第46話 方舟と同族嫌悪

4月19日 支持率81% また少しだけ落ちた

以前高水準だが理由は首都圏の支持率が

若干下がった…一部だが最低賃金一律化に不満がある国民も いるのだ…それでも支持率が高い理由は路上生活者 生存権を守る第一の政策の評価と国民との対話が好評だからだ


プライベートルーム


「いや〜もちましたね〜3ヶ月…ハハハ」


堀田「はい…我々の予測では当初 あなたの政権は30%ギリギリの戦いが ずっと続くか

あっという間に終わるかの2択だったので想定外です」


「ハハハ…学生時代を少し思いだします…一学期は モテるんです〜しかし ここからは

ジリジリ下がって行くかも知れませんね…で…第一の政策は順調そうですか?」


堀田はパソコンでデータなどを調べる

部屋のTVは消音でニュース番組を流している…


堀田「この3ヶ月で見事な成果ですよ…首都圏の仮設住宅は85%以上は完成して入居済み…学校の体育館は空になりました…

現在は市民体育館と公民館で完成を待ってる方々はいますが 首都圏のトンネルなどで

長い期間 生活されていた方達も見なくなったと評判良いですね。早い方は社会復帰されてるようです。」


「いや〜嬉しいですね~ハハハ

私は仮設住宅建設 1年以上は かかると思ってましたので政治家の皆さんも 頑張ってくれてるみたいで安心しました。」


堀田「ただ…首都圏に路上生活者は集中していた為 当然全国の建築業さん達の力も首都圏に集中してしまい地方は間に合っていませんね…」


「あ〜やはりそうなりますよね…ふぅ〜

堀田さん…総理って難しいです…」


…………………………………………………

国会


「お疲れ様です…この3ヶ月 皆さんの

おかげで路上生活者が首都圏から消えた…とニュース番組で特集されるほど素晴らしい成果を上げています。

本当にありがとうございます。

就職活動支援も進み社会復帰された方もいる…私は最低でも1年以上この段階に到達は出来ないと思ってました…それだけ皆さんが優秀って事なんですね…正直 私は政治家なんて学歴だけの貴族…この国は近い未来 海外セレブの別荘地…政治家 大企業 上級国民までしか乗れないノアの方舟だと思ってましたよ…やはり あなた達はエリート集団です…正しく その力を使ってくれれば復興させる事も私のような凡人の想像を遥かに越えるスピードで成し遂げてくれると今は期待しております。」


深々とお辞儀する


「皆さん…私は行き詰まりました…知恵を貸してください…食料問題は全国的に間に合ってるようですが地方などでは仮設住宅建設が人手不足で間に合っていません…首都圏に職人さんが集中しているようで派遣の方々はいるようですが職人が足りなく仕上げられない…現状まだ体育館や公民館で路上生活者の方々は生活しているようです…何か方法がないか…皆さんならば何か思いつくと期待してます。出来るだけ早く案がほしいので 思いついた方は国会中でなくても私に連絡お願いします。では引き続き第一の政策に全力で取り組むよう 宜しくお願い致します。」


…………………………………………………

1時間後


堀田「総理…今回初当選された 中田議員さんから連絡が入ってますが どうしますか?

え〜男性 32歳 独身 前職は不動産仲介会社勤務 う〜ん見た目はさえない感じですね…ドコにでもいそう…よく当選したなって感じです…」


「堀田さん…失礼ですよ〜はいはい リモート繋いでください」


中田議員「総理…初めまして中田です…あ〜初めましてと言っても話すのが初めてなだけで毎日観てます…いや…国会に出席してます…で…です」


「ハハハ 初めまして萩原です

中田議員さんですか〜未だに皆さんの名前も顔も覚えられなくて本当に申し訳ないです…記憶力が足りなくて…ハハハ

あなたは多分 私と同類?同族?ですね…

すぐに感じました…その緊張ぶりと視線を合わすのが苦手なタイプ…正直リモートで良かったと今 私は思ってます…直接会ってたら多分 お互い緊張して話にならなかったかも知れませんね…ハハハ」


中田議員「ハハハ…正解です…国会で総理の話を聞いて すぐに思いついたんですが

手を上げる勇気もなく注目されるのが苦手で…1時間連絡するか悩んで遅くなりました…」


「ハハハ…なんか好きな人に連絡するか悩んでるみたいで面白いですよ~そして よく

その性格で選挙で勝ち上がって来ましたね~私ならアナタには投票しないですよ~同族嫌悪です…自分を見てるようです。ハハハ

何か他にアナタには魅力があったんでしょうね。素晴らしいです

で、私に知恵を貸して もらえると言う事ですね? 」


中田議員「は…はい…1からではなく ある物を使う…850万あります…全国に…ハハハ」



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