと思います。

仮設住宅も いずれは退去していただきパーツなど再利用しますが解体はします…スピーディーになら仮設住宅が早いと思いますが現状 職人不足…ならば職人を引退された高齢の地元にいらっしゃる方に安全性確認や重労働でない簡単な修繕など協力を求めて国民の目で情報提供してもらえば首都圏ほどの路上生活者は いないので 先々の仮設住宅解体まで考えると効率が良いと思います。ど…どうでしょうか? 」


「…………………いや…他の事 考えちゃいました…アナタみたいな新人議員が入ってきても今までの政治は変わらなかった…やはり世襲議員や先輩議員などが アナタ達みたいな真面目な人間にも悪影響だったんですね…分かりました…ありがとうございます。

それが 上手く行くかは私には 分かりません…しかし素晴らしいアイディアだと思います…やる価値は あると思いますよ。

持ち主不明の問題解決にも繋がりますしね。 それを採用させていただきます。

地方だけではなく後々は首都圏でも やって行きましょう。」


中田議員「本当ですか。ありがとうございます。いや〜提言してみて良かったです。ハハハ では明日の国会で総理から発表お願い致します。では私は仕事に戻ります。」


「ハハハハハハ…ちょっとお待ちください…中田議員…私は採用しました。許可したんです…やるのはアナタです」


中田議員「エッ…私には無理ですよ…ハハハ 新人なんで…ハハハ」


「はい…知ってますよ…仮設住宅のチームから まず4分の1 アナタが選び新たなチームを作ってください…もちろんリーダーは中田議員ですよ」


中田議員「ハハハ…先輩議員ばかりですが…」


「でしょうね…わからない事は その先輩に教えてもらえばいいですが リーダーはアナタです…考案者なんですから ハハハ」


中田議員「わ…私には無理です…すみません…」


「ハハハ…仕方ないですね…では これは総理からの命令です…最終的な責任は私がとります…だから アナタが全力で取り組んで この問題を解決してください…明日の国会で私の許可を得た事を皆さんに説明して仲間を集め すぐに始めてください…私がアナタに託したんです。必ず成功させてください…」


中田議員はモジモジしている…


「中田さん…この国の給料が上がらなかった理由は 分かってますね?」


中田議員「はい…企業の内部留保…会社側が従業員の給料を上げなかったからです…」


「はい…正解です…それが1番の理由です…しかし これは企業だけの責任ではない…国も同等に悪いんです…この国の古い考え方…転職回数が多いとマイナスのイメージ…仕事が続かない人の烙印を押す…

未だに年功序列な会社が多い…ここ10年ほどでストライキも増えましたが この国の時給アップ給料アップは10円…100円…凄くしょぼい…海外のストライキは給料を25%アップしろって規模です…それが通るんです…信じられますか? 何故そんなに差があるのか? 理由は簡単です…実力主義だからです。年齢 経験なんて関係ないんです…仕事が出来る人間が高い給料を手に入れるんです。その代わり仕事が出来なくなれば給料はダウンします…転職は自分を高く買ってくれる会社に行くべき という感覚です。

この国は年功序列など いつまでもやってるから駄目なんです…そして企業側も1度 上げた給料は下げられないから簡単には上げれない…これは国の責任です…

私の政権では実力主義を採用します…

私は アナタのような優秀な方々が この先の国を作って行くべきだと考えてます…もしアナタが次の総理になった時 自分より目上の人 先輩を使わないと駄目なんですよ…今 経験して成長してアナタ達が未来を作るんです…私は やってくださいとは頼みません…中田議員 これはアナタの仕事です…やりなさい! 分かりましたか?」


中田議員「は…はい…全力を尽くします」


「よろしい…ハハハ…フォローはしますから一緒に頑張りましょう…ハハハ」

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